第30話 酒井実『♫がんばってまっせ♪そこそこのサカイ♫』

【田中のバカ!】

親愛なる皆さ〜ん!
今日も、ちゃんと酔っぱらってるぅ〜?
グヘへへへ〜!

ひと月半位前かな…
西武園から電車で20分程の場所にある超々高級 時間制飲み食い放題の店で、後輩の46期OB・広田邦靖主催の飲み会に参加したのよ。

メンバーは、地元の選手OB十数名と、雑用係?として、広田の弟子で今月デビューしたばかりの113期・樋口開土(カイト)。

あとよ、なんでだか、たった一人だけ部外者の田中誠って奴が混じってたんだ…

で、その飲み会の様子だけど、いつも通り、ガバガバ飲みながらの他人の悪口とタラレバ話。

加えて、いつも以上に中味の無いスケベ話と、不健康および金欠自慢。

さらには、これ以上は無いって程の不平不満話に花を咲かせたんだけど、そこはホレ、そろそろ じ〜さんって達の集まりだから時間が来たら穏やかかつ普通に解散ってなって終わるはずだったのよ。

ところが今回、唯一の部外者、田中って奴がさ〜…

お開きだってえのに、酔っぱらって動けなくなっちまってさ。

仕方ねえから、両肩かついで店から運び出し、最終的には、オレと、先輩の28期・OB桜井久昭さんとでタクシー使って送って行くハメになったの。

このバカも、オレや桜井さん同様、西武園近辺の人間なもんでさ…

本当、大変だったぜ。
家に着いても、車から降りねえ。
無理矢理降ろしても、今度は、家の中に入らず、その場で寝ようとしやがるし。

桜井さんと二人で、必死に玄関の中ほうり込んで来たんだけどさ…

で翌日、あのタコ、一応謝りには来たんだけど、その時ふざけたセリフを吐きやがったのよ。

「これ、毎日続けたら酒の弱い自分も少しは強くなりますかね?グヘへへへ〜」

たしかに飲み会の晩、桜井さんが、こんな話はしてたんだけどさ…

「毎日コツコツ同じ事を続けていける奴は強くなる!」

田中って、本当に馬鹿だと思ったよ。

ってな訳で、じゃね! 【関 優勝】

「ハヒヒヒヒ すいませ〜ん!」 【田中誠】