SR81話『アレさえなけりゃ!』

平原選手引退から約ひと月。
でも、まだピンときてないような、あたしです…

 

関

はあ~あ、本当に あの忌々しい代謝制度さえなけりゃ今でもオレは選手やってたのによ~…

あたり

いつまで言ってんの!
しつこい!

 

すてきなバトンタッチ!

選手の引退…
あたしも これまで何人かの選手たちの引退シーンをみてきました。

みなさん、いろんな思いで後輩たちへバトンをたくしていきます。

笑顔あり、泪あり…
ホントにそれぞれです…

でも、共通してるのは、みなさんとってもすばらしい表情をなさっていること…

そんな表情に接するたび、あたしもこんな風に精一杯仕事をやりとげてみたいなって思ってしまいます。

「がんばらねば!」

 

関

フン!
わかったようなクチ聞きやがって!

関

オレも含めて、大抵の選手はまだまだやりてえ、まだ納得いかねえって気持ちの中で辞めてってんだ
身体の問題だったり、点数だったり色々あるけど、そういうもんなんだ…

あたり

じゃ聞くけど、100億円くらいあげるから、今すぐ選手やめてくれって言われたらど~する?

関

即、辞める!

関

…って言いてとこだけど、それでもやっぱり悩むかなあ…
舟券や車券もおもしれえけど、自分の身を使ってやる勝負事ほど興奮できるものはねえかんな…

あたり

うわ~
意外な回答~!(汗)

あたり

でも、センセェみたいな人でも そんな思いをもってくれてるなんて、ちょっとウレシ~!

 

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SR80話『2025あたらしいお友だち!』

さあ、今年も新人せんしゅたちが本格的にデビューとなりました。
埼玉支部からは2名。
みなさま、くれぐれもあたたかいご声~援だけをおねがいいたします。
今の時代、罵声や悪口、イヤミ等のハラスメントは流行りませんからね(笑)

 

あたり

支部長~、グッジョブ!

あたり

さて、みなさま!
今回は新人せんしゅの登~場ということで、関センセェ、白岩支部長、新井副支部長からお言葉をいただいております

 

古い価値観も捨てたもんじゃないぜ

今年の新人は2名ってことで、例年に比べると少ねえよな。
まあ、支部にとっては少々残念ってとこだろうけど、大事なのは質だからな。

たとえ2人でも、5人、10人分の働きをしてくれりゃ問題ねえ。

横文字世代ったって、まだ完全に漢字が消滅したってわけじゃねえんだ。

まずは、地区のための己の役割をキチンと果たすってことからしっかり学んでいって欲しいな。

「単騎は損気」

とも言うだろ。

競輪ってのは、仲間あってのものなんだとオレは今でも思ってんだ…

 

あたり

それって、正しくは
「短気は損気」
なんじゃない?(笑)

関

おまえってのは、空気の読めないヤツだな…

 

新井剛央

木村優駿くん!

木村君は、木村健司選手(85期)の息子となります。

高校時代には競輪競技で全国高校選抜とインターハイを優勝している逸材です。
養成所の方でもゴールデンキャップを二回取るなど将来が有望されている選手ですね。

バンク練習の時たまに一緒に自分もやらせてもらうのですが、若手らしいキレのあるダッシュ、ちょっと細身ですが、逆に武器にして7月からの本デビューに向けて頑張っていただきたいですね。

ちょうどこのコメントを書いてる日に大宮競輪場で新人紹介があったのですが、大宮記念を優勝してグランプリに出たいという素晴らしい目標を立ててくれています。
まずは怪我に充分注意して、一走一走頑張っていただきたいです。

吉田夢希斗くん!

吉田君は、吉田勇人選手(86期)の息子となります。

なりよりも自分と同期の息子でとても考え深いです。
産まれた時から夢希斗のことは知っていますし、いまでも家族ぐるみでお付き合いさせてもらっていますので、自分の子供のように応援したくなります。

エピソードとしては、中学まで水泳一本で頑張っていたんですけど、高校生に父親からうまく誘われて(笑)自転車の世界にのめり込みました。
水泳で厳しい練習をこなしてきたおかげで、すぐにタイムも出るようなったそうですが、まだまだ課題(特にダッシュ力)があるそうです。

レースの方もまだ数回走った程度ですが、荒削りの部分もありますし、もっともっとレースを見て勉強も必要だと思います。
焦らず一走一走頑張ってもらいたいです。

2人とも2世選手として色々と注目されると思います。
先日残念ながら引退した平原康多のように、誰からも愛される素晴らしい選手になっていただきたいです。

 

白岩大助

がんばれ!息子たち

木村、吉田の新人2人についてはまだ実際に深く関わって来たわけではないので私からのエピソードというのも多くは語れませんが、まさに副支部長が言うようにダッシュタイプの木村優駿、そして地脚タイプの吉田夢希斗と両極端な脚質を持った新人選手になります。

4 月に宇都宮で行われた関東合同合宿に2人も参加したのですが、木村くんは目標とする選手が眞杉選手だと言うことで実際に日本選手権に向けて合宿に臨んでいた眞杉選手に自転車のセッティングをみてもらったりしていました。

眞杉選手の他にも吉田拓矢選手もいてルーキーシリーズのデビュー戦より前に超一流と一緒に練習をさせてもらったり、アドバイスをもらえたのはとても良い刺激になったと思います。

そしてその後の日本選手権では『令和の関東ゴールデンコンビ』と称される吉田、眞杉選手で見事に決勝ワンツー、数日前まで一緒に練習をさせてもらった選手が最高の結果を出したのを見て更に感じるものがあったと思います。

脚質の異なる2人がそれぞれ高め合って、その偉大な選手たちと同じステージに立ち一緒に走れる日を楽しみにしたいと思います!

それにしても木村くんも吉田くんもお父さんである健司選手、勇人選手が私とほぼ歳が変わらず、高校生の頃からの付き合いですが、その息子さんが競輪選手になったと言うのは、ここまであっという間に感じましたがそれだけの何月が経っているのだと改めて考えさせられました。

我が家の子供たちは小学生なので、その歳になるまでまだまだ先の事ですし、競輪選手になりたいと言う話は思い付きで言ったりする程度で、聞くたびに将来の夢が違う状況ですが、まずは私が現役選手としてまだまだガンバってる姿を見せて記憶に残していきたいと思います。

 

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