SR73話B面『都内で旅気分』

本日のざれごと

クリスマスが近づいてきたせいか、街も一段とキラキラさを増してきているように感じます。
イルミネーションを見ているだけで なんかウキウキしてきますよね。
今年も あと半月チョイ、明るく楽しく まいりましょ~!

イラスト

へえ~
あたりちゃんも、ついに夜のバイト始めたんだ?

だって、なんでもかんでもバカ高いままだしさあ…
GPの資金だって必要だし…(泣)

たしかに今年は、スーパー行く度 気が遠くなるような思いを延々させられたもんなあ…
特に米なんてさ…
でも、あたりちゃんは いいよ
そうやってバイトもできる元気があって(笑)

そんなことよりセンセェのほ~は ど~なの?
あいかわらず引きこもってんの?
たとえバイトのくちがなくっても、たまには外の景色をながめたほうがい~よ(笑)

そう来ると思った(笑)
実は先月くらいから急に用事が入ったりして、けっこう外に出てんだよね

そうなの?
さては忘年会かなにか?

そういうのは、まだこれからじゃん
飲み会みたいなもんじゃなくて、本当に突発的な用事とか、人に会いに行ったりとか色々あったの…

そうそう、先月の半ばなんてちょっとした旅行気分を味わうようなできごともあったんだから

えっ、どっか行ったの?

JR使って千駄ヶ谷まで行ってきた
国立競技場や神宮球場のある場所

はん?
単に都内じゃん?

いや~考えてみたらね、あの辺りに行ったのって15~16年ぶりくらいかもしんないのよ

オレ、2006年から2~3年くらいだったかな、間違って野球マンガっぽいもん描いてたことあったのね
その頃 何度か野球場行ってんだけど、その時以来だから…

乗り換えで利用した新宿駅だって ひょっとしたら5~6年ぶりくらいかもだもん…

センセェ、ホントに都民?(笑)

こう言っちゃなんだけど、例えば小笠原とかに住んでる人が頻繁に新宿駅使う?
あの人達も同じく都民よ…(笑)

し、しつれいしました…(汗)

千駄ヶ谷までのナビゲーターは…

ハイ!
というわけで、今回は その時の話ね。

実はオレの母親って一応東京都である伊豆七島の八丈島出身なの。
なので、現在も島に親族が在住してるんだけど、その叔母の1人が都内(本土の方)で短期間だけど入院するってことになったのね。

というわけで見舞いに行くことにしたんだけど、問題なのは最初に話したように都心部、しかも電車でなんて相当ぶりだってこと。

しかもさ、未だにスマホの色んなツールを ほぼ使えない身だから、1人で行くのが少々不安になっちゃったのよ。

ただ、幸い叔母には、現在オレと同じく東京多摩地区在住の息子(オレにとって従弟)がいるのね。
んで、世話のため度々病院に通っているってことだったので、その時に一緒に連れて行ってもらうことにしたの。

ちなみに従弟は、もちろん八丈島出身。
農業関係の都の職員をやっていて、都内のいろいろな場所で勤務。
小笠原にもかなりの年数赴任していたって経歴なのね。

で、現在は本土勤務ってことなんだけど、60余年ずっと本土都民のオレより都内の事は交通機関でも何でも全然詳しいの。

本来なら逆のパターンじゃないとおかしいんだろうけど、ほとんど家から出ない引きこもりと、毎日通勤、都内で複数箇所勤務(本土内でも)という人間とでは、やっぱりこういうことになっちゃうのよね。

というわけで、八丈島の人間(笑)に生粋の本土都民がナビゲートしてもらう形で千駄ヶ谷付近にある病院まで向かうことになったんだ。

旅行の始まり

でも、一緒に行ってもらうって形で本当ラッキーだったの。

当日、JR国分寺駅で待ち合わせすることにしたんだけど、中央線の別の場所だったけど、なんといきなり人身事故。
運行がストップしちゃって、もうあせりまくり。

こういう時、どうすりゃいいのか まったくわかんないもん。
オレは国分寺の駅までは西武線なので普通に到着したんだけど、最初から中央線の従弟は、乗る予定の電車が止まっちゃってて待ち合わせの時間に来れなくなっちゃってさ⋯

でも、一応メールで連絡取り合えたんで一安心。
いざって時には他の移動手段など色々知ってるだろうからね…

幸いあまり長時間にならず復旧したんだけど、従弟の到着まで30分ほど時間が伸びちゃったのよ。
どうしようかと思ったんだけど、ラッキーなことに国分寺駅って駅ビル型なのね。
お店だったり色々あんの。

というわけで、見学を選択。

そういや、ここの駅ビル内って1度も入ったことなかったんだよね。

考えてみりゃ大型商業施設に入るのも数年ぶりかもしんない…

今って、ネットで何でもかんでも買えちゃうでしょ。
いちいち出かけてっていうのが面倒くさくなっちゃうのよ。

で、各フロアをぶらついたんだけど、たとえ商業施設でも初めての場所ってやっぱウキウキ感があるじゃん。

なもんで、この段階で多少旅行者的気分になっちゃったんだよね。

右を向いても左を見ても、ああビックリ…!

さて、従弟と合流できて早速電車に乗り込むんだけど、ここでまた新たにビックリ!

中央線の快速だかなんだかに上階と地階に分けた2階建て式(?)みたいな感じのグリーン車ってのが作られたそうなのよ。
で、現在テスト期間中だか何だかで自由に使えるらしいの。

従弟に連れられ入ってみたんだけど、通勤列車というより まさに旅行に出かける時に使うような長距離列車の雰囲気。

従弟も含め、他の乗客たちがどう感じているかは知らないけど、そもそも公共交通機関利用する機会がほとんど無い身にとっては座席にテーブル、トイレだの洗面台などがある列車、ましてや2階建て式の列車なんてそういう類のもの以外にありえないもん⋯

車窓の風景だってさ、普段見慣れてないだけにもう完全に旅行。
乗車中ず~っとウキウキワクワクが続きっぱなしだったかな。

ちなみに20歳前後の頃までは、この路線も含めて毎日通学とかに使ってたんだけどね…

駅の改札で駅員さんが切符をパッチンってやってた時代だけど…(笑)

というわけで千駄ヶ谷の駅を出てからも周りの景色が新鮮新鮮!
近辺の案内掲示板とかも食い入るように見ちゃった(笑)

あとさ、へえ~って思ったのは、どこの場所でも当たり前に外国の方の姿を見かけたこと。

病院に行く前に近くのお店でちょいと食事をしたんだけど、ちょうどオレの背中側に座っていた女性は綺麗なロングヘアの金髪女性(日本人ではないよ)だったしさ…

オレにとっては『YouTube』とかでしか知らない現実だったけど本当にそうなんだね、感動しちゃった。

ひょっとしたらオレも外国人観光客たちと同じ気分で電車に乗ってたのかも⋯(笑)

こんなに年月が経っちゃってたとは…

さてさて、見舞いに行った叔母の話が最後になっちゃったけど、会うのって約40年ぶりなんだよね。

20歳くらいの時八丈島に遊びに行ったことがあるんだけど、とうとうそれ以来ってことになっちゃって…

同じ東京都内ではあるんだけどね…(笑)

子供の頃は夏休みとかに度々行っていた場所だし、そのうちそのうちで気づけば40年⋯
オレも還暦すぎて叔母も もう90近く…

姿を見て

(ずいぶん細く、弱々しくなっちゃったなあ…)

40年前は本当に元気でたくましい叔母だったからさ⋯

でもね、ちゃんとオレのことも認識できて会話も出来たんですごく嬉しかったな。

オレの母親も90を超えて、まだがんばって生きていてくれているんで、叔母もこのまま追走続けてほしいね。

あとさ、久しぶりに八丈島にも行ってみたいなって思っちゃった。

ただ、船や飛行機の乗り方も、切符の買い方も当然わからないんで、やっぱり従弟にナビゲートしてもらわにゃなんないんだけどね(笑)

ふ~ん…
なんかすっごい話だね…(笑)

マンガ家さんって、みんな そんな感じになっちゃうの…?

いや、人それぞれだと思うよ
仕事スタイルとか量、性分とか、み~んな違うし…

あと、昔はいやでも仕事場でしか作業できなかったからね
今の人はデジタルだから極端に言えばどこに居ても作業できるじゃん…

なるほど…
つまりセンセェは「浦島太郎」化もありうる最後の世代だったかもってわけか(笑)

もしくは長い懲役を経て社会にほっぽりだされるような気分ってやつね(笑)

さて、最後になっちゃいましたけど、先月おこなわれた『第66回競輪祭』は福井の脇本雄太選手(94期)が見事優勝いたしました。
GPでのご活躍を期待したいですね。
「でわ!」

脇本雄太(94期・福井)

 

110話B面『みんなバンバン高齢者!』

みなさま、たぶん昨日おわってるはずの『競輪祭』はいかがでしたか?
いよいよGP出場メンバーも決まって今年もゴールをめざすのみ!
「さあ〜、いっきにまくっていきましょ~!」

還暦一直線!

いや~、まいった!

気がつきゃ今年もあと1ヶ月!

毎年思うことだけど、1年が早くて本当にやんなっちゃう。
しかも歳を増すごとに加速していく感じで、この先どうなることやら…

そういや先日、選手OBの方数名と近所の飲み屋でおしゃべりしたんだけど、こんな話題になったのよ…

1人の方が

「54期以上は、もうみんな還暦なんだよなあ…」

って、おっしゃったの。

(後日、JKAのサイトで調べてみたら正確には2024年11月現在で52期以上)

オレはもう、おったまげたね。

54期ったら、オレが競輪やり始めた頃にデビュー1~2年って存在よ。

それが、もう還暦だなんてさ…

まあ、実際のところは52期以上なんだけど、それでもやっぱり複雑な気持ちになったなあ。

やっぱりさ、物事始めた頃の印象ってのは自分の中で、その後もずっと残っていくもんじゃん。

ゆえに、オレにとってのイメージは40期代後半から50期代半ばまでは若手。
それ以降は、次々デビューしてくる新人たちって感じなの。

ほんでまたオレって、ちょうどそのあたりと同世代。

ってことで思い入れも40期代、50期代ってのが強いのよね。
そして、永遠に若手ってイメージのままで…

繰り返しになるけど、それがもう皆さま還暦…!

考えてみりゃオレだって とうに還暦過ぎてるんだから当たり前っていや当たり前なんだけれども、それでもやっぱりね…

と驚きながら、年齢の話はさらに続くの…

60期代は50代!

おしゃべりメンバーの中に69期OBが2人いらっしゃったんだけど、そのうちの1人が53歳だって言うのよね。

こう言っちゃなんだけど、50期代に新人のイメージを持つオレからしたら60期代、しかも1番若い69期なんて新成人くらいのイメージにしかならないじゃん。

それが53歳だなんて…

こっちの方でも、そりゃあショックを受けたよね。

ちなみに69期って、高卒ストレート組でも51歳ってことみたい。

というわけで、またまた繰り返しになるけど、ビックリ、ビックリ!

で、その2人とのおしゃべりは、今度はこんな方向に…

「53にはなったけど、歳を取ったって感覚は まだそんなにないんですよね」

「今までの自分と さほど変わってないような…」

「まだまだ これからって気持ちしかないし…」

こういったセリフは、オレもすごく理解できたね。

って言うか、オレもちょうどそのくらいの年齢の時、まったく同じ感覚だったから…

衰えることは救い?

たしかに鏡を見れば かなり老けてはきてるんだけど、それ以外は特に変化は感じなかったんだよね。
体だって普通に動くし、脳みそも同様…
(かなあ…?)

年齢だけはたしかに上がっているんで

(チキショー)

って思いはたしかにあったよ。

だけど、まだまだがんばらにゃあって気持ちしか浮かんでこなかったような気がするの…

けどさあ…

オレの場合は50代後半くらいからかなあ…

人の名前が出てこない、言葉が出てこない、様々など忘れ…
みたいな脳みその衰えを実感できる機会がどんどん増えてきたんだよね。

で、60過ぎてからは、体の方もどんどん硬く、動かなくなってきているのが十分実感できるようになっちゃって…

今まで当たり前に出来ていた動きがが、気づけば全然出来なくなってるんだもん…

もちろん、人それぞれで全然違うんだろうけど、オレは

(なるほど、これが老いってもんか~!)

って、アホらしい感動を覚えちゃったりしてたかな…

69期の2人がこれからどんな歳の取り方をしていくのかはわかんないけど、徐々に衰えていくってことだけは絶対なんだよね。

でも その「衰える」ってことに関して、オレは最近こんな風にも考えるようになったんだ…

死は避けられないってことならば、歳を重ねながら徐々に衰えていくってのは、実は「救い」なんじゃないかって。

だってさ、たとえば歳を取ってそろそろ死ぬって時、体は動かないけど脳みそは若い時同様バリバリって状態だったら、どういう感情になっちゃうと思う?

オレだったらたぶん未練が残りっぱなし、悔しくて悔しくて仕方ねえんじゃねえかって思ったりすんの。

あるいは、脳みその動きは多少鈍くなったけど、体の方は40代レベルのままだったりしたら…

だから「衰え」、「老い」ってもんを、こういう風に解釈したわけ。

(脳みそも身体能力も年齢とともに徐々に衰えていくことで心安らかに死んでいけるようになるのかな…)

ってさ…

 

う~ん…
その理屈は ど~なんだろう…

あたしは、やっぱりいつまでも若々しさを保てたままってほうがうれしいなあ…
の~みそ は、たしょうなら かわいらしくなってもいいから…

まあ、本当に人それぞれかね

ちなみに、「死」ってことに関して自分に結びつけて考えたりするようになったのって、やっぱり60前後くらいの頃からだったのよね…

50代前半の頃は、「この先いかに生きていくか」ってテーマしかなかったような気がするんだけど、今後のテーマは「死」って事に加え、その思いもいかに継続させていくかってことになるのかね(笑)

でもさ、そ~ゆ~よ~な話する人にかぎって長生きだったりするんだよね
センセェも、けっこう長生きしちゃうんじゃないの?(笑)

ど~なんだろう?
オレ、面倒くさい思いをしたり、させたりってのは、ちょっと考えちゃったりもすんのよ…(笑)

ハイ、とゆ~わけで超~高齢化社会につきすすむ日本の現状レポートは以上となります。
「でわ!」

 

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