110話 小田倉勇二『思考回路は一緒?』

今回のご登~場は、2022年栃木より移籍の小田倉勇二せんしゅでございます。
ところで小田倉さん、あんがいマジメなタイプだったのかしら…?

小田倉勇二

小田倉勇二

 

西武園OB 関優勝(37期)

ありがたい存在

小田倉も埼玉に来て2年以上か…

まあ、こういう実績のある自在の中堅選手が移籍してくるってのはありがたいことではあるよな。

機動力が増えるってのはもちろん、地区が違えば価値観や考え方、練習法とかも微妙に変わってくるもんだし、そういったものを学べるって点もある。

逆に移動してくる方は、色々気も使うだろうし馴染むまで苦労もあんだろうけど、まあベテランっていやベテランだし、そういうところはうまくやってんだろうな。

たのもしいベテラン

ところでさ、オレにとっての小田倉のイメージってのは、ドッシリ感かな。

デブ体型ってわけじゃねえし、身長もデータ~見るとごく普通。

でもよ、競走してる時の姿って一回り大きく逞しく見えるんだよな。

主戦法は捲りだけど、マークの場合も何となく安心感を感じさせてくれるんだ。

こういう選手って、地区にとってはもちろんだけど、客にとっても結構いい存在だと思えんのよ。

長持ちする選手になってもらいてえな…
というより、可能性は大だよな。

なんとなく鉄人タイプに見えるし、オレはなんか佐々木英昭さん(36期・OB)を思い出しちまうよ(笑)

ちなみに佐々木英昭さんってのは西武園クラブOBで、たしか57~58くらいまで現役やってたのかな?
いい歳してからも捲り見せたりとか、大した鉄人だったんだ…

あと、大酒飲んで、一晩 電柱の下で寝てたりとかさ…(笑)

そういや小田倉も、路上で寝てもびくともしなさそうだよな。
ガッハッハッ!

いいなあ~、オトコの人は!
いざってとき外でへーきで寝れたりしちゃうんだもんね…
センセェが、その代表格だけど(笑)

バカヤロ、冬場はつれえんだぞ!

たしかに そ~かも…
ゴメ~ン!

 

新井剛央

とにかく勉強家!

小田倉君のイメージは、キレのある捲りですね。

基本的には自分で動いてレースを作ることのほうが多いですが、最近は若手選手に前を任すことも多くなりました。

身体のことも色々勉強していてとても詳しく、身体の為に何をとったらいいのか、何を取るべきなのかよく勉強していますね。
本物のアスリートです。

今は埼玉に移籍して埼玉登録になりましたが、弟子は真杉巧(栃木)選手です。

想像ですが、とても面倒見の良さそうな師匠ですね。
練習は厳しそうですけど、、、笑

まだまだ自力でも充分通用すると思いますし、これからの小田倉の活躍に期待したいですね。

白岩大助

力も精神力も伊達じゃない

小田倉選手は副支部長も言うように栃木支部所属の時からダッシュを活かしたカマシ捲りを主戦法に、飛び付いたり何でも出来るセンスの良い選手です。

まだ栃木支部の時、2013年に弥彦で初日S級予選で後ろを回らせてもらった事があるのですが、後に賞金王にも輝く三谷竜生選手(101期・奈良)の後ろに既にタイトルホルダーとなっていた市田佳寿浩さん(76期・OB)という近畿の大本線に切り込む強気の走りをして予選を勝ち上がりました。

普段はとても穏和な小田倉選手ですが、この時に彼の内に秘める熱いものを彼の背中から強く感じました。

するとその開催S級初優勝です!

あの時感じた直感は正しかったと思いました。

その後も自慢のダッシュを武器に自転車競技でもチームスプリントで全プロを優勝して寛仁親王牌に出場した実績もあります。

埼玉に移籍してからは選手を目指す息子さんと共にトレーニングに励む日々、少しずつ点数も上がって来てまたS級を掴めるくらいまで復調して来ました。

今も尚、レースでは自力が多いですが、追い込みにシフトしながら持ち前のダッシュとレースセンスでまたS級に上がって熱い走りを魅せてもらいたいですね!

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109話 高橋泰裕『まだまだフレッシュ!』

みなさま、今回のご登場~は笑顔がとってもかわい~~、高橋せんしゅでございます。
でも、そんな高橋せんしゅの笑顔が、あのオヤジのせ~で…
まったく、いつもいつも…

高橋泰裕

高橋泰裕

 

西武園OB 関優勝(37期)

都合よく解釈すりゃいいんだよな

高橋は陸上競技出身ってことだけど、競輪デビューは遅めだから歳いってからの転向組なのかな?

まあ、今は珍しいパターンでもないし、だからどうってことでもねえんだけど、ついつい あるセリフを思い出しちまうんだ。

オレの記憶じゃ、発信者はたしか中野さん(浩一/35期・OB)だったと思うけど、歳いってからだったか、自転車競技歴無しだったかの転向で心配している後輩にこんな感じの声かけたみてえなのよ…

「その分、エンジンは新品じゃねえか!」

こっちも思わず

「なるほど…」(笑)

まあ陸上競技だと使うエンジンはかなり近いとは思うけど 、こういう風に考えるだけで多少 心にゆとりが生まれるもんな。

高橋の場合だと、自転車に来る前の段階でエンジンのクセはほぼ掴めているってことになるのかな。
つまり自転車歴は短くても、あとは「チューンアップだけ」ってとこまでショートカットしてでのデビューだから、それほどのマイナスはねえってことだ。

となりゃあ、40って年齢は関係なし。
競輪選手としての若々しい競走は、これからも当然期待させてもらうからよ。

でもさ、高橋選手ってお顔のふんいきは40代って感じではないよね
もちろん、い~意味でだけど…

う~ん、たしかにそうかもな…
「てめえは前だろ!」
って言いたくなっちゃうような童顔っぽさがなんとなくあるもんな(笑)

だよね♡

 

新井剛央

こんなもんじゃない真の力

高橋君は元々陸上上がりの選手で、そのバネを活かしたダッシュ力はとてつもないものがあります。

自分が街道練習をメインにやっていた頃、池田勇人(90期)君と一緒にグループ練習をよくしていました。
そしてよくちぎられました、、、笑

何年も一緒に練習していたのでよくわかるのですが、彼のポテンシャルがレースで発揮出来ればもっともっと上で活躍出来る選手です。

ダッシュを活かしたレース組み立て、いまは自力と言うよりは人の後ろを回ることの方が多くなりましたが、しっかりと番手の仕事もこなせる選手ですよ。
高橋君ももう40歳になって、ベテランと言われる域ですが、まだまだこれからも上目指して頑張ってもらいたいです。

 

白岩大助

忘れられないエピソード

高橋選手は選手になるまで試験を多数受けて、ようやく競輪選手への道を掴んだ苦労人です。

普段、競輪選手を目指すアマチュア選手たちが所属する愛好会の記録会ではタイムが出るのに本番の試験になると、なかなかタイムが出ませんでした。

同じ練習グループではありませんでしたが、家が近かったのと超が付くほど真面目で律儀な好青年だったので、とても気にかけていました。

ある時、ペダリングのスキルが上がるようにと、楕円形のギアが付いたロードレーサーを貸したのですが、返却してくれる時にハンドルのバーテープ、エンドキャップ、タイヤを新品に交換してくれていました。

そんなに劣化するわけでも無いのにわざわざですよ!
アマチュア選手なのにですよ!

だからこそ気にかかる

それからは後輩ではありますが、もう人間的に彼を尊敬しています。

選手としては副支部長のいうように凄いダッシュを持っていますが、それがレースになかなか反映されていないのが歯痒いところ。
それは本人が一番感じているところだと思いますが、性格の優しさも影響しているのだと思います。

ここ数年はA級とS級を行ったり来たりする事が多いですが、しっかりS級に定着するために自分の武器をさらに磨いてもっとシビアな走りを期待したいと思います!

 

 

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