はじめに

「埼玉県および西武園ホームの選手」、「大宮•西武園記念優勝選手」、「G1•GP優勝選手」等の登場マンガと、何でもネタマンガを交互に更新しています。

96話 眞杉 匠『ありがとね!吉田兄弟』

みなさま〜!
先月、大盛〜況のなかで閉〜幕しました『せ〜ぶえんオールスター』、ほんとうにありがと〜ございました〜!
そして、吉田拓矢せんしゅ(107期、茨城)の激走、すっばらしかったですだっぺ~!!!!!

眞杉匠

ハッハッハッ
眞杉、わり~わり~!
ほんの冗談!
勘弁しろ

ほんとうにごめんなさい!
でも、わるいのはすべて、こ~ゆ~ネタでマンガつくった人ですからね(笑)

西武園OB 関優勝(37期)

強かった!

まず、先に言っとくけどさ、タイトルってもんは たとえ周りにどんなにお膳立てされても そう簡単にとれるもんじゃねえってこと。

今回の眞杉にはそれだけのもんが十分あったってことなんだよな。
観てて、実際強かったよ。

吉田の大逃げが目立っちゃたのはたしかだけど、それはそれ。
立派な初戴冠だったとオレは思うぜ。

あの滝澤だって…

考えてみりゃ、オレらの時代のスーパスター、あの滝澤(正光/43期・OB)だって初タイトルは先輩の清嶋さん(彰一/40期・OB)マークからの番手捲り。
その時の清嶋さんってまだ無冠だったにもかかわらずさ…

でよ、なんで そういうことができたかっちゅうと、それはつまり、それまでの滝澤がせっせとラインに貢献し、かつ先輩たちからもかわいがられる存在だったからなんだ。

さらには力も認められたってことで、山口さん(健治/38期・OB)、吉井さん(秀仁/38期・OB)も同乗する中、清嶋さんの番手まわりがゆるされたんだな。

そりゃ、「翌年の立川はオレだからな」っつう密約があったっつう事実無根の噂話が客の中ではあったにしてもよ(笑)

ゆえにな、今回の眞杉、オレにはけっこうダブって見えるんだ。
歳は24と若いし、力もある。
大選手になる可能性は十分だわな。

ところで、眞杉の性格ってどんな感じなんだ?

繰り返しになるけど、滝澤があれだけの選手になれたのって、やっぱり人間的部分も大きかったとオレは思ってんのよ。
あいつは本当に謙虚で礼儀正しかったもん。
義理堅いしさ…

オレも、もうちょい永くあいつを奴隷にできてたらどんなに良かったかって思うけど、オレのほうが先に脚がタレちまったからな、ハッハッハッ

眞杉、次の勝ち方は重要だぜ!

新井剛央

関東の新王者に期待!

第66回オールスター競輪を制したのは、栃木の眞杉匠選手でした。
改めまして、おめでとうございます。

栃木支部からは、神山雄一郎選手を超えての最年少優勝だそうです。

彼のいままでのライン貢献、そして実績を考えると、いつ優勝してもおかしくはないと思っていましたが、いままでの頑張りが、G1優勝となってかえってきたと思います。

神山雄一郎選手が、

「今回の眞杉の優勝はオマケ、自力で何回も何回も優勝をとって欲しい」

とコメントしていました。
眞杉選手も今回は、ラインのおかげと言っていますし、これからも関東ラインを先導して更なる活躍を期待したいですね。

白岩大助

 

素晴らしい!

まずは眞杉匠選手、初のG1制覇おめでとうございます!

私たちが関係団体と共に準備をしてきた、ここ埼玉県でのオールスター競輪。

昨年と今年と出来れば埼玉支部から優勝者が出てくれるのを望んでおりましたが、昨年の脇本選手と同様に眞杉選手もタイトルに相応しい素晴らしい選手で、その瞬間を目の前で観ることが出来て本当に興奮しました!

徹底先行で着実に力を付け、そしてラインに貢献して来たここまでの走り。

平原選手の若い時もそうでしたし、今まで輝いて来た自力スター選手が歩んで来た同じ軌跡。

今回は吉田選手の後ろからの優勝でしたが、次は自力で獲ってくれるでしょう。

そして性格的にも、とても好青年なので眞杉選手も間違いなく、これから競輪界に深く名前を残していく選手になると私は思います。

宿口陽一選手、吉田拓矢選手、そして眞杉匠選手、関東からタイトルホルダーがどんどん出てくる事によって更に関東が盛り上がります。

平原選手も勇気百倍!

犬伏湧也選手、中野慎司選手、太田海也選手、他にも他地区の勢いある若手選手が全国にたくさんいますが、競輪界としてはさらにレベルが上がって力と力の迫力あるレースがたくさん見られますね。

 個人的には眞杉選手をはじめ関東の若手選手がもっともっと成長することによって、関東を20年近くに渡り常に先頭で引っ張って来た平原康多選手がさらに明るく輝き続けてくれると信じています。

そして今の佐藤慎太郎選手のように追い込み選手としてまだまだ活躍してもらいたいです。

最後に改めまして眞杉匠選手、西武園オールスター優勝おめでとうございました!

 

B面はこちら

96話B面『懐かしさを覚えたオールスター決勝』

みなさま~!
半月いじょ~たっちゃいましたけど、いまさらなんて言っちゃダメ。
オールスターにまつわるお話、さらに いかせていただきます!!!
ハイ!タナカセンセェ、ど〜ぞ〜!

世代交代突入か!?

は〜い、それでは早速!

え〜と、みなさま的には今さらだろうけど、オレにとっては、まだオールスターの終わりたてほやほや。

「いや~、ダービーに続いてオールスターも ついに若手が取っちゃたね~!」

以前、このブログで語ったけど、6つあるタイトルの中で この2つは特に重みのあるものって個人的には思ってんのね。

で、これを若手が取っちゃうと世代交代が進むって、これまた勝手なイメージも持ってるの。

残念ながら今回は、脇本雄太選手(94期・福井)が落欠になっちゃったんで新旧直接対決による王者争いは観られなかったけど、実感としては世代交代の線が強いって気がしたね。

というわけで注目は、新世代での横綱は誰か?

現時点での候補は一杯いるから まだわからないけど、オールスターを制した眞杉選手は年齢からいっても可能性は十分。

なにより早々とタイトル獲得、それも大きなタイトルってところが重要で、運や、良いめぐり合わせに恵まれた人間であるってことだから。

A面で関さんが話してたように滝澤さんのような存在になれたら素晴らしいよね。

大きな戦いの始まり

さて、今、眞杉選手は運や、良いめぐり合わせに恵まれてるって話したけど、実はオレ、こういうのって人生ですごく大きいと思ってんのよ。
大げさでなく…

どんな世界でもいると思うんだ。

実力、才能があり、努力も人一倍してるのに そういう縁に恵まれないってパターンの人が。

でもさ、その逆で恵まれまくりって人も確かにいるでしょ。

こういうのって残念だけど決して公平には作用してくれないからね。
多少の強弱はあるにしても。

ゆえにさ、そういう部分でも新世代の横綱争いは眞杉選手が一歩リードできたと言えるんじゃないかと思ってんの。

ちなみに山口拳矢選手(117期・岐阜)も、ものすごい早さでダービーを取って、同じく運を持った人間って感じはするよね。
というわけで、当然その候補の一人だけど年齢の点で一歩だけ下がるのかな。

もちろん、これからまた先にタイトルを取るようなことがあれば立場は即逆転だけど。

まあ、この2人の他にも大きな実力、才能を持った若手が多数出現してきているのでこれからの競輪界はそうとう盛り上がっていくんじゃないかな。

新旧対決は、まだ完全な決着がついたってわけではないし、そして新たに始まった若手の新横綱争い…

まさにワクワク感いっぱい!

めでたしめでたし!

40年前の番手捲り

さてと、最後に無駄話をもうちょい(笑)

前々回だったかな?
このブログで

「オレにとってのオールスターといったら番手捲り…」

って語ったじゃん。

それと事情や意味合いは違うけど、今回また番手捲りで優勝が決まったってことで個人的にはちょっとニンマリ。

ところで、この『番手捲り』ってやつ、ゴール後に何かと言われやすいことの筆頭ではあるよね…

代表的なのは

「〇〇のおかげで勝った」

「前を使い捨てにした外道」

今回の眞杉選手は前者のパターンだけど、それでもやっぱり色々言われちゃってたのは ちょいかわいそうだったかな。
もちろん、悪口の類ではなかったけどさ。

関さんも言ってたように立派な勝利だったと思うんだよね。

これも関さんが言ってたけど、超スパースターへとのぼりつめた滝澤さんも初タイトルは番手捲り。

だからオレも改めて言っとかなきゃ。

「関さん同様、ちゃんと姿が かぶって見えてたからね!」(笑)

【1984年/第37回日本選手権(千葉〕】
①菅田順和(宮城)36期
②滝澤正光(千葉)43期 ❶
③山口健治(東京)38期 ❸
④梨野英人(香川)46期
⑤吉井秀仁(千葉)38期
⑥大橋秀人(北海)44期
⑦中野浩一(福岡)35期
⑧清嶋彰一(東京)40期       H・B
⑨井上茂徳(佐賀)41期 ❷ S

伝説の選手に重なる男

ちなみに今回のオールスター、40年前のダービーとかぶって見えた存在がもう一組あったんだ。

まずは、ダービーの展開を簡単に伝えておくね。

番手捲りに出た滝澤さんの後ろを吉井秀仁さん(38期・OB)が追走。
そこに中野浩一さん(35期・OB)、井上茂徳さん(41期・OB)が内と外から強襲。
アンコにされた吉井さんは後退。

で、外側さらに踏み上げた井上さんが滝澤さんを必死の形相で追っかけて2着…

というわけで、かぶって見えたってのは、その時の井上さんと古性優作選手(100期・大阪)。

今回の決勝戦、古性選手にとって展開的には完全に苦しかったのに巧みにコース突いて2着ねじ込んできたでしょ。

当時の井上さんのイメージって

「どっからでも来ちゃう!」

だったのね。

今回の古性選手も、まさにそんな感じに見えちゃってさ…

それもあってか、今回のオールスター、なぜか懐かしいものを見たような気分にもさせられちゃた。

というわけで、オレにとってはそういった部分でもすごく楽しめるオールスターだったかな。

「ハイ、おしまい!」

よかった〜!
きっと、お客さまのひとりひとり、さまざまな思いで楽しんでくださったんでしょうね
あたしも、がんばったかいがありました

あっ、そうそう!
今回の話とはあまり関係ないけど、初V滝澤さんの前で駆けた清嶋さんが翌年の立川ダービーの時、こんなふうに話してたのも思い出しちゃった

「去年、オレが滝澤引っぱったって言うけどさ、それ言われるとカチンとくんだよね!」
「オレは『先行の清嶋』ってのを全国の皆さんに見せたかったんであってさ~…』

うろ覚えだけど、こんな感じ
当時、ほぼ全てのお客はこんな風に考えてたのね
「去年は清嶋が滝澤引っぱって優勝させたから、今年は その逆…」
それに対する反論だったみたい(笑)

今回の吉田選手だったら、どんなコメント出してたろうね?(笑)

「赤板からメイチで行って、どこまで粘れるか試してみたの!」
「眞杉なんぞのために駆けたなんて言われるとカチンとくんだよね」
…じゃねえの?(笑)

はい!
とゆ~わけで、今回はおしまいです。
「でわ!」

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