「埼玉県および西武園ホームの選手」、「大宮•西武園記念優勝選手」、「G1•GP優勝選手」等の登場マンガと、何でもネタマンガを交互に更新しています。
93話 山口拳矢『この親にしてこの子あり?』

みなさま、本日は予定を変更し『報道特別番組』をお送りいたします…
今回の決勝、オレは結構 山口が気になっていたんだよな。
逃げ争い必至のメンバー構成の中で機動力持ちの単騎だろ、こういう時こそ こういうのも買っとけっていう見本みてえなレースだったと思うぜ。

ってことは、まさかセンセェ取ったの?

ハッハッハッ
まあ、そういうこともあるよな

フン!
い~ですよ、い~ですよ…
ど~せハッタリでしょ!

ガッハッハッ
最終的にはまた赤字!
いつも通り、また金策だ…

やれやれ、よかった♡
●見事な勝利
それにしても似た者親子なのかなあ…
親父も盲点的な存在から、けど最後は恵まれでもなんでもなく文句なしの差し脚で突っ込んで来てなあ…
競走前はケチもつくような存在なのにゴール時は完勝…
一つだけならフロックてのもあるけど、親父は でかいの3つ。
まさに本物中の本物。
そういう親父のせがれが、また同じように伏兵的存在から見事な動きと脚で優勝だ。
それにしてもこの優勝、本人にとっても相当でかいんじゃねえか。
まあ、若干歳がいってからのデビューだし、早いうちに一発取っとくことでタイトル複数ってクラスをより明確に目指せるようになるべ。
いずれにしても、これで勢いつけて一気に飛躍できるかどうか、これからの1年間は本当に重要だし大いに注目したいところだな。
●拳矢選手、おめでとうございます!
第77回日本選手権競輪を制したのは山口拳矢(岐阜・117期)選手でした。
改めましておめでとうございます。
ご存知の方がほとんどだと思いますが、お父さんは山口幸二(62期・引退)さんなのでデビューしてからも周りの期待が相当なものだったと思います。
日本選手権決勝は、絶対王者脇本選手率いる近畿勢、S級S班の新山選手、佐藤慎太郎選手、和田圭選手率いる北日本勢、メキメキと頭角を表してきた徳島犬伏選手に前S級S班の清水選手、香川雄介選手率いる中四国勢と、どのラインからも優勝者が出る可能性があるとても見応えのあるメンバーでした。
●誰⁉︎
大方の予想通り、犬伏選手が清水選手を引っ張ってかける展開を脇本選手や新山選手が捲る展開となりましたが、犬伏選手ラインにいた山口選手が直線で突き抜けました。
ゴール直後は、4番って誰だっけっと話になってましたが、清水選手の番手捲りを直線で捉えられる力は素晴らしかったですね。
まだデビューして3年、今年からはダービー王として来年はS級S班としてさらに注目を浴びると思います。
今後も山口選手のレースにとても期待ですね。
●中部地区に大きな刺激
まずは山口拳矢選手おめでとうございます!
レース展開については副支部長が臨場感溢れるレース解説をしてくれているので省きますが脇本、新山、犬伏、今の競輪界の自力選手として最も勢いのある3つのラインの力比べ。
連日強い走りの競輪史最強と呼ばれる脇本選手はどのように走るのか?
そこに多くの競輪ファンの目は注がれていたと思います。
しかし終わってみたら虎視眈々、単騎で一発狙っていた山口拳矢選手の優勝。
とても見応えのあるレースでした。
ここ数年、中部地区の活躍が他地区に押されていたところもあるので今回の山口選手の優勝によって流れが変わってくるのではないかと思います。
●驚くべき集中力
最後に山口選手とはレースで時々一緒になる程度で性格など詳しく分かりませんが挨拶もしてくれますし、とても好青年だと思います。
そして彼をよく知る同世代の選手から山口選手について聞きましたが、とにかく集中力が凄いと言っていました。
レース前もマンガ本をずっと読んでいたと思ったらササっと着替えてウォーミングアップに行く。
オンオフの切り替え、集中力が凄いとの事でした。
最初に制覇した地元のビッグレース共同通信社杯、そして今回の日本選手権、どちらもその集中力の高さが功を奏したものかも知れません。
93話B面『時~間よ~止~まれ~♪』

それにしてもダービーって本当にものすごいタイトルですよね。
これを取った瞬間、もう別次元の存在であるかのように思わせてしまう力がありますもんね。
数あるタイトルの中でも、このようなイメージをいだかせるのはダービーと西武園で開催するタイトル戦だけじゃないかしら…

なるほど
じゃ選手達は今頃みんな宮杯すっ飛ばして夏のオールスターに照準合わせてるってわけだな?

と~ぜんでしょ!
選手たちにとってもお客さまたちにとっても、今年は も~ これしかないじゃん

ハッハッハッ
なんだよ、これ⁉︎

「産メヨ殖ヤセヨ」
ときたか…
グッヘッヘッ

センセェ!
おねがいだから、よけ~なことは言わないでね
いっしょ~けんめ~考えてつくったんだからさ…

そういや最近、猫が夜中によく大声張り上げてるよ
グヘヘへへ~

あっそっ…!
●平塚ダービー
「産メヨ殖ヤセヨ」か…
なるほど、たしかに夏場に資金を産み増やせたら今年の後半戦に向けての勢いと心に余裕もできるもんね(笑)
さてと、そういや去年の西武園オールスターの優勝は脇本雄太選手(94期•福井)だったっけ。
たしか文句なしってくらいの強さだったよね…
今年はどんな大会になるんだろう…
本当に楽しみ。
というわけで、今回はその脇本選手と先日のダービーのことでもちょいと語ろうかな。
まず決勝レースの感想としては、見ごたえのある艦隊決戦。
最後は、高性能ミサイル1発だけ積んだ単独艦が、冷静かつ的確な状況判断の元 その一発を放ち勝利を得たってとこかね。
山口拳矢選手(117期•岐阜)、文句なしの勝利。
●世代交代の足音
それにしても今回も本命だった脇本選手、見ている側からすると「いいとこ無し」って形での終了。
もちろん弱かったってことではなく、早いうちにかなりの高速展開になっちゃって仕掛けのタイミングを逸したってとこなんだろうけど、見た目的にはただただカッコ悪さだけが際立っちゃたって感じだったかな。
優勝した山口選手の走りが生き生きと輝いていたものだっただけに余計に。
ゆえにこんなフレーズもつい頭に浮かんできちゃった…
(こりゃ世代交代のきっかけになっちゃうのかな…)
これ、オレの勝手なイメージなんだけど、ベテランの絶対的王者、本命•主力級選手が見栄えの悪い負け方で若手に敗れると一気にそういうのが進むってのがあんの。
レースってのはそれぞれに流れやタイミングがあるから様々な負け方が出現するのはやむをえないし当然のことではあるんだけど、それでもやっぱそういう風に感じちゃうんだよね。
逆に言うと、激戦の上でのベテランの敗退はまだまだ現政権は揺るがないって風に…
というわけで この一戦、そういった意味でも大きなものになったんじゃないのかな。
若手は「よし、やれる!」って自信が増し、ベテランは危機感爆上がり。
それでも今回、古性優作選手(100期•大阪)、佐藤慎太郎選手(78期•福島)が さすがって走りを見せてくれたのはベテラン勢の救いにはなったと思うけど…
●主役の座は…
ところで、話はちょっと変わるけど一応オレって老人じゃん。
「世代交代」って言葉は やっぱり嫌いなの。
周りがどんどん変化を遂げてくと身の置き所がなくなってくような気持ちになっちゃうのよね。
でもって、どんどん どんどん用済みのレッテル貼られていくような…
危機感というより、寂しさってのが、もう爆上がり。
そりゃまあ、新しい世代の進化ぶり、特に自分の子供世代の進化ぶりに頼もしさや驚き、感動を感じるってのも多少はあるんだけどさ…
けどね、日常の世界のことは置いておくとしても、せめて競輪くらいはギア倍数3•57、番手(並び)が命って時代のままでいてくれたらなあ…
とは、やっぱ思っちゃう(笑)
これだとオレが昔描いてたマンガの理屈も多少は通用するけど、今の競輪じゃ屁の役にも立たないでしょ。
若い子には、もうバカにされる一方なのよ(笑)
まあ、しゃあないけどさ(笑)

なんとまあ、かなし~お話ですこと…(笑)
●時よ、もっとゆっくり進んでおくれ
悲しいついでにもうちょい語ると、大昔、こんな風に考えてたことあったのも思い出したよ…
(子供に関心持ったり期待するようになったら終わりだな)
(それって、自分はレギュラーの座をあきらめて裏方か応援団にまわるってことと同じじゃん…)
ろくな考えじゃないけど、こういう風に思い込むようにして机に向かってたって時期は確かにあったからね。
まあ、こういう風な考え方をしちゃうって人は少ないかもしれないけど、社会で生活している人たちの多くは、何よりもまず自身のため精一杯がんばるって気持ちで仕事や勉強、すべき事に取り組んでいたんじゃないのかな。
「死ぬまで現役」って言葉があるけど、そういう解釈だってできるでしょ?
な~んてこと言いつつ、で、最近のオレはこんな感じ…
(う~ん…色々不安だし若者や子供に頼れるものなら頼りたい)
(だけどそうなったら一気に老化が進むかも…)
というわけで、時間がどんどん進んでいくのはやっぱりイヤでイヤで仕方ないの。
ゆえにさ、脇本選手をはじめベテラン選手達にはなんとか踏みとどまって時が流れる速度を緩め、現実を少しでも忘れさせてほしいなって強く思う次第。

なるほど、おじ~ちゃんってのも色々あんだね…(笑)

でもさ、山口拳矢選手もそうだけど、ちょうどセンセェたちの子ども世代に入る若者たちの活躍ぶりってやっぱりワクワクしたりはするんでしょ?

えっ?
そりゃ、もちろん

オムツつけてギャースカ泣いていたような存在だったはずなのに、よくぞまあここまで育ったもんだと やっぱ思っちゃうもん
よそ様のお子さんであってもさ(笑)

でもね、いつまでもそういうかわいい姿でいてほしかったなって風な気持ちも まだちょいあるな(笑)

涙なしには聞けないお話ね(笑)


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はい、とゆ~わけで今回はおしまいです。
「でわ!」