SR26話B面『ガールズに思うこと…』

おまたせしましたB面です!!!!
前回、とちゅ~で打ち切ったタナカセンセェのお家にガールズ選手たちがお泊まりにきたってはなしのつづき、

「さあ~それではぞんぶんに語っていただきましょ~!!」
「てみじかに!」ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

う~ん…
でももう、あれから結構日にち経っちゃったからねえ…

なんかもうめんどくさくなってきちまったよ…

一応、トモちゃん(小坂知子/104期•岐阜)に関しては話を振った形で終わらせちゃったからちょっとだけね…

「小坂知子は、い~女!」

はい!
以上、終わり!

センセェ…
クビになるよ…

えっ、クビ⁉︎
じゃ、じゃあ、やっぱなんかしゃべろ…

え~と…
なんかあったかな…
あっ、そ~そ~
そ~いや11月4日、オレにはちょっぴり興味をそそられることがあったんだ。

みんなまとめて飛んじまえ!

富山競輪の初日にさ、オレん家に来てくれたトモちゃんとマキビちゃん(高木真備/106期•東京)の対戦があったのよ。

そんだけなら別にどってこともないんだけど、観てたら面白い展開になってさ。

周回は、トモちゃんがイン待ち、マキビちゃんが5番手。
赤板2角、前段膨らんだのを見たマキビちゃんがインすくって前出ようとしたところ、さらに内を後方にいた黄色い女の子にすくわれ、打鐘2Cからその黄色い子が主導権。
そしたらさ、そのケツでなんと、イン、マキビちゃん、アウト、トモちゃんで並走って展開にになっちまったのよ。
同時に、去年の忘年会でオレと少しおしゃべりしてくれた優しいタカちゃん(石井貴子/104期•東京)が後方からカマシ。

けどタカちゃん、前段飲み込めず、終1Cで結局黄色い子の後ろで三車並走。

(お~、なんと素敵な展開!)

ルール上出来ないのはわかってんだけど、思わず祈っちゃったね。

(お~しトモちゃん、まずはタカちゃん飛ばして、それから思い切りマキビちゃんを内に押し込んだれ!)

オレが願った展開は、まずはタカちゃんがトモちゃんにとどめを刺され、外の邪魔者を払ったトモちゃんが、今度は内のマキビちゃんをどかしに行くんだけど、それを受けたマキビちゃんが逆にトモちゃんを弾き返してトモちゃんもあっさり終了。
と同時にマキビちゃんも空いた内を後続に突かれ連勝ストップ。

簡単に言うと、オレとチョッピリご縁のあった三人が全部飛ぶ展開。

なんで、そんな風に思っちまったかっていうと、ホレ、前向きな気持ちで物事に取り組んでいる人間には負けや失敗、そして考える事を繰り返すってのが何よりでしょ。
もちろん後ろ向きな気持ちで物事に取り組んでいる人間の場合は負けや失敗から逃げ、何も考えないようにするってのも手なんだけどさ。

まっ、オレのことは置いとくか…

例えばマキビちゃんなんて連勝続けてはいるよ。
けどさ、常に相手が厳しいってわけじゃないから自分を成長させていくのってそれはそれで逆に大変だろうなって思っちゃうのよ。
自分の頭の中だけでシュミレーション続けるより実戦で具体的にいろんな危機体験する方が手っ取り早いじゃん。

『ケイリン』より『競輪』

ガールズケイリンって、現状はまだ選手数も少ないし仕方ないとは思うんだけど、上位の選手も下位の選手も共に成長しづらいシステムになっちゃってるような気がすんのよね。

能力差が開いたもの同士での対戦だと能力ある方の選手は展開的に間抜けなことやったって最終的には勝てちゃうし、逆に能力の劣る方は意欲が薄れていっちゃうし…

やっぱ、脚力拮抗の中で切磋琢磨していけるのが理想だよね。

そう考えると、こういう状況下では女子も競技式ルールの『ケイリン』より『競輪』の方がいいんじゃねえかとも思えてくんのよ…
ギア倍数も軽くして、欲を言えば9車立てで。
ラインを組めたり、捌きもOKってことになると、脚力劣る者でもチャンスは作れるし、逆に長けた者は常に脚力だけで押し切るってことも難しくなるでしょ。

共に成長スピードが上がるような気もすんのよ。

トモちゃんがオレん家来てた時、こんなことも言ってたんだ。

「男子の競輪ルールでもやってみたい!」

もし、オレが妄想したような競走が許されてたら、トモちゃんは脚力強化だけでなく捌きの研究もさらに深めるだろうし、タカちゃんやマキビちゃんも仕掛けのタイミングや位置、コース取りもさらにシビアに考えるようになるだろうしさ…

んなわけで、ガールズケイリンも少し格闘技競輪の要素も合法化されるようになったらいいなあ…と思った次第です。

『ケイリン』ってのは、やっぱ能力の高い人達同士でやるべき競技だよね。

マキビちゃんがオレに頼みごと

さて、話は変わるけど、実は今月の西武園開催の後、参加してた神奈川の高木隆弘選手(64期)が、オレん家寄ってってくれたんだ。

なんで寄ってくれたかっつ~と、高木選手は東京でも練習することがあるらしく、マキビちゃん(106期•東京)たち東京のガールズの子達に色々アドバイスしたりする機会も多いんだって。

そんな関係から、先月マキビちゃんが来た時、隆弘さんを芸術的に描いてくれってリクエストされたのよ。
(もちろんオレは、あの顔を今以上に面白く描いてって風に解釈したけどさ)

で、直近で西武園に斡旋があること知って、お願いして寄ってもらうことになったんだ。

まっ、そのことは抜きにしてもオレたち競輪客にしてみりゃ高木隆弘と言ったら後光輝くビッグネームでしょ。
オレ同様、髪の毛が少なめだしさ。

だから、やっぱ嬉しかったし光栄だったね。

こう言っちゃなんだけど、オレん家に来るビッグネームっつたら、せいぜいが桜井(久昭/28期•OB)さん程度。

桜井さんが来たって何んとも思わないけど、高木さんが来るとなるとそりゃやっぱ緊張するし失礼があっちゃいけねえと結構気ぃ使ったねアッハッハッ。

お茶汲み係の召使いまで用意してお迎えしたんだからさへへへ。

お前、こないだ説教したのにまだわかってねえようだな…
いつぞやは、オレに華がねえとか書きやがって!

や、やっぱ高木選手はサクライさんに比べりゃ下も下。
カス!

芸術作品にトライ!

さてさて、高木さんとは色々おしゃべりできて楽しい時間を過ごせたんだけど、その後は大変だったよ。

何たってマキビちゃんのリクエストが控えてるだろ。

よりによってあの高木選手をモデルに芸術的作品を描かなきゃいけねえんだもん。

そりゃも~大規模工事になりそうだな、と覚悟はしたねハッハッハッ。

ちなみに、マキビちゃんの希望はロン毛の高木選手。
(なるほど、たしかにそりゃ芸術的作品になるわな…)

ところで、ご依頼のお代の方どうしよう…
う〜ん…
今度また西武園に参加して優勝したら冬場は焼き芋、夏場はロールケーキかなんかでも差し入れてもらおうかな。

オレ、甘いものが好きだから。

えっ、図々しい?

あのさ~、一応オレだって今はか弱き高齢者よ。
娘みてえな子に甘えてどこがいけねえのさハッハッハッ!

ってなわけでご依頼の高木選手の芸術画ね。

まずはマキビちゃんが妄想した高木選手のカット…

ハイ!

で、これが正式に描いたカット。

「うん!なかなか素敵だ…」

 

みなさまおつかれさまでした。
高木選手のステキ?なイラストとともに今回はこのへんでおひらきにしたいとおもいます^_-☆

※【追記】

ちょうど今回の原稿作り終えた後、競輪祭が始まったんだけど、マキビちゃん、決勝でやられちゃったね。
けど、オレは良かったと思うよ。
本命背負う選手は、勝ち方以上に負け方っつうのが重要だと思うんだけど、このレースは見事にイン詰まり。見せ場も作れず。

でもさ、きっとこういうのが次に生きると思うんだよね。
普段、なかなかこういう思いできなくなってきちゃってんだろうからさ。

これでこれからまた、どんな競走見せてくれるようになるのかますます楽しみ!

普段、ろくすっぽ競走見てねえ人間が偉そうにまあ…

ハッハッハッ
すいません!

A面マンガにもどる

60話B面『西武園ガールズのあと』

さてと、B面です。
10月、西武園では6R制ガールズが開催されました(╹◡╹
その開催終了後、タナカセンセェにちょっとしたサプライズがあったんですって。
さ、それでは語っていただきましょ~!
「簡潔に!」
「ど~ぞ!」

ちえっ、先にそういうこと言われると調子狂っちゃうよ…

まっ、いっか!

じゃ語るね!

泊まってい~い?

実はガールズの前検日の前の日にさ、よしのちゃん(飯田よしの/106期•東京)から

「11日空いてる?テルちゃん(矢野光世/104期•福岡)きてるよ!」

っつうメールがきたの。

(ああ、二人とも今回参加してたもんな)

オレもテルちゃんとは、また会いてえと思ってたし

「ああ、いいよ」

って返事しといたの。

帰りに、ちょっと寄ってくんだな…くらいに考えてたんだけど、翌前検日、競輪場入る前のよしのちゃんから改めて電話が入ったの。

そしたらなんとビックリ!

最終日の晩、何人かでオレん家泊まっていいか?って話でさ。

なんでも、テルちゃんとか遠征の選手が移動の都合で宿探してるけど、金がねえからどうよってこと。

まっ、昔アシスタントさんたちが寝泊まりに使ってた部屋があるからいっかと思ってOKはしたの。

でも、悩んだよ、このコロナ禍の中でしょ。

消毒用のアルコールとかいろんなとこ置いたりしてさ。

食い物も結構気を使ったかな。
男の選手なら何食わせても死にやしないだろうけど女子はそうはいかないからね。

業務スーパーといなげやで色々食材買ってお迎えの準備完了。
(今回に限り値引きのラベルが貼られてる商品は涙を飲んで我慢)

なんと優勝選手が来ちゃったよ!

で、最終日、さあ、いらっしゃいましたガールズ四名様が!

メンバーは、よしのちゃん、テルちゃんと、初参加の小坂知子選手(104期•岐阜)に高木真備選手(106期•東京)。
(この先、小坂選手と高木選手はそれぞれ「トモちゃん」「マキビちゃん」と勝手に呼ぶね)

ところで、小坂選手のプロフィール欄にはニックネーム『あっこ』って記載されてんだけど、なんでだろ?

我々ジイさまの世代だと小坂と言えば明子さんって名前が瞬間的に浮かぶけど、まさか…ねえ…?
由来がわからないのでとりあえず「トモちゃん」にしとく。

 

ちょ、ちょっとセンセェ、なにこのイラスト!!!!
ど、ど~しちゃったの????

あっ、似てる?

か…かなり……

良かった~!
全員、別人の写真見て描いたから

マキビちゃんの好きなタイプはなんと!

さて、なぜこの四名が来たかというとテルちゃんとトモちゃんは先に話したように金がなくて宿代ケチりたいから。
よしのちゃんは、さらに金がなくて晩飯代浮かせたいから。

さあ、ここで問題なのは今開催で完全V…
というか近況勝ちっ放しで金に困ってるとはとても思えないマキビちゃん。

基本的にウチは貧乏人しか来ないのでなんでかなと思ったら、

「どういう神経してたら、ああいうマンガ描けるのかなって思って顔が見たくなりました」
「でも、ウリちゃんのことは大好きなの♡♥♡♥」

だって。

もちろん無神経だから描けるんだけど、まっ、要はテルちゃんが初めて来た時と同じ理由ってことみたい。

連載終わってもう15年近くなるってのに本当ビックリ。
しかも、自分の子供みたいな年齢の女の子じゃん…

たださ、『日本一、汚い言葉ばかりのマンガ』って呼ばれてた作品でもあるんだから気をつけてよ。
年頃のお嬢さんなんだからさ…

とはいえ、やっぱり嬉しいよね。
今や中高年世代となったおっさん達相手に描いてた作品を若い女の子に読んでもらえるなんて。

「テルちゃんもマキビちゃんもどうもありがとう!」
「ジイちゃんも頑張ってウソばっか描いた甲斐がありました!」

それにしても、燃費が非常に悪いウリがマキビちゃんの好みのタイプってのは意外だったな。

(マキビちゃんも燃費悪いのかね?)

ガールズ四人がなんと!!!!

というわけでマキビちゃんは金に困ってうちに来たわけでは無かったのと、お家で御家族とお祝いをするとのことで宿泊は無し。

でも、みんなとの食事会には少しだけ付き合ってもらったの。

話は前後するけど、ちょっと笑えちゃったのが、仕事を終えた後、ガールズ四名が我が家への差し入れを仕入れてくれたんだけど、その場所がなんと競輪場隣の「いなげや」。

普段のガールズ開催だと「出待ち」だの何だので通用門のあたりはファンの人達が数多く残っているらしいんだけど、今はコロナを理由にその類は禁止。

そんなわけで誰にも気づかれず買い物できたらしい。

オレも呼んでくれればガールーズの選手とスーパーでお買い物っちゅう滅多にできねえ経験できたのに残念。
(でも、翌日、テルちゃんと二人でお買い物できたので満足)

そんなわけで、マキビちゃんは今回は途中欠場だったけど、今度はぜひゆっくり遊びにきて欲しいな。
いろんなエピソードぜひ聞かせてもらいたいもん。
ガールズはオレにとって未知の世界だからね。

女•井上茂徳?

さてと、ここでちょっと話はそれるけど、実はオレ、ガールズのみなさんがお見えになる前の日、選手OBや業界OBの人と酒飲んでたのよ。
で、

「明日、ガールズの選手がオレん家くんだよね」

って話したら、みんな羨ましがって、うちに来たそうな顔したの。

こういうご時世じゃなきゃ早速飲み会開いちゃうとこなんだけど、さすがにね…

心を鬼にして拒否。
(本当はザマ~ミロって気持ち)

というわけで女性四人を独り占めできることに!

60年近く生きてきて最大の出来事だね!

ところで、この日、おっさんたちに来訪予定のガールズの名前を上げたら、なんとトモちゃんが一番人気。
トモちゃんの名前あげた途端、

「オレも行きてえ!」

って声あげたおっさんもいたくらい。

マーク巧者ってことで玄人好みらしい。
確かにみんなOBだから玄人か…

ただその中でオレ一人だけはガールズど素人。

男子の競輪と違うし、レースもあまり観てなかったからトモちゃんがそんなすごい人だなんて全然知らなくてさ。

「トモちゃん、ゴメン!」
「でも、もうキッチリオレの脳みその中に入力されたからね!」

(考えてみりゃテルちゃんだって今年の夏初めて認識したんだもんな。「へえ~…こういう生き物もいるんだ…」って)

そんなわけで当日、トモちゃんってどんな雰囲気の人かなあってワクワクしながら迎えたの。

飲み屋じゃトモちゃんを称して、

「女•井上茂徳(41期•OB)!」

って声も上がってたからね。

オレは井上さんの大ファンだったし、だから余計にね…

ところがさ、やってきたトモちゃんの姿を見てなんとまあ…

(エッ⁉︎この人がトモちゃん?)
(どこが井上茂徳さんよ!!!!!!)

淑女?

細っそりしてメガネかけてて、イメージとしては中学とか高校の先生風?
体育じゃなくて理科とか数学…
英語の先生とか…
(タチの悪いタイプの)

あと、女性編集者っぽくも見えたな。
(もちろんタチの悪い…)

たしかに井上さんもタチの悪い人ではあったよ。
とっても…
いつもオレの車券の邪魔ばっかする人だったし…

それでもさ~、目の前にいるトモちゃんはやっぱ井上さんには見えないよ!

物静かな雰囲気の普通に淑女?風の人なんだもの。

でも、でもね、実はそうじゃないってことは、だんだんわかってくるんだけどねヘッヘッヘッ
考えてみりゃ本当の淑女が競輪選手なんて野蛮なことできるわけないしさ…!

ピピピのピー!!!
ハイ、そこまで!

な、なんなのよ突然…⁉︎

あの~センセェさ…
あたし
「簡潔に!」
って言いませんでした?

チェッ、あたりちゃんもだんだんよしのちゃんに似てきたね…
じゃ今回はこのへんでやめとくことにするよ…

ほんっとにいつもくどくどグズグズ…

先日も、場内でお仕事なさってる、伊藤博さん(27期•OB /元西武園クラブ会長)から

「あいつは話が長い!」

ってクレームがきたばかりなんですからね…

ホントに困っちゃう!(>_<)

(それでも桜井(久昭/28期•OB)センセェよりはまだ短いのが救いだけど…)

でも、みなさま、センセェのことゆるしてあげてくださいね。

ヒマもてあましている老人は、おしゃべり以外ほかにすることがないんですって。

とゆ~わけで、センセェ宅をほ~もんしたガールズのみなさまたちもホントにおつかれさまでした(๑˃̵ᴗ˂̵)

あの~
話の続きはどうすればいいの?

次回!

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