83話B面『オシャレにいきましょう?』

さて、ほんかくてきな秋をむかえ、あたしはも~心ウキウキ!
女の子にとって秋といえば思いきりオシャレを楽しめる最高~のシーズン。
気あいをいれてがんばりますっっっ!

というわけで、まずは大人っぽいよそおいで秋らしい歌などうたいにいってまいりました!

なんだお前、その格好?
葬式でもあったのか?

や~ね~も~!
シックな女性を演出したの

49の女を…?
まあババアに変身するのも結構だけど、もうちっと色気のあるもん歌えねえのかよ
「女のみち」とか「なみだの操」みてえなさ…

い~じゃん、べつに~!
この歌すきなんだもん…

へえ~…
だけど、あたりちゃんもなかなかじゃん!

黒装束で「虫のこえ」の唄…
解釈の仕方によっては、今の時代をかなり皮肉る内容だもんね

まっ、一人一人がそれをどう聞き、どう考えるか…かな?

…???

あり?
ひょっとしてオレの早とちり…?

まっ、いっか!(笑)
ほんじゃ話題を元に戻そ…

やっぱいいよねえ~!
オシャレを楽しむのって!
理屈は抜きにしてさ(笑)

残念ながらオレの場合、そういうチャンスがないままきちゃったもんなぁ…

オシャレ

というわけで、今回はオシャレに関しての話でいくね。

オレ、数年前からこう思うようになってきたんだ…

「オシャレって女性だけでなく男にとっても大切!」

「身なりに気を配ることは他者へ好印象を与えるだけでなく、自身の気分を好転させ向上心も上がる!」

実は数年前までのかなりの期間 身なりに無頓着できちゃったから、今は余計にそう思えてね。
部屋着兼作業着みたいなもんしか本当に着てこなかったし…

もちろん仕方のない部分もあったのよ。

仕事は家の中、人とお会いするのもほとんど相手の方が出向いてくださるってパターン…

家から出る機会なんてほとんどないじゃん。

それでも、いっとき服だの靴だのって買ってみたりしたこともあるにはあんのよ。

でもさ、それ身に着ける機会ってのがやっぱ全然無くて…

アホみてえな話だけど、服買って一度も袖を通さないままタンスに入れっぱなし、ある日気づいたら体型変わって着れずに終わったなんてのも結構あったし…

というわけでバカバカしくなったってのもあったのかな…

関心はたったひとつ

あと性格による事情も多少あるかも。

ちょっと話は飛ぶけど、大選手だった故・児玉広志さん(66期)が大昔、雑誌か何かでこんなような発言されてた記憶があんの。

「目標があって、そのためにすべき事をして結果も出ている、この三つがうまくまわっている時は他のものに全く関心がいかなくなる…」

もちろん人によって全然違うとは思うけど、オレはこのコメント目にした当時おもいっきり共感しちゃったのよ。

たしかにオレも何か一つ興味のある事ができると他に何にも目がいかなくなる性分だったもんでさ。

バリバリ原稿描いてた頃でもあったしね。
競輪と競輪のマンガを作る事以外なんら興味も関心も持たなかったもん。

でさ、そもそも競輪のマンガを描くのにオシャレって関係ないでしょ。

なもんだから、夏はTシャツと短パン、冬はトレーナーにスエットパンツ、上着はドカジャンみたいなもんのみで延々過ごしてたかな。
面倒くさくて床屋さんすら年に1回くらいしか行かなかったし…

その頃は近所の桜井久昭さん(28期・OB)によく言われてたよ。

「おっ、コジ○!」

オレの姿見かけるといつもこのフレーズ…

どっちが選手で、どっちが客なんだか(笑)

きっかけはネガティブ思考から

でもさ、この児玉さんのコメントには続きがあんの。

「でも、この三つのうちどれか一つでもまわらなくってくると途端に物欲やらなんやら他のものに関心が行くようになる…」

実は、こっちの方にも特に晩年だけど えらく共感しちゃったんだ。

オレもまさにそうなったもん。

バリバリの頃って、いいモノ持ちたいとか高級車乗りたい的なことって頭に浮かんだことなかったのよ。
オレの場合。
ボロボロの身なりでもなんとも思わなかったし…
(ちょっとウソ。初対面の人とお会いする時はやっぱ恥ずかしかった)

でも、それまでの自分が揺らいできたとき急に人目が気になるようになっちゃってさ。

こ汚い格好してたりボロい車に乗ってたりすると落ち目になったって思われるんじゃないかって風に…

物欲もたしかに出てきて色々買い物してみたりとかもあったなあ…

もちろん、実際は誰もこっちのことなんて気にもしてないんだけど、自分で勝手にそういう風に思い詰めてっちゃうんだよね。
特に何かの数字が下がってきた時なんて…

で、ある時、やっぱ選手として晩年を迎えていた人と雑談してて何気にそんな話したのね。
そしたら結構共感されちゃってさ。

まっ、そんなこともあってだんだん身なりとかも多少は気にするようになってったんだ。

まずは、「脱コジ○」ってとこから。

つまり、とっかかりとしてはそういう事から。

でね、多少マシな格好するよう心がけると一番最初に語ったように たしかに気分も好転するって気づいたの(笑)

あと、それまでスーツとかジャケットみたいなもんに無縁の生活だったから憧れみたいなものもちょっとあったのかな。

結局またふりだしに?

たださ、それでもやっぱり出てくるのは道中語ったオレの特殊な事情。

今だってあいかわらず家の中が主の生活で、外出ったってスーパー行くくらい…

スーパー行くのにスーツやジャケットってのも無いでしょ。

なもんだから、結局今も夏はTシャツと短パン。
それ以外の季節も…

あっ、でも今はもちろんスエットやドカジャンの代わりにジーパンとコートくらいにはなってるよ。

大して変わらねえっていや変わらねえんだけど、それでも気持ち的にはやっぱ全然違うかな(笑)

そしたら今度は
「スーツとかが不要な人生送ってみたいな~」
ってなるんだよね、きっと(笑)

たぶんね(笑)

ところでさ、男性のマンガ家さんたちの服装事情ってみんなそんな感じなの?

いや、違うと思う。
オレほど無精なのは少数派だったと思うよ

大昔だけど、編集長が変わったとき出頭命令が来たことあったのよ
外出着を持っていなかった頃…
だから、もちろんマイカー使って渋々…

でさ~、マンガ家の普段のズボラな格好なんて見慣れているはずの編集長が、それでもオレの姿見て最初絶句しちゃって(笑)

初対面でもあったからさすがに恥ずかしかったけど、実は服を持ってなくてとも言えないじゃん…
ベテランと呼ばれるくらいになってた頃でもあったし…

う~ん…
こわいけど、なんかそのときのカッコ~みてみたい気も…

ハッハッハッ
競輪選手からもらったトレーニングウエアみたいなもので、すでにボロボロになっていたやつ

そうそう、最後にもう一言!

ネットなんか眺めてるとさ、男性の経済事情をはかるのに身なりや身につけているもの観察するって類の記事が出てくるじゃん
けどオレはそうとは限んねえって思うのよ
少なくともオレは経済事情が一番良かった頃、まさにボロボロの格好してたんだから

なるほど!
センセェが一度たりともモテたことがなかったってのは、それか

センセェは
「身なりだけじゃ判断できないよ」
って言いたいのかもしれないけど、もし仮にお金持ちだったとしても、いつもボロボロの格好してる人なんてあたしはやっぱりヤだな~!

あっそっ…
でも、たしかにそれを今は感じてるから後悔として色々述べてたんだけどね(笑)

というわけで、今回はタナカセンセェの貧し~ファッション事情のおとどけでした。
だんせ~のみなさま、ぜひセンセェの失敗をごさんこ~にしてくださいましね。
でわ!

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