70話 古性優作『日本一の捌き!』

しょ~しょ~時間はたっちゃいましたけど、あのお方のオールスターでの戦い
とってもみごとでした!
ホントつよかったですよね~
♡♥♡♥

古性優作

古性 優作

脇本素晴らしい

優勝した古性を褒め称える前に、まず脇本に関して感想言わせてもらうわ。

前回のブログでも触れたけど、今回はオリンピックから中0日での参戦。
これのために何年も頑張り続けてきた集大成の直後だべ。
疲労の度合いたるや最たるもんだったと思うんだ。

で、注目を集めたオールスターの第一線、どうにもならずの走りを見せ、

「やっぱ、仕方ねえよなあ…」

と思わせたのに、それ以降の走りは見事の一言。
新田だって同じ。

よくぞ決勝まで進出して、期待される選手としての責任も果たしてくれたもんだと思うよ。

最高の名誉

さて、ほんで今回の主役、古性!
捌きの名手として活躍してきた男もついに無冠を返上。

昔と違って、今は30歳からでも全然遅くねえからな。
しかもよ、今一番強い先行の後ろをまわる実績と権利を手にしてるんだぜ。

番外編の14でも話したけど、『本線の番手』ってのはマークを狙う選手にとって最高の位置であるとともに最高の名誉なんだ。

「もうバンバン行くしかねえだろ!」

新井剛央

日本一の捌き

古性選手、初G1制覇おめでとうございます。

何年も前からG1制覇は期待されていたでしょうが、獲るべくしてようやく獲ったっていう感じですかね。

彼のレースを見ているとBMXで培った巧みな自転車捌きとコース獲りでどこからでも連に絡んでくるっていう印象があります。
オールスターの決勝は、東京オリンピックから中0日で臨んだ福井の脇本選手の番手でした。

ナショナルチームとして世界で戦ってきた彼の強さもありましたが、それをしっかりと差すところも素晴らしかったですね。
レース後のコメントで平原選手も「日本一の先行選手と日本一の捌きの選手がラインを組まれたら厳しかった」と言っていました。

2021年も後半に入り、グレードレースも残すところ3つとなりました。新しいスターがまた誕生するのか、これから楽しみですね。

白岩大助

BMX選手の技術に驚き

副支部長のコメントにあるように、獲るべき選手がようやく獲ったという一言に尽きますね。

以前、奈良記念の2次予選で古性選手ラインの3番手に付かせてもらった事がありました。

捲り展開になって3コーナーで凄いブロックをされ前輪が払われそうになった瞬間に車輪を引っこ抜いて軽々避けて捲り切り1着、後ろから見ていて技術の高さに驚いた事がありました。

BMXの全日本チャンプから競輪への転向。

BMX出身の選手は自転車の扱いが上手いと今まで話に聞いていましたが、東京2020オリンピックで実際にBMXのレースをテレビで観戦して選手達のダッシュ力、体重移動、そしてハンドル捌きの素晴らしさに驚きました。

あれだけのスキルがあれば当然競輪でも大きな武器となります。

KEIRINと競輪のタッグ

レース参加時の古性選手しか知りませんが、イメージは侍のような寡黙な漢。

1つタイトルを取って浮かれる事なく、さらに高みを目指して行く。

GP2021に向け脇本雄太という世界に通用する先行選手と強力タッグを組み、ここ数年タイトルのたらい回しをする松浦清水の黄金ラインと良い戦いが観られると思います。

そしてその先も脇本選手と古性選手のKEIRINと競輪が融合してさらに競輪界を盛り上げてくれるでしょう!

裏話はこちら

70話B面『キレイな心』

みなさま、おつかれさまでした。
悪夢のようなオ~ガストもすぎ去ってゆきましたね。
でも、ウイルスとの戦いはまだまだこれからもつづきます!

さあ~、竹内まりやさんの『Septenber』でも口ずさみながら、ひきつづき引きこもりましょ~
「♪~セッッッテテェンン、バ~~~♫」

(※これならJASRACのあれ、セーフですよね?)

お~素晴らしい!

竹内まりやさんの歌って、やっぱいいなあ。

オレの場合、緊急事態宣言中ってのを抜きにしても、一人家の中で過ごしてるってのが圧倒的でしょ。

なもんで、音楽かけっぱなしってのが多いんだけど、聴いてるのは30~40年くらい前、ちょうど自分の青春時代の曲ばかり。

なぜだか知んないけど飽きないの。

で、当時のことを思い出したり懐かしんだり。

やっぱ、完璧にジイさんになっちゃったんだね…

とはいえ、家の中に引きこもってばかりの日常には、さすがに飽きて本当いやになっちゃう。

あと、どのくらいこんな生活を続けなきゃいけないのかわからないけど、もうしばらくは歌を聴いたり、映画を見たりしてがんばんないとね。

けいりんは見ないの?

競輪は、昔散々見たんで飽きちゃった!

コラ~!

関のざれごと

笠松将太のある一戦

なにが『せっちん・バー』だよ!
便所のBARって何なんだ?

BARの便所に引きこもるのか?

せっちん?
なに、それ?

知らねえのか?
便所のことだよ

まあいい、それより先月は少々印象深いレースがあったんで、その話をするわ。

ちょうど1ヶ月前か。

地元、笠松将太が乗っかった西武園のS級決勝。

【西武園7RS級決勝】8月12日

①笠松将太(埼玉)100期 逃 ❹
②阿部拓真(宮城)107期 両 ❶
③山口泰生(岐阜)  89期 追 ❼
④小原佑太(青森)115期 逃 ❷
⑤渡邊晴智(静岡)  73期 追 ❻
⑥横関裕樹(岐阜)  99期 逃 ❸
⑦寺沼拓摩(東京)115期 逃 ❺ HB

(結果)②-④-⑥/差し-捲り

オレ、このレースは将太のS級初V絶好のチャンスだと思ったんだ。
本命は小原だったけど、将太は地元バンク、加えて寺沼っつうしっかりとした目標付き。

で、競走が始まったら願ったり叶ったりのいい展開。

寺沼が赤板過ぎに前段押さえ打鐘2Cから一気に加速、最終HSを一本棒で通過。

「オ~シ!!!」
「あとはケツからの捲りに合わせて発進するだけ!」

優勝の期待がかなり膨らんだところで、さあ来たよ、小原の2角捲りが。

「オ~シ!あわてんな~!」

「引きつけられるだけ引きつけて、あとは番手捲りな~~!」

最終BSからは小原と将太の力勝負と思ってワクワクして見てたよ。

え〜っ⁉︎

ところが…
ところが、なんと将太は縦には踏まず横へ…

律儀なことにマークの仕事しに行っちまってさ…

そりゃ先行を守るのは後ろまわる方の義務ってのはわかるよ。
そうでなくても、気持ちよ~く行ってもらえてたんだから。

けどよ、繰り返しになるけど、将太にとってはホームバンクかつ初Vのチャンス。

番手捲りでも問題ねえだろう!

寺沼だって、将太が取ってくれるならくらいの気持ちはあったろうし…

レースの方は結局、小原が将太のブロック物ともせずキレイに捲り切って東北ワンツー。

難しい判断

将太って男は、本当に真面目で正直なんだなって改めて思ったね。
もちろん、悪い意味でじゃなく良い意味でだぜ。

将太がそういう男だから、寺沼だって気持ちよく駆けてくれたんだろうし。

もちろん、逆だってあるよな。
寺沼が人間として、選手として、本当にいいヤツなんで、将太も援護に行かずにはいられなかったって風にさ…

少なくとも、薄汚ねえ根性のヤツのために必要以上にがんばるなんてヤツはいるわけねえ。

そう考えると、心のキレイな人間同士の連係だったがゆえ共倒れに終わったって解釈でもいいのかもしれんが…

って風にも思うのよ。
冗談抜きに。

チャンスは、これからまたいくらでもあるし…

けどよ、反面こういう思いももたげてくんだ。

「アッホ~!」
「取れるチャンスのある時になり振り構わず行かねえで何やってんだ!」

「お人好しは結局お人好しのまんまだぞ!」
「駆けた方だって犬死じゃねえか!」

これも正直なところでな。

取れるときに取っとかねえと永久に縁がなくなるっつうパターンも確かにあるし…
あと、とりあえず1回取っておくとそのあとの流れが変わってくるってのもあんだよな…

オレだったら?

オレは将太と違って純粋なマーク屋だから、張りに行くか飛びつく選択しかねえんだけど、もし踏んでく脚が十分残ってて、しかも地元バンクってことなら躊躇なく番手捲り行くな…

駆けてくれた方には、あとでの恩返し忘れなきゃいいだけのこってさ…

じつはあたしもショ~タくんのユウショ~、すっごく期待してたの…
でもさ、自分のことより、まず仲間を大切にってところはステキよね

でも、オレが寺沼だったら、
「かまわず行ってくれ~!」
の方かな…

ただ、おのれにとって大きな意味のあるレースでも、こういう走りを見せる将太は先行屋からの信頼もさらに厚くなるよな。
その分、チャンスは増えていくとは思うけどよ

あっ、でも今のアイツの本業はあくまでも先行だから、将来に向けての貯金ってとこか
ハッハッハッ

ちゃんと貯金もできる男性っていいわあ~!
ギャンブルとかで散財しちゃう男の人って最悪だもんね!

口先だけ調子いいことささやいて、客に散財させることしか考えてねえお前がよく言うな…

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