SR78話B面『行きたいところはあるんだけどさ…』

本日のざれごと

さて、あたしは仕事、関センセェは犯罪ねらいのGWですが、多くのみなさまたちは笑顔いっぱいの期間になることと思います。
いいなあ~!
うらやまし~!
ところで、タナカセンセェは笑顔で過ごせそう?
なんか予定あんの?

う~ん、いきなりイヤミからくるのね
孤独なオレに笑顔なんかあるわけないじゃん

たぶんGWも、いつも通り家に引きこもって、食って寝てるだけ(笑)

ありゃりゃりゃりゃ…
ほんとうに、どこも行くとこないの?
たとえば、実家に顔だすとかさあ…

そうねえ…
まあ、行きたいって思ってるところはけっこうあるんだけどさあ…

じゃ、そこ行きゃいいじゃん

そうなんだけど、色々とハードルがあんのよ

ハードル?

んじゃあ、今日はその話でいくか…

皆さん、超高齢…

え~とね、オレが今、瞬間的に行きてえなあって頭に浮かんだ場所は八丈島と護国寺。

以前、話したこともあるけど、八丈島ってのは、母親の出身地で母方の実家のある場所。
子供の頃は、よく連れて行ってもらっていた場所でもあるんだよね。

で、護国寺ってのは、昔お世話になってた講談社の所在地。

というわけで、まず、八丈島に関してから。

やっぱり以前ここで話したことがある島在住の叔母なんだけど、先日亡くなってしまったのね。

だけど、葬式とかには出席できなかったんだ。
同じ東京都ではあるんだけど、遠距離は遠距離なんでさ。

んでもね、叔母の息子とは、電話で けっこう長話しはできたの。

んで、その時、ハッとさせられたことがあったんだ。

八丈島の親類たちや、子供の頃かわいがって頂いていたご近所さん、周辺の方々もみな超ご高齢。
もしくは天に召されたってことで、今ではオレの母親のことすら知ってる人がほぼいなくなったって聞かされたの。

たしかに、亡くなられた叔母は、まもなく90歳の誕生日ってとこだったし、幸いまだがんばっているオレの母親は90歳超え。
母親の弟である叔父も、やっぱり90超え…

そりゃ、そうなるよね…

飛行機なら、あっという間の場所ではあるけど…

何よりショックだったのが、オレが幼稚園くらいの頃かな、とてもかわいがってくれた近所のお姉さんが、今、杖をついて何とか歩けてるって話。
オレの頭の中では、いまだに20代の頃のお姉さんの面影しかなかったから…

もちろん、オレがそろそろ年金って年齢なんだから、お姉さんが杖ついてたって おかしかないんだけどね…


ゆえにさ、そういった方たちにできるだけ早く顔見せに行かなきゃって強く思ったの。
何しろ40数年行ってないんだもん…

たださ、そのためには大きなハードルがひとつあんのよ。

何かっちゅ~とね、今までもさんざん話してるけど、20代後半から人生のほとんどを家に引き込もったまま過ごしてきた身でしょ。
1人じゃ飛行機なんて乗ることもチケット買うことも何もできゃしないのよ。

電車乗り継ぎ空港に行く、ってのだって不安感じるくらいだもん。

もうひとつの交通手段、船も同じ。
島行きの船に最後に乗っかったのは高校生の頃…

なわけで、いとこに一緒に連れてってくれって先日の電話でも泣きついたところ(笑)

みなさん、なんとか長生き続けて欲しいなあ…

最後に会ったのはいつだっけ?

 

ほい、それではお次、護国寺ね。

これも以前話したことだけど、昨年末、30年くらい前に担当編集して下さった方が亡くなられてしまったのね。
オレより一回り近く若いのにさ…

で、その時 連絡入れてくれたのが、その彼の次に担当をしてくれた方なの。
この彼とも、もうかなりの年数ご無沙汰しちゃってんだよね。

年賀状とかのやり取りで「会おう、会おう」を続けてばかりで、全然実現させていなくてさ…
そういった中での訃報でしょ…

だから、電話でこういう話になったの。

「今年こそ絶対会いに行くからさ」

「私の方から、タナカさんとこ伺いますよ」

「いや、オレの方から伺うから!」

なんで、こういう流れになるかっちゅ~と、ホレ、昔は常に相手側の方がオレん家に来るって形だったのね。
こっちが偉いわけでもなんでもないけど、一応、作家と編集者っつう業務上の関係性でさ。

だけど、今は違うでしょ。

こっちは、ただの老人で、彼はまだ現役バリバリ。
オレの方から出向くのがスジってもんじゃん。

公共交通機関は、すべてハードル(泣)

と言いつつさ、さあ、ここでまたオレにとっての大きなハードル。

オレ、都心部の電車恐怖症なんだけど、そのトップクラスが地下鉄なの。
とにかく切符売場から、乗り場から、列車の種類まで、まるきりチンプンカンプン。

だって、今までの話でわかるでしょ。
40年近く電車やバス…公共交通機関に無縁の生活送ってたんだもの。
出かける用事がある時はマイカー使ってたし…

で、さっきも言ったように講談社って地下鉄の護国寺。

講談社には20年くらいお世話になってたと思うけど、自分から行ってたのって最初の1年くらい。
後は、今も話したようにほとんど無かったからね。

しかも、八丈島と違って、誰かに

「一緒に行って!」

って頼めるような事でも、場所でもないでしょ。

いや~、困った!

スマホのナビ使って、なんて洒落たことも、未だにできないんで。

でも絶対、彼には会いたいからな。

覚悟を決めて、今年中には絶対行こ!

 

 

しかし、なんど聞いても すさまじい東京都民だね(笑)

だから、例えば刑務所に40年居て釈放されたって人と同じってわけ…

そういえば、いとこが話してたけど、八丈の叔父も東京(本土)に出てくると交通機関がさっぱりわからないんで遠かろうと近かろうと移動は常にタクシーに頼らざるを得なかったんだって
とうとうオレも同じになっちゃったってこと(笑)

なるほど、でもさ、おじさまはタクシー使うんでしょ
センセェも、そ~すれば?

金がない!

センセェ…
それなりに苦労してるんですね
グスッ…

こ~ゆ~交通弱者がいることに、ガクゼンとしている あたしです。
「でわ!」

114話B面『晩年!父兄会』

さて、サクラの木も葉っぱがめだつようになってまいりました。
とゆ~わけで、お酒ずきのみなさまたちは新しい口実づくりにいそしんでいることと存じます。
ことしは、あたしも連日連夜飲みました~!
センセェは、どうだった?
お花見とかやったの?

う~ん、この画像だけどさあ…
どっかの人たちじゃあるまいし、なんか、じじつにかなり反するビョ~シャのよ~な…

そもそも、いまの時代にこんなよ~なノリってないよ

そう?
昔は、こういうの よく目撃して気絶しそうになったもんだけどね
キリスト教徒の息子としては…(笑)

まあ、むかしの選手は、結婚式みたいな場所でも はだかおどりする人がいたって話を関センセェから聞いたことはあるけどさ…

あの~
それとさあ…
前回も気になってたんだけど、あたしのフクブ、けっこ~成~長~させてない?

そろそろ安定期?
お大事にね

というわけで、お花見についてだけど、オレん家の窓の外は桜並木って知ってんでしょ?
あたりちゃん以上に連日連夜、寝ても覚めても延々お花見状態…(笑)

まあ、部屋で1人で飲みつつってのは ほとんどないけど、ご近所さんとは1回地元でやったよ
普段もたまに飲んでるメンバーと、いつも通り、その場の思いつきで(笑)

ご近所さん?

選手OB(笑)
けっこう近所にいらっしゃるからさ

あ~、そっか!
そういえば福岡に移籍した、浅見隼せんしゅ(115期・福岡)のご実家って、センセェん家から徒歩5分くらいって言ってたよね

隼くんは、幸いまだOBじゃないよ(笑)
でも、彼の親父さんには ずいぶんお世話になってる
オレのほうが年上なんだけどね(笑)

ちなみに、ご近所さんとして、おととしくらい?から、よくお酒ご一緒させてもらってるのは山本雄司さん(59期・OB)と、内堀利也さん(65期・OB)

面白いことに このおふた方とは、それぞれの子供達が皆同じ小中学校に同時期通ってたっつう、いわゆる父兄同士って関係でもあんの

あ~、そういえば、前にそんなこと言ってたことがあったね

んじゃあ、今回はおふたり絡みの話にでもしようかな…

どういう父親?

あっと、そうそう!

まず最初に言っとかなきゃだけど、「父兄」って言い方はけっこう前からよろしくないってことで、今は「保護者」って使い方が一般的なんでしょ?
まあ、「ママ友」、「パパ友」って言葉もあるけど、昔世代の人間って事で、使い慣れた「父兄」って表現で行かせてもらうのでよろしくね。

イラスト

さてと…
山本さん、内堀さんとは、父兄同士って言っても、子供達が在学中はあんまり接点がなかったんだよね。

というのも、オレがそもそも参観日だの運動会だのに顔出すってのが まあ、無かったから。

今は大いに反省と後悔してんだけど、当時は仕事が全てって考え方だったもんでさ…

おふたりも同世代(それでもオレより5~7歳下)だから、たぶんそんな感じだったんじゃないかとは思うけど、子供の学校行事とかをオレのように完無視続けていたのかどうかまではわかんない。

かなり前にそのへんのこと聞いた記憶はあるんだけど、どう言ってたのかは忘れちゃった(笑)

オレと違って、出席くらいはしてたんじゃないのかね?

ちなみに、今のオレ、若いパパさん選手とかにはちゃんと言ってるよ

「子供に、うんと関わってあげなよ」

って(笑)

父兄3兄弟

話を元に戻すけど、だから当時は「西武園クラブ」の忘年会だとかで内堀さんと顔を合わすと

「子供がお世話になってます」

な~んて、薄っぺらい言葉を交わすくらい。

その頃のオレは、お酒もまったく飲めなかったんで、普段もほぼつき合いがなかったんだよね。

山本さんにいたっては、子供同士が同じ学校通ってるってことすら知らなかったんだから(笑)

だから、おととしくらいに初めてそれを知った時は驚いたのなんのって…

イラスト

そうそう、そういえば子供達は当時 大流行りした『だんご3兄弟』世代。

あとさ、学校行事の代わりに、今はオレもめでたくお酒がご一緒出来るようになったでしょ。

というわけで、現在は『父兄3兄弟』って感じの間柄とでも言っとこうかな(笑)

ちなみに、酒のレベルは初心者のオレと違って、おふたりとも熟練者。

ともに先行選手だったせいか、ペースだとかをうまくリードしてくれるので、安心してついて行かせてもらってるね。

イラスト

おしゃべりの内容って…

先日も近所の居酒屋さん行ったんだけど、このおふたりと一緒だと本当楽しくて話が弾むんだ。

話題はもっぱら、国際情勢や政治、経済…
あとは哲学に関するアレコレといったところ…

「世界中から観光客が来てるんであちこちで外国人よく見かけるよ」※国際情勢

「食料品が高くて、スーパー行くのがつらくてさ~」※政治・経済

「昔、健康なんぞより金が欲しいって言ってたOBが、今は、やっぱり健康の方がいいだって…」※哲学

あっ、そうそう!
最近は、医科学とかの話題も増えたね。

「身体のあちこち痛くてよ~」

「あいつの頭が悪くてさ~」

長々、失礼しました(笑)

イラスト

高尚すぎる会話の内容、オレを筆頭に作業場帰りオッサンのような いでたちと雰囲気。
はたから見たら、元プロスポーツ選手と元大作家(笑)が飲んでるって風には誰も思わないだろうなあ…

まあ、どうでもいいんだけど、とにかく いっつも楽しいの!

んなわけでさ、それぞれの子供達は、いつの間にやら皆いい年齢になって巣立っちゃったけど、父親たちの新しい父兄会は長く続けていきたいね(笑)

それにしても競輪選手とそれを描いてる父親の子供が同時期に通学していた小中学校…
めったにないケースだったろうな…

おっと、そういや今、つまんないこと思い出した!

うちの1人が中学生の頃だったかな?
先生から、こんな風に言われたことがあったそうなの。

「雑誌で、おまえの親父のマンガ読んでるぞ〜!」

それ聞いた時、本当 複雑な心境になっちゃってさあ…
保護者の職業欄には、常に「自営業」って記入していたはずだったんだもん…(笑)

イラスト

 

へぇ~…
なんか今回は、ほのぼの~っぽい話にはなったね
でも、よかった
おじ~ちゃんたちが、みなさんしあわせそ~で

ハッハッハッ
甘いな!

家に帰ると、孤独死に日々怯えてるオレが本当に幸せだと思う?
ハッタリで「楽しい」連発してたの
あ~、悲し~~~!

ありゃ、まあ…
でも、これもSNSとかでは あるあるだもんね…(笑)

ヘッヘッヘッ
「ハッタリで楽しい…」ってのは、実はウソ!
父兄会は、いつも本当に楽しいもん
ただ、普段、不幸せってのも本当なんで やんなっちゃうんだけどさ(笑)

んも~
どっちなんじゃい、ったく!

不幸せで悲しいって方が上回ってるかな(笑)

ややっこしいオジ~は、も~ ほっといて、こんかいはおしまいにします
「でわ!」

 

A面マンガにもどる