第32話 黒沢征治『競輪人生発走!』

【脇本、強かった〜!】

親愛なる皆様さぁ〜、オールスターの脇本、本当、強かったね〜!

へたすりゃ飛んじゃうかな〜とも思えた展開で、それでもじわじわ前に迫って、飲み込んで、その後は千切って逃げ切りだろ。

新田の捲りなんかも、そうなんだけど、最近の選手の化け物ぶりには恐怖すら感じるね。

選手達ってのは日々進化を続けていってる訳だし、この先、どこまで怪物化していくのかって…

今の時代に、中野さん、井上さん、滝沢っていう、オレが現役当時の三強が走ったら、いったいどうなってただろう…

今の化け物どもには、おそらく歯が立たない気もするな…

となると、オレもS1どころか、へたすりゃチャレンジで必死こいて走る身分だったかもしれねえのか…

いや〜、今の時代に生まれてなくて良かったよ。

同時に、あれだけの連中に、先輩面していばったあげくに酒まで奢ってもらえるなんて、も〜最高!

ってな訳で、近代競輪の選手の皆さん、我々OBの酒代のため、日々頑張ってちょ〜ね〜グヒヒヒヒ〜

って事で、じゃね!

第31話 小沼良『アツいぜ!小沼』

【興奮したぜ!】

親愛なる皆様〜、一度きりの人生、少しは興奮してる〜?
グヘへへへ〜

ってな訳で、先日3〜5日開催の西武園チャレンジ戦の話なんだけど、久しぶりに興奮したよ。

だってよ、今期デビューの113期新人、西武園所属の鈴木輝大(東京)、磯川勝裕(東京)、樋口開土(東京)と、同じく大宮所属、小玉勇一(埼玉)の計4人が何とひとまとめで乗っかって来たんだぜ。

叩き売りじゃあるまいしとも思ったんだけど、三日間、全員、そりゃも〜見事な走りを見せてくれてさ。

西武園の3人は1・1、小玉は1・2で優出。

決勝に4人キッチリ乗っかったはいいけど、誰、応援すりゃいいのかで ちと困っちまったけどな…

結局、カマシた樋口のケツに飛びついた小玉がマーク取りきって一着。追走、磯川、鈴木で2、3着。
逃げた樋口も4着。

最後まで凄まじいもがき合いが続いて、見ているこっちも思わず現役時代を思い出しちまったよ。

清嶋(彰一・40期・OB)さんや滝沢(正光・43期・OB)の馬鹿でっかいケツをフラワーの皆々様方と追っかけまわした日々が本当に懐かしいわ…

そんな訳で、開催中、オレん家(もちろん西武園の軒下)でやった、関係者やOB達と飲み会…ではなく、余計な液体がちょっと混じったお茶会も、本当に盛り上がったね。

やっぱり、関係者にとっても、年寄りOB達にとっても地元の若い衆の活躍は何よりの喜びだもの。

金持ちになってもらえりゃ先輩面して色々たかる事もできるしよ。グヘへへへ〜〜!!!

それから、ついでといっちゃ何だけど、普段、不真面目かつ細々と生息しているファン達だって、地元のスター誕生を、いつも心待ちにしているんだから、みんなぜひ頑張ってくれよな!

んな訳だからさ!じゃね!