96話B面『懐かしさを覚えたオールスター決勝』

みなさま~!
半月いじょ~たっちゃいましたけど、いまさらなんて言っちゃダメ。
オールスターにまつわるお話、さらに いかせていただきます!!!
ハイ!タナカセンセェ、ど〜ぞ〜!

世代交代突入か!?

は〜い、それでは早速!

え〜と、みなさま的には今さらだろうけど、オレにとっては、まだオールスターの終わりたてほやほや。

「いや~、ダービーに続いてオールスターも ついに若手が取っちゃたね~!」

以前、このブログで語ったけど、6つあるタイトルの中で この2つは特に重みのあるものって個人的には思ってんのね。

で、これを若手が取っちゃうと世代交代が進むって、これまた勝手なイメージも持ってるの。

残念ながら今回は、脇本雄太選手(94期・福井)が落欠になっちゃったんで新旧直接対決による王者争いは観られなかったけど、実感としては世代交代の線が強いって気がしたね。

というわけで注目は、新世代での横綱は誰か?

現時点での候補は一杯いるから まだわからないけど、オールスターを制した眞杉選手は年齢からいっても可能性は十分。

なにより早々とタイトル獲得、それも大きなタイトルってところが重要で、運や、良いめぐり合わせに恵まれた人間であるってことだから。

A面で関さんが話してたように滝澤さんのような存在になれたら素晴らしいよね。

大きな戦いの始まり

さて、今、眞杉選手は運や、良いめぐり合わせに恵まれてるって話したけど、実はオレ、こういうのって人生ですごく大きいと思ってんのよ。
大げさでなく…

どんな世界でもいると思うんだ。

実力、才能があり、努力も人一倍してるのに そういう縁に恵まれないってパターンの人が。

でもさ、その逆で恵まれまくりって人も確かにいるでしょ。

こういうのって残念だけど決して公平には作用してくれないからね。
多少の強弱はあるにしても。

ゆえにさ、そういう部分でも新世代の横綱争いは眞杉選手が一歩リードできたと言えるんじゃないかと思ってんの。

ちなみに山口拳矢選手(117期・岐阜)も、ものすごい早さでダービーを取って、同じく運を持った人間って感じはするよね。
というわけで、当然その候補の一人だけど年齢の点で一歩だけ下がるのかな。

もちろん、これからまた先にタイトルを取るようなことがあれば立場は即逆転だけど。

まあ、この2人の他にも大きな実力、才能を持った若手が多数出現してきているのでこれからの競輪界はそうとう盛り上がっていくんじゃないかな。

新旧対決は、まだ完全な決着がついたってわけではないし、そして新たに始まった若手の新横綱争い…

まさにワクワク感いっぱい!

めでたしめでたし!

40年前の番手捲り

さてと、最後に無駄話をもうちょい(笑)

前々回だったかな?
このブログで

「オレにとってのオールスターといったら番手捲り…」

って語ったじゃん。

それと事情や意味合いは違うけど、今回また番手捲りで優勝が決まったってことで個人的にはちょっとニンマリ。

ところで、この『番手捲り』ってやつ、ゴール後に何かと言われやすいことの筆頭ではあるよね…

代表的なのは

「〇〇のおかげで勝った」

「前を使い捨てにした外道」

今回の眞杉選手は前者のパターンだけど、それでもやっぱり色々言われちゃってたのは ちょいかわいそうだったかな。
もちろん、悪口の類ではなかったけどさ。

関さんも言ってたように立派な勝利だったと思うんだよね。

これも関さんが言ってたけど、超スパースターへとのぼりつめた滝澤さんも初タイトルは番手捲り。

だからオレも改めて言っとかなきゃ。

「関さん同様、ちゃんと姿が かぶって見えてたからね!」(笑)

【1984年/第37回日本選手権(千葉〕】
①菅田順和(宮城)36期
②滝澤正光(千葉)43期 ❶
③山口健治(東京)38期 ❸
④梨野英人(香川)46期
⑤吉井秀仁(千葉)38期
⑥大橋秀人(北海)44期
⑦中野浩一(福岡)35期
⑧清嶋彰一(東京)40期       H・B
⑨井上茂徳(佐賀)41期 ❷ S

伝説の選手に重なる男

ちなみに今回のオールスター、40年前のダービーとかぶって見えた存在がもう一組あったんだ。

まずは、ダービーの展開を簡単に伝えておくね。

番手捲りに出た滝澤さんの後ろを吉井秀仁さん(38期・OB)が追走。
そこに中野浩一さん(35期・OB)、井上茂徳さん(41期・OB)が内と外から強襲。
アンコにされた吉井さんは後退。

で、外側さらに踏み上げた井上さんが滝澤さんを必死の形相で追っかけて2着…

というわけで、かぶって見えたってのは、その時の井上さんと古性優作選手(100期・大阪)。

今回の決勝戦、古性選手にとって展開的には完全に苦しかったのに巧みにコース突いて2着ねじ込んできたでしょ。

当時の井上さんのイメージって

「どっからでも来ちゃう!」

だったのね。

今回の古性選手も、まさにそんな感じに見えちゃってさ…

それもあってか、今回のオールスター、なぜか懐かしいものを見たような気分にもさせられちゃた。

というわけで、オレにとってはそういった部分でもすごく楽しめるオールスターだったかな。

「ハイ、おしまい!」

よかった〜!
きっと、お客さまのひとりひとり、さまざまな思いで楽しんでくださったんでしょうね
あたしも、がんばったかいがありました

あっ、そうそう!
今回の話とはあまり関係ないけど、初V滝澤さんの前で駆けた清嶋さんが翌年の立川ダービーの時、こんなふうに話してたのも思い出しちゃった

「去年、オレが滝澤引っぱったって言うけどさ、それ言われるとカチンとくんだよね!」
「オレは『先行の清嶋』ってのを全国の皆さんに見せたかったんであってさ~…』

うろ覚えだけど、こんな感じ
当時、ほぼ全てのお客はこんな風に考えてたのね
「去年は清嶋が滝澤引っぱって優勝させたから、今年は その逆…」
それに対する反論だったみたい(笑)

今回の吉田選手だったら、どんなコメント出してたろうね?(笑)

「赤板からメイチで行って、どこまで粘れるか試してみたの!」
「眞杉なんぞのために駆けたなんて言われるとカチンとくんだよね」
…じゃねえの?(笑)

はい!
とゆ~わけで、今回はおしまいです。
「でわ!」

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