115話 相川 巧『昼も夜も運動会』

う~ん、なんて さわやかな天気!
まっさおな、空!
おせんたく日和…
じゃなくて、ぜっこ~のケ~リン日和ですよね…

相川巧相川巧

西武園OB 関優勝(37期)

今は酒がダメなんだってな

ハッハッハッ!
たしかに、1年の中で1番気持ちの良い季節だもんな。

なのに、いくら仕事ったって、わざわざ夜中に人目避けるようにコソコソってんじゃ…
相川に限らず、オレだってやだよ(笑)

そうでなくても今の季節、お天道さまの下で3分ほど汗を流した後、宿舎で飲むビールのうまさと言ったら、も~…

現役時代、何ものにも代えられないひと時だったもんなあ…

だけど、今はそれもできねえんだって?

コロナ騒動で、宿舎での飲酒がダメになって、今もそのままなんだと。
いや~、実に気の毒!

当時は遅くまで延々飲んで、そのまま酔っ払い運転なんて珍しくもなかったかんなあ…
まったく、つまんねえ世の中になったもんよ…

何、相川についてのコメント?

いけねえ忘れてた!

マーク側には最高の存在

まあ、あいつの場合、例えばもう面構えで、すでに性格が出てるもんよ。

見てみな、どの角度から眺めても人畜無害って雰囲気だろ?

現に競走ぶりは、極めて優等生。

ものすごく真面目な性格なんだろうな。
ああも一戦一戦、真面目に走ってるとこ見せられちゃあ、文句の言いようもねえ。

もちろん、ああういう走りが出来るのは、日々の努力があってこそ。
怠け者にああいった走りは続けられねえ…

けどよ、今んところはそれほどいい思いはできてねえんだろ?

真面目一本も素晴らしいことだけど、優等生がたま~に不良なんてやってみるのもいいもんだぜ。

校舎の窓ガラス叩き割ったり、教室の机ぶん投げたりするようなさ…

客ってのはどうしても、オーソドックスな個性より極端な個性の方を好むってのがあるからな。

悪人、相川!
見てみてえなあ~!

【追記】
5月8日、東京・立川の小学校にて侵入者による暴力事件が発生しました。
タイミング的に不適切な表現が含まれたことお詫び致します。

あたしは悪がはびこる社会は反対です
そ~ゆ~のは、み~んなほろんでほし~です!

そういうセリフは、国会議事堂の前にでも行って好きなだけわめいてこいや
ハッハッハッ

 

白岩大助

自転車5兄弟!

相川巧選手は同じ練習グループでアマチュアの時から良く知っている後輩です。

相川永伍選手を兄として兄弟選手として活躍しているのはご存知の方も多いと思いますが、実は彼は男5人兄弟!

永伍選手が3男で巧選手が末っ子、さらに3人のお兄さんがいて、なんと彼を含め全員が高校の自転車競技部として名門で太田真一選手や平原康多選手を筆頭に数多くの競輪選手を輩出している『川越工業高校』出身なのです。

そして長男は私と同い年で高校の時からライバル校として競い合い、競輪選手を志して汗を流していた事がありました。

長男から末っ子の巧選手までは10歳離れているのですが、小さい頃からお兄ちゃん達に大きな刺激と期待を受けて悲願の競輪選手になる事が出来たと思います。

デビューからここまでチャレンジとA1.2班を行ったり来たりではありますが、バンク練習やウエイトトレーニングでは私より強いのでキッカケがあれば現状を大きく打破出来ると思います。

甘えというか今に満足してしまってるように感じるのでもっと貪欲に、そして危機感をもって死に物狂いでやったら大きく変わるんじゃないかなと歯痒さを感じます。

選手を目指していた兄達の分までまだまだ頑張ってもらいたいですね!

忘れられないエピソード

私が支部長になりたての頃にSPEEDチャンネルで各支部を特集するコーナーがあり、支部長として私自身も取材を受ける事がありました。

内容は支部長の公務として大宮競輪場にある選手会埼玉支部の事務所での仕事をしている様子とバンクで練習している様子。

事務所での撮影が終わり、大宮競輪場の500バンクでダッシュ練習を撮るにあたり当日練習に来ていた巧選手に1周先行してもらい、それを私が番手から捲るというシナリオ。

巧選手は8割くらいで駆けて私が捲るという話になってました。

いざ撮影開始!

思ったよりスピードが出ている感じ、さあ2コーナーから直線立ち上がって白岩の番手捲り発動!

ビューン!

といく予定がメッチャ踏み直されて真横で合わされた!

バックから4コーナーまで並走のまま直線に入る!

ゴール前、ギリギリちょい差しで白岩なんとか先着…

ゴール後1周半惰性で走って息を切らしながら取材クルーの元に戻る。

なんて事のないダッシュ練習の撮影のはずが、結果はグダグダな練習風景。

自分の弱さに対しての情けなさと、周りの目に対する恥ずかしさ…

そして私を立ててもらえない事による自尊心の喪失。
さらには空気を読まない彼への怒り…

取材後、彼になんて声を掛けたか記憶がありません(笑)

「あの時の気持ちでいつもレース走れよな巧!」

 

新井剛央

マーク屋みんなが応援してるぜ

相川巧君は、いまでもラインの先頭を走る自力選手として頑張っています。

彼と同じレースも走ったことがありますが、レースの組み立てはしっかりとしていて、後ろについていても安心感があります。

デビューしてからまだA級1、2班に上がったり、チャレンジレースに落ちてしまったりと中々結果が出ていませんが、諦めずにいまやっていることに自信をもってまだまだ頑張ってもらいたいです。

調べたところによるとまだ優勝もデビューしてから1度だけみたいなので伸び代しかありませんね。

 

B面はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA