79話B面『こないだの平塚記念決勝!』

は~い、みなさま!
いよいよGWでございますっっっ!!!
ダービーも、も~すぐ!
他場だから、ぜんぜんカンケ~ないんだけど…

でも、でも、でもね!
その前の28日からは、な、な、なんと!
朝っぱらから大宮が開催!

 

八多あたり杯

ダービーに使うおカネがあったら
お~みやのほ~で
きれ〜サッパリ使っちゃってくださいましね~~~!!!

おいおい…
お前の冠レースなんていつ出来たんだ?

あたしのモ~ソ~(笑)
できたらいいなあって!
センセェのですらあるんだからさ~…

バカか、お前!
オレが偉大な存在だからだろうが!
オレなみの身分になってから戯言ぬかせ!

わかった…
センセェなみの身分になればいいのね…

【*・゜゚・*:.。..。.:*・’(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*】

センセェ~~!!!
センセェお手本にして仕事やめて
センセェなみの身分になったよ…

……

ねえ~
おカネかしてよ
グエヘヘへ~

……

グヒヒヒヒ~

オシ、わかった!
貸してやるから
代わりに、お前に貸す金
先に貸せ

……

平塚記念

そっか、もうすぐダービーなのか…

オレって老化がかなり進んじゃってっから、ダービーってぇといまだに3月が頭に浮かんじゃうんだよね…(笑)
全日本選抜は『真夏の祭典』だし…

まっ、んなこたどうでもいいんだけど、半月前の平塚記念の決勝は面白かったね。

競走をリアルタイムでは見てなかったんだけど、知人から

「素晴らしいレースだったわよ!ウッフン♡」

っつうメールがきたので

「どれどれ…」

と、ダイジェスト眺めてみたんだ…

【4月10日/平塚記念優勝戦】
①古性 優作(大阪) 100期 両 ❷
②和田真久留(神奈) 99期 逃 ❹
③佐藤慎太郎(福島) 78期 追 ❶
④山田 庸平(佐賀) 94期 両 ❻
⑤郡司 浩平(神奈) 99期 逃 ❾
⑥大塚  玲(神奈) 89期 追 ❼
⑦井上 昌己(長崎) 86期 両 ❽
⑧神田 鉱輔(大阪) 100期 追 ❺
⑨平原 康多(埼玉) 87期 両 ❸ HB

[レース展開]
赤板過ぎ上昇した平原が打鐘から先行。
終HSから郡司が捲って出るも平原突っ張って出させず。
郡司不発とみて和田がさらに捲るも平原マークの佐藤に捌かれこれまた不発。
逃げ粘る平原を直線交わした佐藤が1着。
後方から和田後位まで追い上げていた古性がインに切り込み中割って2着。

個人的感想

「ありゃまあ~‼︎
たしかに、こりゃすげえや…」

いやもう、赤板からゴールまで各選手の攻防につぐ攻防、ゴールまで続いた激戦は迫力満点!

平原康多(87期・埼玉)※手抜き

特に驚かされたのが平原選手と古性選手。

まず、平原選手なんだけど、打鐘から行って、しかも逃げながら郡司選手を何発も外持ってってさ。

これだけ脚使えばゴールまで持つのは厳しいかと思ったのに結局粘ったでしょ。
佐藤選手の援護があったとはいえ、あわや2着のあの脚力は脅威的。

本当に39歳かい…?
バケモンだよな!

イラスト

見事だった二人!

こういう競走を見せられるとGP王者になる可能性はまだまだかなりあるよね。
運命の神様もさ、そろそろ微笑んでやってもいいんじゃねえのかな。

我々お客にこれだけの競走をプレゼントしてくれてる存在なんだからさ。

さて、お次は古性選手!
このレースを最高に興奮させたもう一人の立役者かな。

臨機応変に動き、さらにはその都度の判断が的確でもう芸術的でもあったね。

終盤、外を捲る和田選手の後ろまで追い上げ捲り追い込みを狙うと思いきや、インに切り込み平原選手–佐藤選手後位となっていた山田選手を押し込み直線で中割り。
最後はハンドルを思い切り投げて平原選手を差して2着。

前に後ろに、右に左に縦横無尽に走り抜ける巧者ぶりにはお客さんたちもしびれまくったんじゃないのかな。

国際式KEIRINを推奨する層には嫌がられそうな競走内容だったかもしれないけど、格闘技競輪が好きだったオレには本当楽しめたね。

勉強にもってこい

同時に、こんなことも思ったんだ。

一つのレースで、競輪のあらゆる要素が登場するってのも珍しいかもって。

『先行』、『捲り』、『追い込み』は、まあ当たり前として
『追い上げ』あり
『切り込み』あり
『競り』あり
『張り』あり
『押し込み』あり
『イン突き』あり
『中割り』あり
『ハンドル投げ勝負』あり…

(あ~疲れた…)

とにかく、競輪の技がこれでもかってくらい出まくったじゃん。

このレース、競輪初心者の方にはテキストとして最適なんじゃないかな。

「初心者のみなさん!」

「競輪に興味が湧いたみなさん!」

「ぜひ、ダイジェスト開いてみてくださいね!」

たしかに迫力まんてん!
コ~フンしっぱなしのレースでしたよねえ~

なんか、懐かしさを感じるようなレースでもあったな
オレももう一回
選手やりたくなっちまったよ

センセェと古性せんしゅがやりあったらど~なるんだろね(笑)

問題なくオレの勝ちだな!

え~っ、そ~お…?

ヘルメットにコショーたっぷり仕込んで
ヘッドバッド食らわしゃあ
クシャミしながら吹き飛んでくさ
ハッハッハッ

つまり正々堂々と戦ったら勝ち目はないということね
アッハッハッ

はい、というわけで今回はおしまいです。
たのしい思い出いっぱいの
ステキなGWとなりますように♡♥♡♥
でわ(ω╹๑ )

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78話 森田優弥『さらに輝け!先行の森田』

さあ今回ごと~じょ~は、今や全国区のそんざいとなりさらなる上をめざして日々ふんと~中の森田優弥せんしゅで~す!

あたしたちも、森田せんしゅが大スターとなってくれるよう、さらなるPRを模索ちゅ~なの…

森田優弥

森田優弥

大変な時代になっちまったよ

たしかに今のご時世じゃ先行屋の表現って難しいかもしんねえわな。

特に強い先行屋になればなるほど破壊力抜群の飛び道具に例えちゃうもん。

本来なら森田にだって

『埼玉の核弾頭』
『埼玉の長距離弾道ミサイル』

っつうくらいの大げさな異名つけてえとこだったんだろうけどさ…

あっ、でもまだ現時点ではそこまでのイメージでもねえか?
へッへッヘッ

一走一走が注目される選手になれよ

まっ、とにかく森田にはさ

『トラクター』なら『トラクター』

でいいから、
行く手を阻むすべてのものを刈り取ってガンガン道や畑を切り開いていくようなスケールの大きなのをめざしてほしいね。

つまんねえ競走なんかしてみろ

『埼玉の耕運機』

に格下げされっかんな!
ガッハッハッハッ!

先行屋ってのは上に行けば行くほど戦い方はもちろん、負け方ってのも問われるようになるから本当に厳しい商売だとは思うんだ。

けどよ、そういう存在になれるって選手としての誉れだべ?

森田に限らずだけど、可能性のある選手達には、ぜひそういう存在をめざしてほしいな。

白岩大助

これからが勝負

森田優弥選手は今や埼玉はもちろん関東を代表する自力選手に成長しました。

恵まれた体格とは決していえない小柄な森田選手ですが、デビュー当時から持ち前のダッシュ力と先行した時のペース配分、そして何よりもバンクを上手に走るセンスに長けていました。

センスというのは努力で身に付くというより天性のモノ。
それは埼玉の大先輩である平原康多選手に通ずるところがあると思います。

ここまでは同じ埼玉の113期生である黒沢征治選手と切磋琢磨してお互い成長してきました。

黒沢選手とは年が7つ違いますが同い年くらいの友達のような距離感で接しています。
良い意味で()

信念を貫けば…

そして何より森田選手の1番の武器は

『負けず嫌いな強い気持ち』

私もそうですが、誰しも若い時はその気持ちを原動力として上を目指して戦って来ました。
しかし年を重ねるごとに

『良い意味で言えば大人になる』
『悪く言えば現状に満足してしまう』

ように自然にそう変化していく選手が多く見られます。

『初志貫徹』

森田選手が強い気持ちを持ち続ければ、いつか埼玉の4人目のSS選手として成長した姿を見られる日が来るかも知れません。

新井剛央

抜群の潜在能力

森田君は、自分が5年くらい前に愛好会(月2回ほどアマチュアを競輪場でタイム測定などを行う練習会)の指導員をしていた時に初めて会いました。

陸上をずっとやっていたので自転車の経験は全くなかったのですが、陸上選手特有のバネや身体能力を活かして試験まで半年もない中で、あっという間にタイムを出して113期の試験を合格しました。

藤田竜矢と2人で指導員をやっていたのですが、間違いなく強くなるという確信がありましたね。

さらなる活躍を期待!

デビューしてからも、ヤンググランプリ準優勝、F1レースでの数々の優勝、地元記念での活躍など素晴らしい成績を残しています。
これから先がとても楽しみな選手ですね。

すでにG1でも活躍はしていますが、今年はなんといっても8月に地元西武園競輪場でオールスター競輪が開催されます。
森田君も間違いなく出場すると思いますので、彼のレースを楽しみにしたいと思います。

是非とも熱い応援の方、よろしくお願い致します!

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