84話 尾崎 剛『忘れたころにしあわせが?』

さわやかな風…
快眠、快食、快…
あっと、これはナイショ(汗)

秋ってホントい~ですね♡
尾崎選手もしあわせそうです…

尾崎 剛

尾崎 剛

超一級の精進男

「天災と尾崎は忘れた頃にやってくる…」

って、おいおい本当かよ?

たしかに今年の競走成績では、春の嵐とばかり春にけっこう1着集めてんだよな。
それでいて、その後はサッパリ…
ってことは、やっぱり台風シーズンの今は来てもいい頃なのか?

もちろん、歳が歳だけにメンバーと目標と展開と運次第ってとこはあんだろうけどよ(笑)

ただ、S級を長年守り続けて来た男だからな。
毎年毎年若い力が湧いて出てくる中で…
これって並大抵の事じゃないし、いかに精進を続けて来たかっちゅう証でもある。

それだけのしぶとさがありゃ、まだまだお客にも十分1発のプレゼントをしてやれると思うんだ。

だから尾崎、忘れないうちに頼むぜ!
グヘヘへへ

でもさ~「メンバーと もくひょ~と テンカイと ウンしだい」なんでしょ…?
大丈夫かなあ…

ついでに「審判の判定次第」も加えとくか?
ハッハッハッ

 

新井剛央

さすがのテクニック!

尾崎さんは、永らくS級で追い込み選手として活躍されております。
自分はいま、西武園競輪場で平原くんのところで練習させてもらっているのもあって尾崎さんともよく練習します。

練習では横の動きの練習はしませんが、尾崎さんのレースを見るとわかるように間を縫っていくようなコース取り、追走技術などはさすがってところがありますね。

小柄なのでパワーっていう感じではないのですが、スピードをもらってる時のキレなどは練習でも素晴らしいものがあると思います。
そういったところにも永らくS級の舞台で活躍できる秘訣もあるんでしょうね。

 

白岩大助

研究心、対応力に秀でた選手

尾崎さんは副支部長の言うように僕達がデビューした頃からずっとS級に在籍されています。

一時期大ギアブームというのがありましたが、他の選手がまだ使用する前に大ギアとシート角度が立った特殊なフレームを駆使してS級優勝、そして記念競輪3着になるなど勝つためにとても研究熱心な選手です。

大ギアが使用できなくなってから大きく成績を落とす選手がいる中でもその時代に合わせて変化していく。

そしてずっとS級をキープし活躍し続ける。

平原選手があれだけ強くても守りに入らず、さらに強くなるために変化し続けていますが、尾崎さんも今一緒に練習をされているため同じマインドで日々探求されています。

決して体格的に恵まれている訳ではないと思いますが、そこが1番の秘訣なのではないかと思います。

私は大きな変化をする事が少ないので、そういうところを見習っていきたいと思います。

裏話はこちら

84話B面『③~⑥4連発!もう1回』

さて、みなさま、本日10日は『目の愛護デー』でもあるんですって。
目の酷使はさけられなくなっている日常ですが、しっかりケアにつとめたいものですね。

「目の愛護デー」か…
じゃ、今回はお目々絡みで出目にまつわるエピソードでも行こうかな…

大昔に 立川で遭遇した『③–⑥4連発事件?』の話なんてどう?

アレ⁉︎
それって前に1回話したことあるよ

そうだっけ?
老人だから すぐ忘れちゃうんだよな

でも、まっ、いっか!
センセェの話をおぼえてる人なんかいないだろうし…
あたしももう忘れちゃった…

はい、というわけで、今回はもう一回立川の話ね!

ただ、今も言ったように、いつ どんな内容でしゃべったかって全く覚えてないんで、もし前回語った内容と違ってたとしてもご容赦ね

35年ほど前の珍事

ほい、それでは早速!

あれは、たしか昭和61年か62年だったかな。

マンガ家になれる前で懐も常にピイピイしてた25~26歳頃の話ね。

とある日の立川で、4レース続けて③–⑥の車券で決まるっちゅう珍事があったのよ。

時期だったり何日目の何レースからみたいなことは忘れちゃったけど、たしか普通開催(A級・B級戦)だったとは思う。

ちなみに当時は、メインは2枠単の時代で2車単も無かった頃ね。

③~⑥1発目は普通に外し…

さて、1発目の③~⑥はオレが現場に到着して間もないレースから始まったんだったかな…
で、それは普通に予想し、普通に買って、普通に外し。

さあ問題はここから。

次のレースも普通に予想始めたんだけど、ひょっとしたら③~⑥も買い目としては有りのレースだったかもしんないのね。
ツラ目で決まるっていうのはよくある事だしちょい悩んだんだけど、1発目のレースを外し、そもそも資金力も乏しい身でしょ。

というわけで蹴とばしに決定。

だけど、来たのはなんと③–⑥!

「く~っ…ツラ目で決まっちゃったか~」

当時はお客がゴッソリいた時代、「ツラで取った~!」なんて喜んでるオヤジの姿もチラホラ目に入って、も~悔しいやら妬ましいやら…

「オ~シ、次のレースこそ…!」

と気合いをさらに入れ直したオレなんだけど、ここでもまた悩んじゃってさ。
記憶がかなり薄れちゃってんだけど、これも③–⑥が穴目として狙えるレースだったかもしんないのよ…

「う~ん、ツラ目ってのはよくあるけど3連発なんて聞いたことねえからなぁ…」

ちなみに、車券当てた人が次のレースも予想と関係なく当てた目をご祝儀買いするってパターンはけっこうあるじゃん。
ゆえに、そういう人は3発目のレースなんて、もうさらに無条件で買えちゃってたと思うのよ。

だけどオレは連発で外してる身でしょ…

もちろん、そういう時って「じゃ、オレも!」って他人の幸運に乗っかるって手もあるよね。
そういう会話もけっこう聞こえてきたし…

オレってそもそも出目とかはあまり考えないタイプなんだけど、その時は心がけっこう揺れちゃってさ。

なんか不思議な空気が漂い始めてたような気もしたし…

「でもな~、だからって買って今度は来なかったじゃ余計バカだしなぁ…」
「そもそも3発続く確率なんて…」

で、締め切り間際まで悩んだあげく最終的には蹴とばす方を決断…
で、おのれの車券の的中以上に祈ったのがこれ…

「頼むから③–⑥だけは来ないでくれよ…!」

また③–⑥!

いやも〜、本当に信じられない気分だったね…

「二度ある事は三度ある」って言葉もあるけど、3発目も③–⑥で決まった瞬間のあの場内…
それはそれは凄まじかったもん。
オレも呆然としちゃったし…

そりゃ女の子に振られるって類のことならそうでしょうよ。
でもさ、車券でだぜ。

だけど時としてあり得ないことが起こるのも人生なんだろうね…

大歓声の中、4度目の③–⑥!

さあ、お次はいよいよクライマックスとなる4発目!

このレースが始まる前、場内の不思議な…
というか異様な空気は前のレースの時以上になってて、③–⑥を買うか否かでさらに盛り上がっちゃってんの…

ただ、このレースは普通に考えたらそれで決まる可能性は低かったとは思うんだ。
かなりの高配当だったように記憶してるし…

でも、本当に異様な雰囲気になってたからさ…

たぶん控え室にいる選手だって状況はわかってるわけだから、普段のレースと違う感覚にはなってたと思うんだよね。

「う~ん、どうすりゃいいんだろうなぁ…」
「ここまでくると乗っかってみたくなるけど、こういうパターンで切り替えるのも…」

買ったら、きっと来ないだろうなと思える反面、買わなければ来そうな気がするという非常に厄介な精神状態になって本当困ったよ。

懐に余裕さえありゃなって心の底から思ったね。

でも資金は枯渇寸前。
しぶしぶ買うのはあきらめ…

懐に余裕のある人やツラ目で取れてる人たちが喜び勇んで買ってる姿を横目にさ…

なわけだから4発目が決まった時、おのれの人生に絶望したな…

負け犬の遠吠え

それにしてもあの日ツラ目買いやってた人たち、あの後どうなったんだろ?

もちろん、あの瞬間瞬間はいい思いができただろうけどまだレースはいくつか残ってたからね。

きっと最終レース…
数日後までにはキレイに無くしちゃっただろうな…
って風にオレは思いたいけどさ(笑)

ど~して最後にそ~ゆ~ことゆ~かな~…
その人たちは運を持ってるからきっと大金持ちになったと思うよ(笑)

ハッハッハッ
だけど あの日立川に来てた人って今はどこでどうしているのかな?
ほとんどが70代から80代になってるんだろうけど…

出場選手もきっとみなさんOBだよね
もしどこかで出会えたら楽しいだろうな

ただ、ネットで買える今と違って、あの事件に遭遇できたのは現場と場外、ノミ屋利用してた人だけだから生存者(?)はかなり少ないとは思うけど(笑)

センセェ自体がよく生き残ってるじゃん(笑)

だね!

というわけで今回はおしまいです。
みなさま、お目々と出目は大切にね♡♥

A面マンガにもどる