93話B面『時~間よ~止~まれ~♪』

それにしてもダービーって本当にものすごいタイトルですよね。
これを取った瞬間、もう別次元の存在であるかのように思わせてしまう力がありますもんね。
数あるタイトルの中でも、このようなイメージをいだかせるのはダービーと西武園で開催するタイトル戦だけじゃないかしら…

なるほど
じゃ選手達は今頃みんな宮杯すっ飛ばして夏のオールスターに照準合わせてるってわけだな?

と~ぜんでしょ!
選手たちにとってもお客さまたちにとっても、今年は も~ これしかないじゃん

ハッハッハッ
なんだよ、これ⁉︎

「産メヨ殖ヤセヨ」
ときたか…
グッヘッヘッ

センセェ!
おねがいだから、よけ~なことは言わないでね
いっしょ~けんめ~考えてつくったんだからさ…

そういや最近、猫が夜中によく大声張り上げてるよ
グヘヘへへ~

あっそっ…!

平塚ダービー

「産メヨ殖ヤセヨ」か…

なるほど、たしかに夏場に資金を産み増やせたら今年の後半戦に向けての勢いと心に余裕もできるもんね(笑)

さてと、そういや去年の西武園オールスターの優勝は脇本雄太選手(94期•福井)だったっけ。
たしか文句なしってくらいの強さだったよね…

今年はどんな大会になるんだろう…
本当に楽しみ。

というわけで、今回はその脇本選手と先日のダービーのことでもちょいと語ろうかな。

まず決勝レースの感想としては、見ごたえのある艦隊決戦。

最後は、高性能ミサイル1発だけ積んだ単独艦が、冷静かつ的確な状況判断の元 その一発を放ち勝利を得たってとこかね。

山口拳矢選手(117期•岐阜)、文句なしの勝利。

世代交代の足音

それにしても今回も本命だった脇本選手、見ている側からすると「いいとこ無し」って形での終了。

もちろん弱かったってことではなく、早いうちにかなりの高速展開になっちゃって仕掛けのタイミングを逸したってとこなんだろうけど、見た目的にはただただカッコ悪さだけが際立っちゃたって感じだったかな。
優勝した山口選手の走りが生き生きと輝いていたものだっただけに余計に。

ゆえにこんなフレーズもつい頭に浮かんできちゃった…

(こりゃ世代交代のきっかけになっちゃうのかな…)

これ、オレの勝手なイメージなんだけど、ベテランの絶対的王者、本命•主力級選手が見栄えの悪い負け方で若手に敗れると一気にそういうのが進むってのがあんの。

レースってのはそれぞれに流れやタイミングがあるから様々な負け方が出現するのはやむをえないし当然のことではあるんだけど、それでもやっぱそういう風に感じちゃうんだよね。

逆に言うと、激戦の上でのベテランの敗退はまだまだ現政権は揺るがないって風に…

というわけで この一戦、そういった意味でも大きなものになったんじゃないのかな。

若手は「よし、やれる!」って自信が増し、ベテランは危機感爆上がり。

それでも今回、古性優作選手(100期•大阪)、佐藤慎太郎選手(78期•福島)が さすがって走りを見せてくれたのはベテラン勢の救いにはなったと思うけど…

主役の座は…

ところで、話はちょっと変わるけど一応オレって老人じゃん。

「世代交代」って言葉は やっぱり嫌いなの。

周りがどんどん変化を遂げてくと身の置き所がなくなってくような気持ちになっちゃうのよね。

でもって、どんどん どんどん用済みのレッテル貼られていくような…

危機感というより、寂しさってのが、もう爆上がり。

そりゃまあ、新しい世代の進化ぶり、特に自分の子供世代の進化ぶりに頼もしさや驚き、感動を感じるってのも多少はあるんだけどさ…

けどね、日常の世界のことは置いておくとしても、せめて競輪くらいはギア倍数3•57、番手(並び)が命って時代のままでいてくれたらなあ…

とは、やっぱ思っちゃう(笑)

これだとオレが昔描いてたマンガの理屈も多少は通用するけど、今の競輪じゃ屁の役にも立たないでしょ。
若い子には、もうバカにされる一方なのよ(笑)

まあ、しゃあないけどさ(笑)

なんとまあ、かなし~お話ですこと…(笑)

時よ、もっとゆっくり進んでおくれ

悲しいついでにもうちょい語ると、大昔、こんな風に考えてたことあったのも思い出したよ…

(子供に関心持ったり期待するようになったら終わりだな)
(それって、自分はレギュラーの座をあきらめて裏方か応援団にまわるってことと同じじゃん…)

ろくな考えじゃないけど、こういう風に思い込むようにして机に向かってたって時期は確かにあったからね。

まあ、こういう風な考え方をしちゃうって人は少ないかもしれないけど、社会で生活している人たちの多くは、何よりもまず自身のため精一杯がんばるって気持ちで仕事や勉強、すべき事に取り組んでいたんじゃないのかな。

「死ぬまで現役」って言葉があるけど、そういう解釈だってできるでしょ?

な~んてこと言いつつ、で、最近のオレはこんな感じ…

(う~ん…色々不安だし若者や子供に頼れるものなら頼りたい)
(だけどそうなったら一気に老化が進むかも…)

というわけで、時間がどんどん進んでいくのはやっぱりイヤでイヤで仕方ないの。

ゆえにさ、脇本選手をはじめベテラン選手達にはなんとか踏みとどまって時が流れる速度を緩め、現実を少しでも忘れさせてほしいなって強く思う次第。

なるほど、おじ~ちゃんってのも色々あんだね…(笑)

でもさ、山口拳矢選手もそうだけど、ちょうどセンセェたちの子ども世代に入る若者たちの活躍ぶりってやっぱりワクワクしたりはするんでしょ?

えっ?
そりゃ、もちろん

オムツつけてギャースカ泣いていたような存在だったはずなのに、よくぞまあここまで育ったもんだと やっぱ思っちゃうもん
よそ様のお子さんであってもさ(笑)

でもね、いつまでもそういうかわいい姿でいてほしかったなって風な気持ちも まだちょいあるな(笑)

涙なしには聞けないお話ね(笑)

あたりミニアイコン⇨
はい、とゆ~わけで今回はおしまいです。
「でわ!」

A面マンガにもどる

92話 片折亮太『さわやかに語ろうね♡』

さわやかな季節となりました。
あたしは一年のなかで今の時期がイチバン好きかも!
さて、片折さんはど~なんだろ…

片折亮太

片折亮太

西武園OB 関優勝(37期)

今回は片折か…
今期A級走ってるけど、やっぱ力は違うわな。
もうしばらくの間 いい気分味わって、夏からまた冷や汗いっぱいの生活に戻るってとこか?
ハッハッハッ

親父さんたちとは、よく走ったよ!

さてと、ところで片折っていうとオレからすっとやっぱり同期でもある康行さん(37期•OB)の甥っ子、雷太(45期•OB)のせがれってイメージがどうしても先行しちまうなあ。
雷太なんて同じ頃S級走ってた間柄だし…
もちろん点数的にも人間的にもオレの方がはるかに上だったけどさ(笑)
一緒の時は、いつもオレの後ろだったなガッハッハッ!

そうそう、あと亡くなった爺さまは当時の日競選の大物でよ…

でもまあ、本人は本人!
そういうのは、あんまり関係ねえか。

けど、やっぱ顔は似てるよなあ…
特に目なんて、本当に3人それぞれの面影がちゃんとあるもん。

とにかく片折ってのは輪界においてはやっぱ歴史的な名前の一つ、そりゃもう仕方ねえんだからその看板をさらに輝かしいものにしてってもらいてえな。

夏から、また勝負。

「がんばれ息子!」

新井剛央

まだまだ居場所はS級のはず

片折君は、雷太さん(父45期・引退)、勇輝(兄95期)の競輪一家で育ちました。

高校時代には全国都道府県大会で優勝するなど数々のタイトルを残しておりとても優秀な選手です。
体格はスラッとしているのでパッと見はわかりませんが、バネを活かしたダッシュは強烈です。

レースの組み立ても職人のように先行の仕方が上手ですね。

今期は残念ながらA級を走っていますが、S級に戻る点数は確保していますし、来期はまたS級に戻ります。

彼の実力ならまだまだグレードレースで活躍できる力はかなりあると思います。
是非とも期待してください。

白岩大助

底力に期待してるぜ

片折亮太選手は副支部長の言うように競輪一家としてデビューし雷太さん()の上に行さん(祖父)がいて3代目となります。

そして埼玉支部のみならず競輪界のイケメンとして女性ファンも多い選手です。

アマチュア時代のエピソードとしてジュニア世界選手権で国際競輪でも名を馳せたシェーン・パーキンス選手に1000mTT750mまでは片折選手がリードしていたという逸話まであるほどの実力者です。

今は平原康多選手のグループで練習していますが元々同じグループで一緒に練習していた久木原選手のように彼より先輩が今やG1で活躍しているのでまだまだ頑張ってもらいたいです!

あの時はゴメン!

そしてもうひとつエピソードがあります。

片折選手と初めて同乗した函館ナイターA級決勝、北日本と2分戦の戦いとなり前を取って赤板から2周の突っ張り先行してくれました。

その漢気に応えようと最終ホーム過ぎから車間を開けて後ろを牽制、別線が捲って来たのを外に張りながら前を駆ける片折選手を援護しようとしたら2コーナーから片折選手がドンドン掛かって行って僕は5車身以上離され、結果的に別線が片折選手を詰める勢いで捲り切ってしまいました。

そしてさらに片折選手は僕が番手捲りをしたと思って内側に退避したのですが力尽きて内線を切ったままゴールして単独内線踏切で失格となり、片折選手はその期S級を逃してしまいました。
僕のせいです()

今まで同じような展開で2周突っ張り先行してくれた後輩は流石にタレてくるんですが、片折選手の強靭な脚力に驚かされた記憶があります。

それからは片折選手にはまずはしっかり付いていくこと、必要以上に車間を開けないで牽制するように気をつけています()

ハッハッハッ
まあ、そういうこともあるよな

あれ、センセェは しょっちゅうだったんじやないの?

なるほど、おまえの恥ずかしい秘密暴露してもいいんだな?
たしか、マッチングなんとかってやつで…

みなさま、発言の て~せ~させていただきます(汗)
センセェはチギレとも失格とも無縁でございました…

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