66話B面『髪の毛一本、京王閣』

京王閣ダービーから、もう2週間がたちました。
今さらですけど松浦せんしゅ(悠士/98期・広島)が優勝した決勝戦、すんごいレースでしたよねっっっ!!!

1、2着、着差微差!
2、3着、着差微差!
こんなのって、あたし初めてん!(◎_◎;)

もし3車同着だったら、いきなりGP出場者が3名当確。
でも、同着者がいっぱい出てタイトル獲得者が9名こえちゃったらどうなるのかしら…?

関のざれごと

まさに『髪の毛一本、天国と地獄』ってやつだな。

オレも、これでよく泣き笑いしたもんさ。

今回なんてダービーの決勝戦、髪の毛一本数千万だろ。
届かなかった方は、も~これ以上はないってほどガックリだよな。

考えてみりゃ郡司(浩平/99期・神奈川)は、届いてりゃ特別三連覇。
これほど恨めしい髪の毛一本はなかったんじゃねえのかな。

ただよ、そうは言っても選手の方はまだかろうじて救いはあるんだ。
車券買う側と違って、失うものはねえから。

特にこのレースは郡司と佐藤(慎太郎/78期・福島)がスジ目だっただけに、両者の裏表買ってたヤツは、おそらくもう人生に絶望しちゃったんじゃねえのグッヘッヘッ…

歴史に名を残せ

さてと、今回優勝した松浦悠士だけど、これでタイトル数も3つ。
もう、これで名実ともに超スーパースターだよな。

超スーパースターの出世速度としては早い方とは言えねえけど、頂点に立ってからの戦いぶり、安定した強さは本当に素晴らしいの一言。
ぜひとも競輪史に名を残すような国宝級スーパースターを目指してほしいね。

そうそう、あと佐藤慎太郎。
今年45歳になるって人間がこれだけの競走、脚を見せてくれるって、これはもう尊敬しかねえ。
冗談抜きにもう一本、でけえの持ってってもらいてえなって思えるようになってきたよ。

今回のダービー、この二人に限らず、改めて現在の選手達の強さを認識させられた大会だったな。

連日の大熱戦。
無観客開催になってしまったことがホントにくやしいですね。

まっ、髪の毛一本に泣いた郡司や佐藤に比べればって気持ちで辛抱するしかねえわな…

お~っっっ、センセェがめずらしくまともなこと言ってるぅぅぅ~‼︎

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65話B面『ゴミはかまわずその場で捨てるべし!』

みなさま~♡♥♡♥
GW!そしてきのうまでのダービー!
いかがでしたか~?

な~んて、今年も聞かないほうがよいかもですね
(-_-;)
ダービーは無観客開催になっちゃったし、お出かけもガマンしなきゃだったし…
ホントにかなしいですよね。・°°・(>_<)・°°・。

でも、だからってウツウツしててもどうにかなるってもんでもないでしょ。
今、あたしはお休みの日、部屋をせっせとお掃除しております٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
部屋をキレイにすると運気も上がりそうだし、けっこうたのしいの˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚

ふ~ん…
オイ!
だったらオレの住みかも掃除してくれや。

だってセンセェ屋外じゃん。

屋外だって住みかは住みか!
町内まとめてゴミ拾いでもして歩きゃ社会貢献にもなるべよ。

じゃあいっしょにやる?

遠慮しとくわ!
ゴミ集めならおめえの方がお似合いだ。

じゃ、まずはセンセェを粗大ゴミに出して競輪場をキレイにしよ~♪()♪

「競輪場をキレイに」か…

そういえば競輪場って、昔に比べればホントきれいになったよなあ…

特に昭和の頃ってホントに汚かったもんね。

そ~だ!
今回は、競輪場がゴミだらけだった頃のエピソードでも語るとすっか。

当時の競輪客のごく当たり前のマナー

まずは友達に初めて競輪場に連れてきてもらった時の話ね。

オレ、ゴミ箱の場所がわからなくってキョロキョロしてたんだ。

「おい、ゴミ箱どっかにねえかな?」

「ゴミ箱?」

「おめえバカか!ここは競輪場だぞ、その辺ぶん投げときゃいいんだよ」

「えっ⁉︎

そいつ曰く、競輪場ってところは一歩中に入ったら塀の外とは別世界。

ゴミでもなんでもその場で投げ捨てポイ捨て当たり前。

置き引きカッパライなんでもござれ。

世間の一般常識は一切通用しない場所とのこと。

いわゆる一種の無法地帯ってとこか…

なるほど確かに周りの客の誰もが皆、外れた車券はもとより飲んだり食ったりした後の容器もその場にポイポイ。

タン吐きツバ吐き、何でもあり。

だったらオレも

とはいえ、最初はやっぱ戸惑ったのよ。

一応オレも塀の外ではごく平均的な日本人として学校の先生や親の言うこと聞いて(?)生きてきたんで、そういうことはしてなかったからさ。

でも、周りが当たり前のようにそれやってると、逆にこっちの方が浮いてるようにも思えてきてね…

「オ~シ、だったらいっか!」

ポポイのポイポイ!

タバコはもちろん、鼻かんだティッシュから何からオレも足元に投げ捨て。

そのうち、ラメーンやカレー食った後のプラ容器も思い切りその辺ぶん投げてみたよ。

大きなゴミ箱

ちなみにこれはマンガ家になれた年に招待で初めて競輪場に行った時の話ね。

昭和63年の岸和田オールスターなんだけど、そこで故横田昌幸さんという大変競輪がお好きな先輩マンガ家さんとこれまた初めてお会いしたのよ。

で、一緒に場内歩いてた時なんだけど、オレそこでゴミ捨てたくなったのね。

普段ならもちろんその場でポイの習慣すでに身につけてたけど、そういうシュチュエーションでしょ。

品のないマネはさすがにまずいかなと思ってゴミ箱探してキョロキョロしたの。

「ん、タナカくんどしたの?」

「あ、ちょっとゴミ箱を…」

「オイオイオイ!競輪場ってのはさ~、場自体が大きなゴミ箱みたいなもんだよ。そこらへんにぶん投げときゃい〜の!」

「ホレ、我々がこうしてゴミを散らすから、ああして清掃の人達も仕事にありつけるんだからさ…」

うんと年長の方にそう諭されるると、

(お~、なるほど、取材や招待で来てるような立場の人でもそうなんだ。だったら安心)

岸和田でも普段同様しっかりゴミをその場にぶちまけてまいりました。

電車の中だってさ…

今思えば当時なんて、女性客だって皆無。

人の目なんてまったく気にならない特殊な環境だったんだよね。

身なりにしたって小ぎれいにしてる方がかえって目立っちゃう感じだったし。

ゆえにオレはファッションにも気を使ったね。

ジャージにサンダルばきみたいな格好で一生懸命同化できるよう努力したかな。

そうそう、そういえば当時は競輪場行きの電車だって似たようなもんだったっけ。

開催日に東村山の駅から西武園行きに乗るじゃん。

そしたらさ、みんな予想紙や新聞見ながら平気でタバコプカプカ、ゴミもポイポイ…

(一応、東京ってその頃からほとんどの路線で車内禁煙だったんだけどね)

東村山の駅まではそんなこともないんだけど、そこから西武園行きの電車に乗り換えると乗客はほぼ競輪客。

なもんで突然そんな状態になっちゃうみたい。

ごく少数の一般乗客も納得してたのか、白い目線が飛んでくるってこともなかった気がする。

オレ?

もちろんオレもカメレオンのごとく同化したよ。

競輪場で、また驚きたいね

それにしてもさ、競輪場ってあの頃に比べると本当に変化したってつくづく思うね。

場内に女性の姿を結構見かけるし、悪そうな人たちの姿はほとんど見かけなくなったし。

古そうなお客さん達だって今はみなさん、それなりに塀の外同様にマナー守ってるじゃん。

オレだって今はちゃんとゴミはゴミ箱。

でもね、個人的にはこんな風にも思ってんだ。

特に場内に関してだけど、キレイになるなら徹底的にキレイになってほしいなって。

中途半端だと感動が薄いような気がすんのよ。

大昔の汚かった時、でも、あれはあれで徹底されてたから初めて足踏み入れた時ちゃんと感動できたもん。

「ひょえ~凄え~~!」

「今の時代にこんな汚ねえ場所があったのか~!」

って具合に。

うんときらびやかな施設になって、ドレスアップしないと入場するのも躊躇しちゃうような感じになったら今までとのギャップもあるしメチャクチャ楽しいかも。

ピッカピカでうんとおしゃれな場所になったら、働くわたしたちも楽しめそ~!

そうなったら「穴場のババア」なんて言葉も死語になるなグヘヘ

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