セカンドレーサー第6話 『春だというのに…』

このブログ読者の圧倒的大多数である、超高齢、寿命残りわずかの親愛なる皆さ~ん!
今年もいよいよ人生最後になるかもしれない春がきましたねぇ~!

「春だというのに桜が咲いて…」という名言を残したのは、往年のスーパースター滝沢正光(43期・OB)だけど、超高齢化真っ只中の我が競輪界、春だというのに右も左も爺さんばっか…
毎年恒例の花見にしてもトホホでさ…

 

ったく、このクソ女!
現役当時すでにババア呼ばわりされてた連中呼んでどうすんだ。
それこそ時間と金と人生の無駄じゃねえかよ!

来年は、もっと生きのいいの集めてこい!

あらやだ!
センセェこそ、かなりお年を召してますけど来年まで生きてらっしゃれるんですか?

男女云々とおっしゃられてましたけど、そういう女性蔑視発言こそまずおやめになっていただきたいわ!

70年という長きに渡って競輪が続いてきたのは、センセェ達選手だけでなく、今のセンセェの発言以上に酷い言葉ぶつけられながらも必死に耐えてがんばり続けてきた女性達の力があってこそですよ!

大いに反省して下さいね!プンプン

さてさて、親愛なるお年寄り…(汗)じゃなくて、競輪ファンのみなさま~!!!

4月11日~13日開催予定の大宮競輪F1は国際競輪で~す♥♥♥
ボス(オランダ)、トルーマン(イギリス)の両選手が出場予定となっております♡♡♡
キャ~すご~い!!パチパチパチ~♥♡♥♡

みなさま、ぜひぜひ日本選手達がコロコロ負けちゃう姿を観に来て下さいねぇ………
(汗)あっ、いっけない!
センセェのクセがうつっちゃった!!

このあいだ、先輩、かつオレのカバン持ちでもある桜井久昭(28期・OB)さん、中村幸秀(42期・OB)さん、その他烏合の衆達と京王閣行ったんだけど、そこに佐藤幸男(28期・OB)さんも合流したのよ。
で、つくづく思っちまってさ。
たしかにみんな年寄りになったな~って…

あら、センセェどうしちゃったの、急に?

幸男さん、新年早々、心臓の具合悪くして死にかけたらしいんだ。
まあ、もう70超えてんだから地獄からお迎えが来て、現世でおかした何かの報いを受けてもおかしくねえ頃なのかもしんねえけどさ。
でもよ、考えてみりゃオレだってもうすぐ還暦…
なのに、オレたち、こんなことでいいのかな…
なんてよ…

ほ、本当にどうしちゃいました?
だ、大丈夫…

おい、だって聞いてくれ!
幸男さんったら、死にかけたにもかかわらず、退院後はこうして競輪や競艇来て金使って酒飲んでクダ巻いてバカ話に花を咲かせる毎日だろ。
入院中も死亡予定者のリストに入っていたのに看護のねえちゃんたち笑わせまくってたんだって。
しかもよ、話を聞いてると、28期同期の仲間うちでこんなやりとりがあったらしいんだ。
「おい、来年は28期生祝就職50年の集まりがあって、まとめ役に死なれちゃ不便だから、それ終わるまでは生きてろ!」
「なんだよ、じゃオレは仲間内での飲み会だけのために、あと一年は生きてなきゃいけねえのか…」
「心臓の一つや二つ無くたってどうにかなんだろ。ど~せ酒飲むだけだし!」
競輪選手って人種は、そろそろ人生終えようかって頃になっても、まだこういうレベルの会話しかねえんだぜ。
普段の会話だって元選手の話すことと言ったら、金がねえって話と、どっかに金と酒が転がってねえかなあ…
って程度のもん。
37期だって似たようなもんだし、こんなことでいいいのかって本当つくづく思っちまうよ…

あ、あたし、世のおじいちゃんたち…じゃなくて、むかしの選手さんたちのイメージすっかり変わっちゃいました…
わ、若い選手のみなさんたちより、よ、よっぽど、おっかし~アハハハ♥♡♥♡

頭がだろ!
ヘッ!
京王閣で解説やってた恩田繁雄(41期・OB)もオレ並みにハゲまくってたけどさ…

てな訳で、相変わらずオレたち年寄りは頑張って生きているけど、一番の楽しみったら、そりゃあやっぱ後輩や新人達の活躍でさ。
特に、地元にどれだけ有望な若い衆が誕生するかってのは、後輩からたからにゃならねえ我々にとっちゃまさに死活問題。

皆さんだって同じですよ。
車券買いまくる若い連中が、どんどん湧いて出てこないと配当だって膨らまないし、場内のサービースだって悪くなるいっぽう。
悪いことは申しません!
女房子供はもとより孫ひ孫に至るまで、首根っこ掴んででも競輪場に引き摺り込んで、一族郎党ひとまとめで有り金そっくりぶち込んで競輪の未来のために尽力してちょ~だいよ~!
グヘヘへへ~!

セカンドレーサー第5話 『どっちもどっち!』

ねえねえ皆さん!
最近の選手って、どいつもこいつも迫力に欠けると思いません?
オレたちの頃に比べてさ…

 

昔の選手ってのは、スポーツマンってより「肉体労働者」「荒くれ者」「ならず者」「賞金稼ぎ」…
そんな感じで、爽やかさ皆無。
どいつもこいつもいかつい顔って集団だったような気がすんだ。

例えばよ、「今の先行日本一」脇本雄太(94期・福井)と、オレの時代の「先行日本一」、滝沢正光(43期・OB)の顔を比べりゃ一目瞭然だろ。

で、そんなやつら同士が、猛然と先行争いや位置の取り合いでガンガンぶつかり合うんだぜ。
へたな格闘技より、よっぽど迫力あったと思うんだ。
当時の競輪のポスターなんかにゃ、ちゃんと「格闘技」って文字が謳われてたからな。

そんな時代じゃねえって言うのかもしんねえけど、やっぱり時々懐かしく感じる時があるんだ。
野蛮と呼ばれた頃の競輪をさ…

たしかにセンセェなら野蛮というイメージがピッタリ当てはまりますもんねぇ…

あたしたち女性だって、けっしてそういうのが苦手ってわけじゃなくて、むしろ好きって人たちも多いと思うんですよ。
でも、世界的競技にするっていう観点からじゃ、やっぱりあまりにも荒っぽいのは無理ですものね。

でもでも、あたしね、センセェが思いっきり野蛮な競走しているところ見てみたかったなぁ~♥
もしかしたら、胸キュンしちゃったりして♡♥
フフフ…

さ~て、競輪ファンのみなさま~!
3月4日~3月6日、大宮競輪場でF1が開催予定です♡

地元出場予定選手は、
武藤龍生(S1・98期)、茂木和臣(S2・63期)、宮下貴之(S2・81期)、斎藤和伸(S2・91期)、高橋京治(A1・51期)、台和紀(A1・83期)、新井剛央(A1・86期)、工藤考生(A2・90期)、楠野史堯(A2・105期)、黒沢征治(A2・113期)、以上のみなさんです♥♥♥

も~、春は目の前!
♪笑顔で春を迎えましょうねぇ~♥♡♥♡♥♪

おまえなぁ…
競輪場に来て、笑顔で春を…???
ふざけんなバカ!
はい、ファンの皆さん!
最終的には、ど~せ必ずやられんだから、だったら大宮で、一足早く散っちゃいましょうや~!
「散る桜、残る桜も散る桜!」

あたしは今ほどセンセェという存在を憎んだことはないわ…

 

ねえねえセンセェ、あたしの父も「むかしの選手は、たしかにチンピラっぽさがあった」って言ってましたけど、ホントにそんな選手ばっかりだったんですか?

もちろん全員ってわけじゃねえけど、それでも、特にオレたちマーク屋は格闘技って意識も持ってたから、チンピラやくざゴロツキファッションってのは結構好まれてたかもな。
平成に入った頃くらいからは、服装だの何だのやかましく言われるようになって、どんどん今みてえになっていったけど、それまでは、夏は甚兵衛に雪駄やサンダル、冬は家からドテラ着たまま競走参加なんてヤツもいたぐらい身なりは滅茶苦茶だったよ…
そもそも昔は、今と違って現場に女性の記者だのレポーターだの職員だのって皆無だろ。
男しかいねえ場所にキチンとした身なりで来ようなんて、あんまり思わんべ…グヘヘへ

良かった~!
あたしは今の時代で!!

こないださ、立川の金網前で偶然、先輩の小森利喜男(36期・OB)さんに会ったんだけど、この人、現役30年で失格通算73回ってのを、ある意味ほこりとして生きてるのよ。

そっ!
競輪ってのは格闘技!
マーク屋の仕事は、狙った位置を身体を張って取り合いすること!
何番手をまわるかってのが、マーク屋のすべて!

元選手が引退後、「オレは現役時代、失格73回食らってなぁ~!」
なんて言い草、昔的な例えで言うなら、押し売りか何かが玄関先で「オリャあ、前科◯犯でなぁ~!」ってのと同じなんだけど、それでも、それが勲章とも感じられる、まさにそういう競輪だったんだよな。

と言いつつ、今の選手たちの身体的能力には、昔の世代にゃとてもたちうち出来ねえんだけどさ。
なんせ、脱脂粉乳で育った世代だかんなフッヘッヘッ