67話 宿口陽一『72回高松宮記念杯王者!ヤドちゃん』

ホント~に、なにがおこるかわかりません、ジンセ~は!
さいたま支部のヤドちゃんは、6月20日、いきなりトクベツなお方になっちゃいました
\\\\٩( ‘ω’ )و ////
きっと、も~、あたしには手のとどかないところまで行っちゃったのよね…

宿口陽一 宿口陽一

文句なしの勝利!

宿口の宮杯優勝、あらためて語らせてもらうけど、ケチもイヤミも必要なし。
本当に見事な勝利だったよ。

逃げ争いを捲って出た山崎賢人(111期・長崎)を、目標にした吉田拓矢(107期・茨城)とともに追っかけるっつう、まあまあの流れにはなったけど、甘い展開ってわけでもなかったもんな。

山崎のスピードは良かったし、追走した吉田もすんなりハマってというより、かなりの脚を使って追ってたように見えたしさ。
逆に3番手追走って形になった宿口の方が、すんなり前のスピードに乗っかれてたって感じだったかな。
それでもああして追い込んで来られるのはやっぱりそれだけの力があるってこと。

レース全体の印象もすごく良かったし、実に爽やかな勝利だったよ、うん!

今後の生活

ところでよ、これからはきっと大変だぞ。

タイトルをツモった以上、客どもの視線だって今までとは全然違ってくる。

もう、今までみてえに安売りのスーパーで、しかも見切り品なんて買って食うわけにはいかねえからな。

今後は常に、高値、ボッタクリ系の店でしかモノ買うことは許されねえし、自動販売機の下でコイン拾いなんて真似ももうできねえ。

道端の雑草を家持って帰って食ったり、大昔の人間じゃねえけど犬猫捕まえて食っちまうような事だって、も~できねえからな。

まっ、生活資金がショートする前に一刻も早く記念をモノにするこった、ドッハッハッ!

ど~して、そ~失礼なことしか言えないのかね…

新井剛央

おめでとう!

72回高松宮記念杯競輪の優勝は、埼玉91期・宿口陽一選手でした。
ほんとにおめでとう!

平原選手(康多/87期・埼玉)が怪我により欠場となり残念な開催となってしまいましたが、それを見事に払拭してくれました。

彼とは何回か自分が平原くんのところに練習でお邪魔したときなどに一緒にやったり、何年か前にはプライベートでも一緒に食事をして盛り上がったこともありました。
とても可愛い後輩ですし、いろいろと大変な時期もあったのを知っているので、自分のことのように嬉しく思います。

レース後に連絡をとって彼から

「ほんと皆さんのおかげです」

とまず初めにあったのも彼の人柄の良さだと思います。

タイトルホルダーとしてこの先、今までにないプレッシャーなどもあると思いますが、一戦一戦これからも頑張ってもらいたいです。

ほんとにおめでとう!

あたしもホントにうれしいです!

白岩大助

宿口選手がやってくれました!

宿口陽一選手
おめでとうございます!
そしてありがとうございます!

平原康多選手の元で真面目にコツコツ練習を積み重ねて、遂にG1タイトルホルダーに成長しました。

ダービーで決勝に乗った武藤龍生選手(98期・埼玉)と同じく、宿口選手のここ数年の急成長振りには目を見張ります。

ここ10年以上に渡り、平原選手が埼玉を1人で引っ張って来てくれました。
そして113期生の強い若手選手が成長し埼玉に新しい風を吹かせてくれました。

30代後半にも関わらず自力主体にG1戦線で戦う平原選手。
ようやく前を任せられる選手が現れて、ここから平原選手が再びタイトル奪取する為の第2章が始まったと私は思っています。

埼玉躍進への大きな出来事

112名の選手を抱える埼玉支部、しかし昔からG1に出場できる選手は少なく、安定して出場できるのは平原選手1人だけという時期が長く続きました。

私が支部長に就任させて頂いた時に

「埼玉支部からG1に出場する選手を増やす。」

という公約を掲げました。

そしてそれからの3年で5名くらいがG1常連になりました。
ここからさらに増やして10名以上にしたい。

若手の頑張りで平原選手に再びタイトルを取ってもらって、さらに埼玉を盛り上げる。
そんなビジョンがずっとありました。

そんな中で今回の宿口選手の高松宮記念杯優勝。

それは私が想定していたビジョンよりも遥かに埼玉が盛り上がる結果、そして刺激となりました。

ピンチがチャンスに

今回、平原選手が直前での負傷欠場。埼玉の大黒柱がいない中での大会。

宿口選手を含め武藤選手、黒沢選手(征治/113期・埼玉)、森田選手(優弥/113期・埼玉)へ

「平原選手の分もチーム埼玉として頑張ってくれ!」

と送り出しました。

そして普段、平原選手の弟分の宿口選手ですが後輩達をしっかりまとめて平原さんの分も頑張る!
という強い想いが結果に結び付きました。

宿口選手というのは一戦一戦、自分の役割がしっかり理解している選手です。

格上の先輩が後ろに付いたレースではそのために自分の役割を果たす。
自分が勝たなくてならないレースではしっかり勝ち切る。

もし今回、平原選手と一緒に乗っていたら先輩の為に走った事でしょう。

皮肉ではありますが今回、平原選手が欠場となった事が宿口選手の高松宮記念杯優勝の1番のチャンスになりました。

初優出、そして初タイトル。

一発ツモ!

持ってる人でした。

「努力の天才」

私自身デビューから20年経ちますが、その中でG1タイトルというのは限られた天才のみが手にする物だと感じていました。

素質という意味で。
持ってるモノが違うとよく言われますが、まさしくそれです。

しかし宿口選手はきっとそういう意味の天才ではないでしょう。

平原選手の元で真面目にコツコツと高校時代から20年。
超一流選手の元で努力をし続けた「努力の天才」

彼はそっちの天才ですね。

10年ほど前、S級に揉まれ頭打ちとなっていた宿口選手に

「スピードあるし、脚のあるうちに追い込みになれば?」

と聞いた事がありました。

しかし彼は

「先輩の平原さんが自力で頑張っているのになれませんよ!」

と言っていました。

あれからさらにスピードを磨き、大きな花を咲かせました。

期待してるぜ!

平成に入ってからの埼玉のタイトルホルダーとして3人目。

奇しくも初タイトルは全て高松宮記念杯。

50回覇者 太田真一(75期)

60.61回覇者 平原康多

72回覇者 宿口陽一

若かりし先輩2人はこの初タイトルから超一流選手へと一気に駆け上がりました。

宿口選手は37歳、しかし大きな花を咲かせるために今までぶっとい根っこを生やしました。

しっかり積み重ねて身につけた脚力、そして驕る事のない真面目な性格。
ここからさらに進化する事でしょう。

平原選手への恩返しが出来た今回の初タイトル。

年末の大一番、必ず平原選手も乗ってくれるでしょう。
平原選手に一番の良い刺激を与えてくれました。

今度はGPで先輩への最高の恩返しを期待してます。

しぶちょ~は、ヤドちゃんのゆ~しょ~をホントによろこんでたもんね…
その姿をみてたら、あたしもちょっとホロリ。

裏話はこちら

66話 野口裕史『4日間バック奪取で完全V!』

ちょっと時間はたっちゃいましたけど、4月の西武園記念ゆうしょ~は野口裕史せんしゅでした〜〜~♪( ´θ`)ノ☆★♬
それではど~ぞ~
パチパチパチ~
*・゜゚・*:.。..。.:*・’(*゚▽゚*)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*

野口裕史 野口裕史

今後に注目

野口の西武園優勝ったってもうはるか昔のことのように思えちまうよ。

その後、ダービーがあって、それももう終了しちまってるくらい時が立っちまったからな…

それでも、そのダービで、たとえ一つでも逃げ切り勝ち決めとければ印象もまた違ってたと思うんだけどさ。

そしたら野口強しのイメージも、勢いの流れも切れねえで、このまま一気に一段高いステージに向かって行けてたかもしれねえし、ちょっと残念だったな。

でもよ、ダービーの四走全てで力強さは十分感じられたし、今後の飛躍は期待大。
まっ、西武園が見事すぎたゆえってとこかな。

がんばれよ!

新井剛央

圧倒されました!

4日間バック線をとっての完全優勝、そして記念初優勝おめでとうございます。

お見事というか、脱帽ですね。

最終日は、現地で見ていたのですが、開いた口が塞がらないって感じでした。
レースを振り返って、連日誰も出させないっていう気持ちがとても伝わるレースでしたね。

2日目の二次予選では、グランプリレーサーの和田健太郎選手から逃げ切ってのワンツー、3日目準決勝でも先行しての逃げ切りのワンツースリー、最終日も打鐘からの逃げ切りでのワンツー、、、

圧倒でした。

決勝のレース後に連携した静岡の岡村君に話を聞いたのですが、後ろに付いていて、いろいろなところで踏み上がっていくので酔っ払ってしまう感じだったそうです。
S級での初優勝が今年だったのも意外でしたが、これからも自分のスタイルを貫いて特別競輪でもっともっと活躍してもらいたいと思います。

白岩大助

素晴らしい!

まずは野口裕史選手、西武園記念競輪優勝、G3初優勝おめでとうございます!

埼玉支部としては平原康多選手(87期・埼玉)を筆頭に埼玉支部の選手の優勝を願っていたので残念ではありますが、野口選手の4日間のあの走りには思わず脱帽です。
本当に素晴らしかったの一言です。

昨今の競輪、特に7車立てになってからは特にダッシュ系の選手の活躍が目立ちます。

競輪の花は「先行選手」と言わた時代からレースの形態も変わり、上位に行けば行くほど先行逃げ切りで勝つのは厳しくなりました。

その中で脇本雄太選手(94期・福井)は長い距離を踏める持久力に高いトップスピードも兼ね備え先行日本一と言われています。
例えて言うなら新幹線のようなタイプ。

今回の野口裕史選手は彼らとはまた違ったタイプで、滝澤正光選手(43期OB/現日本競輪選手養成所所長)のようなタイプでこちらはSL機関車。

派手さはナショナルチームの脇本雄太のようにはありませんが、どこか泥臭く、だけどとても人間味のある選手。

自分だけが勝つのではなく、ライン全員で勝ち上がる。古き良き時代の競輪選手の走りですね。

同じ開催などで話をさせてもらいますが、とても礼儀正しく良い青年です。

適正出身のため自転車歴が短いのでまだまだ伸び代がありそうで楽しみですね。

競輪選手同士の人間関係って

そうそう、野口選手といえばハンマー投げで日本一にも輝いた事のある有名陸上選手。

先日、同じハンマー投げのオリンピック金メダリストの室伏広治さん(現スポーツ庁長官)とは仲が良いのか?尋ねてみると

野口「敵だったので仲良くなかったです。無視してました。」

って言ってたので

白岩「オリンピック金メダリストだし、今やスポーツ庁の長官やっている人だけど、もし繋がりがあったら良かったね。もったいないじゃん。」

と伝えたら

野口「本当ですね。そう思います笑」

なんて言ってました。
競輪選手というのは多くのファンの方もご存知だと思いますが、トレーニングやケアについてたとえライバルであってもお互い情報交換を行ったりする特殊な世界です。

ですが本来、日本一、世界一を目指すアスリートはライバル同士ピリピリしていて仲良く無い事が多いと思うので、改めて競輪界という特殊な世界観、そして奥深さを感じさせられました。

時に仲間であり、敵であり、ラインという特殊な戦い方が生んだ世界観のような気がします。

最後に、改めまして野口選手おめでとうございます!

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