71話 金子哲大『先行屋!読みと勘』

は~い!
今回、ごと~じょ~は埼玉のほこる…
かもしれない、金子哲大せんしゅで~す
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今日は先行せんしゅならではのお話をうかがってきました~
♫パチパチパチ~♪

金子哲大

金子哲大

さらに上での一発期待!

ハッハッハッ!
マンガの中じゃ一杯食った金子だけど、実際のとこは流れをつかんだりタイミングを計るのも上手な男だぞ。
最近は若いモンうまく騙して駆けさせるなんてこともやってるけど、まだまだ自力での先行捲りの破壊力は十分。

宿口(陽一/91期・埼玉)もでかいの一発やっちまったけど、金子だって他人騙すテクニックをさらに磨けばG1での活躍だって大いに有り。
32歳なんてまだまだ全然若いんだから、とりあえずは記念でもっと大暴れ出来るようになることを期待してえな。

埼玉主力の一人としてがんばれ!

新井剛央

前も後ろも大丈夫!

金子くんといえば、身体のバネを活かしたダッシュ力でグレードレースでもたくさん活躍しています。
抑えて先行もするし、前受けからの突っ張り、引いてカマシ先行となんでもやるイメージですね。

最近のレースでは、若い自力選手に前を任せたりしているのを時折見かけます。
周りもレベルが上がって大変ですが、チャンスを活かして、これからもグレードレースで活躍してもらいたいですね。

余談になりますが、いい身体してるので食事とかも気をつけているのかと思ったら、まさかの野菜嫌いでほとんど食べないそうです、、、笑

白岩大助

金を取った男!

金子哲大選手は同じ練習グループで彼が高校生の時から知っています。

今現在も競輪選手の中ではスマートな方ですが、高校生の時はとても細くて、本当に競輪選手になれるのか?心配していました。

しかし、のちに95期生の同期生となる相川永伍選手(95期・埼玉)と共に自転車はもちろん、ウエイトトレーニングの猛練習にしごかれ逞しく成長していきました。

彼が競輪学校(現競輪選手養成所)在学中のエピソードですが、記録会があったある夜にたまたま僕が金子選手の師匠の飯田威文選手(67期・埼玉)と食事をしていて金子選手から師匠に記録会の報告の電話が入りました。

競輪学校では記録会のタイムによって金、白、黒、赤、青とランクが分かれています。

その時の電話で金子選手は金を取ったと言うのです。

その時、飯田さんはもちろん僕も正直、彼が金色のゴールデンキャップを獲得するだけの能力があるとは思っていなかったのでビックリしました()

飯田さんが

「金は何人いたの?」

って本人に聞き返したら

「僕1人です」

と金子選手。

67期性から始まったゴールデンキャップ制度。
ましてや埼玉から初めてのゴールデンキャップ。

そして67期〜95期が2000人以上いた中で金子選手はなんと9人目。
本人には大変失礼な話ですが本当にビックリしました。

目指せ!G1常連

デビュー戦が千葉競輪となり、たまたま僕も同じ開催となりました。

ゴールデンキャップを獲得し大注目の彼はとても緊張していたので

「みんなから注目される事をプレッシャーに感じる必要は無いけど、名誉あるゴールデンキャップを獲得したプライドはしっかり持てよ!」

と伝えた覚えがあります。
覚えてないと思いますが
()

性格的には闘争心が強いタイプではなくマイペースで突き進むタイプ。

能力的にはG1常連であっても不思議では無いのでちょっと歯痒く感じていますが、埼玉の金子選手に年が近い世代はそのような選手が多くいます。

しかし最近、埼玉から強い若手選手がドンドン誕生してきています。
さらに埼玉が盛り上がるように金子選手の世代が若手選手に刺激を受けながら一緒に成長しGレースで活躍してもらいたいと願ってます!

裏話はこちら

70話 古性優作『日本一の捌き!』

しょ~しょ~時間はたっちゃいましたけど、あのお方のオールスターでの戦い
とってもみごとでした!
ホントつよかったですよね~
♡♥♡♥

古性優作

古性 優作

脇本素晴らしい

優勝した古性を褒め称える前に、まず脇本に関して感想言わせてもらうわ。

前回のブログでも触れたけど、今回はオリンピックから中0日での参戦。
これのために何年も頑張り続けてきた集大成の直後だべ。
疲労の度合いたるや最たるもんだったと思うんだ。

で、注目を集めたオールスターの第一線、どうにもならずの走りを見せ、

「やっぱ、仕方ねえよなあ…」

と思わせたのに、それ以降の走りは見事の一言。
新田だって同じ。

よくぞ決勝まで進出して、期待される選手としての責任も果たしてくれたもんだと思うよ。

最高の名誉

さて、ほんで今回の主役、古性!
捌きの名手として活躍してきた男もついに無冠を返上。

昔と違って、今は30歳からでも全然遅くねえからな。
しかもよ、今一番強い先行の後ろをまわる実績と権利を手にしてるんだぜ。

番外編の14でも話したけど、『本線の番手』ってのはマークを狙う選手にとって最高の位置であるとともに最高の名誉なんだ。

「もうバンバン行くしかねえだろ!」

新井剛央

日本一の捌き

古性選手、初G1制覇おめでとうございます。

何年も前からG1制覇は期待されていたでしょうが、獲るべくしてようやく獲ったっていう感じですかね。

彼のレースを見ているとBMXで培った巧みな自転車捌きとコース獲りでどこからでも連に絡んでくるっていう印象があります。
オールスターの決勝は、東京オリンピックから中0日で臨んだ福井の脇本選手の番手でした。

ナショナルチームとして世界で戦ってきた彼の強さもありましたが、それをしっかりと差すところも素晴らしかったですね。
レース後のコメントで平原選手も「日本一の先行選手と日本一の捌きの選手がラインを組まれたら厳しかった」と言っていました。

2021年も後半に入り、グレードレースも残すところ3つとなりました。新しいスターがまた誕生するのか、これから楽しみですね。

白岩大助

BMX選手の技術に驚き

副支部長のコメントにあるように、獲るべき選手がようやく獲ったという一言に尽きますね。

以前、奈良記念の2次予選で古性選手ラインの3番手に付かせてもらった事がありました。

捲り展開になって3コーナーで凄いブロックをされ前輪が払われそうになった瞬間に車輪を引っこ抜いて軽々避けて捲り切り1着、後ろから見ていて技術の高さに驚いた事がありました。

BMXの全日本チャンプから競輪への転向。

BMX出身の選手は自転車の扱いが上手いと今まで話に聞いていましたが、東京2020オリンピックで実際にBMXのレースをテレビで観戦して選手達のダッシュ力、体重移動、そしてハンドル捌きの素晴らしさに驚きました。

あれだけのスキルがあれば当然競輪でも大きな武器となります。

KEIRINと競輪のタッグ

レース参加時の古性選手しか知りませんが、イメージは侍のような寡黙な漢。

1つタイトルを取って浮かれる事なく、さらに高みを目指して行く。

GP2021に向け脇本雄太という世界に通用する先行選手と強力タッグを組み、ここ数年タイトルのたらい回しをする松浦清水の黄金ラインと良い戦いが観られると思います。

そしてその先も脇本選手と古性選手のKEIRINと競輪が融合してさらに競輪界を盛り上げてくれるでしょう!

裏話はこちら