93話 山口拳矢『この親にしてこの子あり?』

みなさま、本日は予定を変更し『報道特別番組』をお送りいたします…

山口拳矢

山口拳矢

西武園OB 関優勝(37期)

今回の決勝、オレは結構 山口が気になっていたんだよな。
逃げ争い必至のメンバー構成の中で機動力持ちの単騎だろ、こういう時こそ こういうのも買っとけっていう見本みてえなレースだったと思うぜ。

ってことは、まさかセンセェ取ったの?

ハッハッハッ
まあ、そういうこともあるよな

フン!
い~ですよ、い~ですよ…
ど~せハッタリでしょ!

ガッハッハッ
最終的にはまた赤字!
いつも通り、また金策だ…

やれやれ、よかった♡

見事な勝利

それにしても似た者親子なのかなあ…

親父も盲点的な存在から、けど最後は恵まれでもなんでもなく文句なしの差し脚で突っ込んで来てなあ…
競走前はケチもつくような存在なのにゴール時は完勝…

一つだけならフロックてのもあるけど、親父は でかいの3つ。
まさに本物中の本物。

そういう親父のせがれが、また同じように伏兵的存在から見事な動きと脚で優勝だ。

それにしてもこの優勝、本人にとっても相当でかいんじゃねえか。
まあ、若干歳がいってからのデビューだし、早いうちに一発取っとくことでタイトル複数ってクラスをより明確に目指せるようになるべ。

いずれにしても、これで勢いつけて一気に飛躍できるかどうか、これからの1年間は本当に重要だし大いに注目したいところだな。

新井剛央

拳矢選手、おめでとうございます!

77回日本選手権競輪を制したのは山口拳矢(岐阜・117期)選手でした。
改めましておめでとうございます。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、お父さんは山口幸二(62期・引退)さんなのでデビューしてからも周りの期待が相当なものだったと思います。

日本選手権決勝は、絶対王者脇本選手率いる近畿勢、SS班の新山選手、佐藤慎太郎選手、和田圭選手率いる北日本勢、メキメキと頭角を表してきた徳島犬伏選手に前SS班の清水選手、香川雄介選手率いる中四国勢と、どのラインからも優勝者が出る可能性があるとても見応えのあるメンバーでした。

誰⁉︎

大方の予想通り、犬伏選手が清水選手を引っ張ってかける展開を脇本選手や新山選手が捲る展開となりましたが、犬伏選手ラインにいた山口選手が直線で突き抜けました。

ゴール直後は、4番って誰だっけっと話になってましたが、清水選手の番手捲りを直線で捉えられる力は素晴らしかったですね。

まだデビューして3年、今年からはダービー王として来年はSS班としてさらに注目を浴びると思います。
今後も山口選手のレースにとても期待ですね。

白岩大助

中部地区に大きな刺激

まずは山口拳矢選手おめでとうございます!

レース展開については副支部長が臨場感溢れるレース解説をしてくれているので省きますが脇本、新山、犬伏、今の競輪界の自力選手として最も勢いのある3つのラインの力比べ。

連日強い走りの競輪史最強と呼ばれる脇本選手はどのように走るのか?
そこに多くの競輪ファンの目は注がれていたと思います。

しかし終わってみたら虎視眈々、単騎で一発狙っていた山口拳矢選手の優勝。
とても見応えのあるレースでした。

ここ数年、中部地区の活躍が他地区に押されていたところもあるので今回の山口選手の優勝によって流れが変わってくるのではないかと思います。

驚くべき集中力

最後に山口選手とはレースで時々一緒になる程度で性格など詳しく分かりませんが挨拶もしてくれますし、とても好青年だと思います。

そして彼をよく知る同世代の選手から山口選手について聞きましたが、とにかく集中力が凄いと言っていました。
レース前もマンガ本をずっと読んでいたと思ったらササっと着替えてウォーミングアップに行く。
オンオフの切り替え、集中力が凄いとの事でした。

最初に制覇した地元のビッグレース共同通信社杯、そして今回の日本選手権、どちらもその集中力の高さが功を奏したものかも知れません。

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92話 片折亮太『さわやかに語ろうね♡』

さわやかな季節となりました。
あたしは一年のなかで今の時期がイチバン好きかも!
さて、片折さんはど~なんだろ…

片折亮太

片折亮太

西武園OB 関優勝(37期)

今回は片折か…
今期A級走ってるけど、やっぱ力は違うわな。
もうしばらくの間 いい気分味わって、夏からまた冷や汗いっぱいの生活に戻るってとこか?
ハッハッハッ

親父さんたちとは、よく走ったよ!

さてと、ところで片折っていうとオレからすっとやっぱり同期でもある康行さん(37期•OB)の甥っ子、雷太(45期•OB)のせがれってイメージがどうしても先行しちまうなあ。
雷太なんて同じ頃S級走ってた間柄だし…
もちろん点数的にも人間的にもオレの方がはるかに上だったけどさ(笑)
一緒の時は、いつもオレの後ろだったなガッハッハッ!

そうそう、あと亡くなった爺さまは当時の日競選の大物でよ…

でもまあ、本人は本人!
そういうのは、あんまり関係ねえか。

けど、やっぱ顔は似てるよなあ…
特に目なんて、本当に3人それぞれの面影がちゃんとあるもん。

とにかく片折ってのは輪界においてはやっぱ歴史的な名前の一つ、そりゃもう仕方ねえんだからその看板をさらに輝かしいものにしてってもらいてえな。

夏から、また勝負。

「がんばれ息子!」

新井剛央

まだまだ居場所はS級のはず

片折君は、雷太さん(父45期・引退)、勇輝(兄95期)の競輪一家で育ちました。

高校時代には全国都道府県大会で優勝するなど数々のタイトルを残しておりとても優秀な選手です。
体格はスラッとしているのでパッと見はわかりませんが、バネを活かしたダッシュは強烈です。

レースの組み立ても職人のように先行の仕方が上手ですね。

今期は残念ながらA級を走っていますが、S級に戻る点数は確保していますし、来期はまたS級に戻ります。

彼の実力ならまだまだグレードレースで活躍できる力はかなりあると思います。
是非とも期待してください。

白岩大助

底力に期待してるぜ

片折亮太選手は副支部長の言うように競輪一家としてデビューし雷太さん()の上に行さん(祖父)がいて3代目となります。

そして埼玉支部のみならず競輪界のイケメンとして女性ファンも多い選手です。

アマチュア時代のエピソードとしてジュニア世界選手権で国際競輪でも名を馳せたシェーン・パーキンス選手に1000mTT750mまでは片折選手がリードしていたという逸話まであるほどの実力者です。

今は平原康多選手のグループで練習していますが元々同じグループで一緒に練習していた久木原選手のように彼より先輩が今やG1で活躍しているのでまだまだ頑張ってもらいたいです!

あの時はゴメン!

そしてもうひとつエピソードがあります。

片折選手と初めて同乗した函館ナイターA級決勝、北日本と2分戦の戦いとなり前を取って赤板から2周の突っ張り先行してくれました。

その漢気に応えようと最終ホーム過ぎから車間を開けて後ろを牽制、別線が捲って来たのを外に張りながら前を駆ける片折選手を援護しようとしたら2コーナーから片折選手がドンドン掛かって行って僕は5車身以上離され、結果的に別線が片折選手を詰める勢いで捲り切ってしまいました。

そしてさらに片折選手は僕が番手捲りをしたと思って内側に退避したのですが力尽きて内線を切ったままゴールして単独内線踏切で失格となり、片折選手はその期S級を逃してしまいました。
僕のせいです()

今まで同じような展開で2周突っ張り先行してくれた後輩は流石にタレてくるんですが、片折選手の強靭な脚力に驚かされた記憶があります。

それからは片折選手にはまずはしっかり付いていくこと、必要以上に車間を開けないで牽制するように気をつけています()

ハッハッハッ
まあ、そういうこともあるよな

あれ、センセェは しょっちゅうだったんじやないの?

なるほど、おまえの恥ずかしい秘密暴露してもいいんだな?
たしか、マッチングなんとかってやつで…

みなさま、発言の て~せ~させていただきます(汗)
センセェはチギレとも失格とも無縁でございました…

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