SR60話B面『知人の息子はマンガ家さん』

本日のざれごと

さてB面です。
A面はくら~い話でもうしわけありませんでした。
ねえセンセェ!
景~気づけに、明るい未来を感じることのできる話題って何かない?
『け~りん祭』にはいっさいふれずにすむよ~な…
(※現在11月10日)

何にも無し!

あっ、そっ…

あっ、でも1つあった!
未来を感じる、明るい話題が!
明るい未来を感じられるかどうかはわかんないけど…

まさかねえ!

というわけで、未来を感じる明るい話を少々…

実はさ、オレより ちょっと年上の、とある業界(笑)OBの息子さんに、数年前デビューした現役のマンガ家さんがいるのね。

何を描いて、何て名前の作家さんなのかは本人の希望で秘密。
ちなみに単行本は、もう4冊出せるところにまできてるんだって。
名のある出版社から、デジタルだけでなく紙のほうでも。

すごいな~。

今の時代、そこまでたどり着くのは大変だろうからね…

あと、不思議なもんだなあ…と感じたのは、その子の親父さんは その昔 大酒飲みで関優勝みたいな態度と言葉遣いって方だったのよ。
だけど、息子は正反対。

物静かでお絵かき好き…

大昔、酔っ払ってる親父さんからよく電話が来たんだよね…

「んにゃろ~ てめえ!今すぐ来い!」
「バカヤロてめえ!オレの酒が飲めねえのか!」

オレが机に向かっている時だろうがなんだろうが、酒が入っていると いつもこんな具合。

(なんで、ああいう親からこういう子が生まれたんだろう…)

お母さんはオレと同じ年齢の人なんだけど、ほがらかで そこそこ(笑)まともな人だったから そのせいかな?
そういや親父さんと違って、オレの愚痴もよく聞いてくれたっけ…

共通の話題がいっぱい

さて、その子とは高校生の頃に数度、成人後にまた数度会ったりしたことがあったんだけど、それから10年くらい間があいてたのかな…

んで、デビューした後、ひさしぶりに電話くれたの。

「おう、じゃ今度会おうぜ!」

ってことになったんだけど、相手は現役の作家、忙しい身でしょ。
なかなかタイミングが合わなくて先日ようやっと会えたの。

でも、やっぱり忙しいみたいで、あまり時間は取れなかったんだけどそこは同業者同士、けっこう話ははずんでさ。
仕事の話はもちろん、お互いの作画の見せっことか…

でね、話を聞いていて改めて驚いたのは、まずオレの時代との違い。

オレの時代とぜんぜん違う

出版や編集事情は置いておくとして、編集者やアシスタントさん達との関わり方ってのが もうぜんぜん変化しちゃってるからね。

そんで、もっとも変化したのが作画作業の仕方。

オレはずっとアナログのまま来ちゃった側でしょ。
しかも同世代の中でも、かなり遅れていた方だったのよね。

でも、今はもう100%レベルでデジタル作画なんだって。

作画用のタブレットみたいなものも持ってきてくれてたんで、実際にいろいろ見せてもらいながら話を聞いたんだけど、も~愕然としたよ。

もしかして現役世代の人たちにとっては ごく普通ってことなのかもしれないけど、こっちは4~5年前までは紙しか使ったことないって身だからさ…

たとえば人物の様々なポーズだって、オレはいちいちデッサンから起こしてるのよね。
と言っても、下絵作る時のあったりまえ的作業ではあんだけどさ…

だけど、今はその過程ですらこなしてくれるツールもあるみたいなのよ。

作画の正確さを向上させたり、作業時間を短縮するのに便利なツール、様々な表現を可能にするツールがいっぱいあるようで、何も知らなかったオレはもう たまげるばかり…

で、瞬間こう思ったね…

(こりゃ、向上心のある人間が使ったら飛躍的に自身の画力も表現力も上げられるな…)

反面

(向上心のない人間でも、そこそこのモノは作れちゃうから、そのタイプには逆効果かも…)

「諸刃の剣」的印象を感じないでもなかったけど、やっぱり

「いいなあ」

とは思ったね。

もし、自分がアレ使いこなせたらって本当に思ったもん…

いろいろ教えてもらいたいな

でもさ、スマホすら満足に使えないオレにとっちゃ使い方覚えるなんて至難の業。

肩並べられるようになるのは、まず無理かな。

それでも、簡単そうなことを少しずつでも教わっていけたらうれしいな とも思っちゃった。

というわけで、「明るい未来」かどうかはわからないけど「未来を感じる明るい話」はオシマイ!

なるほど、そ~ゆ~ことか!
わかい世代に あたりまえのことでも
センセェには、ものスゴ~イことなんだもんね(笑)

まあね(笑)
でもさ、今でも画力や表現力を少しでも上達できたら…
な〜んて願望は やっぱあんのよね

そうなの?

過去に、そっちの部分でも読者にいろいろ言われてきた側の作家だったからさ(笑)
いろいろコンプレックスがあんのよ(笑)

なんて言われてたの?

「ヘタクソ!」
「うちの子のほうがよっぽど絵が上手」(笑)

あっはっはっ

あと、画力とは関係ないけど こんなのもあったかな…
「バカヤロてめえ!今週号の並びはなんだ!」
「このウソつき!」

本当に読者?

うん(笑)
あのマンガはすべてその時その時の実際の斡旋メンバー、競走成績、競走得点に基づいて出走割りして作ってたからさ
(最初期を除いて)
しかも実際の開催が始まる直前に雑誌が発売になるようなタイミングで…

あ~、なるほど…

あっ、でも ごくごく たま~に
「おかげで取れたよ、あんがと~!」
みたいな電話が編集部にかかってきたこともあったかな
アッハッハッ

バッカみたい…

というわけで、たのもしい後~輩さんができたセンセェは とってもうれしそうでした。
「でわ!」

98話B面『狙え!「競輪国宝」』

はい、みなさま、B面でございます。
も~、だいぶ たっちゃいましたけど『寛仁親王牌』の古性優作せんしゅ(100期・大阪)、あいかわらず つよかったですね~♡
今年のG1優勝はこれで3つ目。
ここまできたら年間のG1、史上初4Vを応~援したくなっちゃいます♡


年度4V達成した男

古性選手、まったく たいしたもんだよね~!
『競輪国宝』狙えるレベルまできちゃったもんね。

ところで「史上初4V挑戦」ってことなんだけど、実はオレ、ちょいと勘違いしててさ。

それって、あの滝澤正光さん(43期・OB)が1987年に達成してたことだと思ってたのよ。
でも調べ直すと年度だったのね。

【1987年】
●高松宮杯優勝
●全日本選抜優勝
●オールスター優勝
※GP87優勝

【1988】
●日本選手権優勝(※当時は3月開催)

当時の特別競輪(G1)は5つだったから、もし’87年の競輪祭を優勝してたら年度内グランドスラム プラス GP制覇ってことで、本当にとんでもない大記録となっていたんだよね。

年間G1の3Vは’97年に神山雄一郎選手(61期・栃木)も記録しているんだけど、オレからするとそっちの記憶は完全に飛んじゃってるくらい、この時の滝澤さんの印象は凄まじかったかな。
(年間と年度を間違っていたとはいえ…)

だけど、こうなったら古性選手にはぜひ頑張って今年の競輪祭とGPを優勝して滝澤さん並のとてつもない印象を残してもらいたいね。

今の競輪ファン達が、何十年経っても思い起こせるみたいなさ。

老後の楽しみ?

さて、こっからは蛇足なんだけど、’87年ってのはオレが『ギャンブルレーサー』作った年で、’88年は連載始めた年なのね。
というわけで、その頃のオレは当然ただの客でしかなかったわけ。

かたや滝澤さんは次々と大記録を打ち立て続けるスーパースター。

金網越しのお近づきだけでも光栄に感じるくらいだったんだけど、後年まさか金網抜きに近づけるようになるなんて思いもよらなかったかな。
本当に…

でもね、それって たまたまマンガ家になれたからってことじゃなくて、実はそのお相手の性格によるものが大きいのかなって思うのよ。

どんな大選手でも例えば現役引退なんてすると、かなり敷居が低くなるもんだし、普通の飲み屋で一緒になったりなんて機会も普通に出てくると思うのね。

で、その時に気さくに応じてくれるタイプかどうかってのが個々の性格によるってこと。

滝澤さんは、どなたに対してもめちゃくちゃ気さくな方だったようで、だから本当に近づきやすかったもん。

お話もサービス精神旺盛だから楽しくてね…

ところで、大記録に挑戦中の古性選手はもちろん、後年に名を残せる可能性大の選手たちの性格ってどんななんだろう?
例えば、地元だったら平原康多選手(87期・埼玉)とか…

気さくなタイプだったら本当にいいよね。

今、競輪場で熱い眼差しで姿を追ってる選手と後にどっかでおしゃべりできたりお酒飲めたりなんて最高でしょ。

というわけでお客の皆さま、贔屓の選手と いつか飲むことを夢見て一生懸命応援続けましょうね。

たしかにOBさんたちといっしょに飲んだりできるのってたのしいですもんねぇ
現役時代のふんいきとは まったくちがっちゃってる方も多いし…

あたり、いつでもつき合ったるぞ!
支払いすべておまえ持ちならよ
グッヘッヘッ

センセェは現役時代とまったくおなじタイプなんだろうね…

はい!
とゆ~わけで今回はおしまい!
「でわ!」

A面マンガにもどる