SR57話B面『記憶に残るオールスターを期待!』

本日のざれごと

さあ~、B面です!
こっちのほ~は、あかるくたのしくまいりますよ~!
それではまず、開幕前最後の応援イラスト!
ど~ぞ~!

カックッ…
ま、また このパターンにもどったの…

でも今度は、高配当がたくさん出るよう「用無し」的選手を前面に出したデザインでがんばったのよ(笑)

バカヤロウ!
オレはOBなんだから「用無し」じゃなくて「用済み」!

あっ、なるほど!
失礼しました

あれ?
ところでタナカセンセェ
「高配当祈願」ってことは、ワッキ~とかコショ~さんとかのやられを期待する側?

そういうわけじゃないんだけどね(笑)
でも車券的には予測できる範囲で多少まぎれたので決まるってパターンが個人的には一番好きなんでさ

まあ、それはほとんどの人がそうかもね(笑)

で、そっからまた先、予測できる範疇をほんの少し超えたあたりに最高にオイシイ車券が待ってんだよな…
グヘヘ

で、そ~ゆ~のばっかねらうからセンセェはいつもまるはだかになっちゃうんだよね(笑)

いつも、こうなっちゃう

はい、というわけでイラストの話はこの辺にして、 そろそろオレの『ざれごと』いこうかな。

前回、家の中の物が色々壊れたって話したでしょ。
で、エアコンは早速馴染みの業者さんに診てもらうことになったんだけど、今回はその話。

といっても、それでどうなったこうなったって話じゃなくて、競輪に絡む話だから安心してね。

実を言うとその馴染みの業者さんって元競輪ファンだったって人なの。
年齢確認したわけではないんだけど会話の内容からオレよりは年上っぽいかな。

20期代から40期代の選手の思い出話が多かったから多分。
オレの場合だと40期代から60期代くらいになるからね。

ちなみに、それ以降の選手だと歳がかなり離れるぶん、同世代の選手たちのように自分を重ね合わせるみたいな感情移入の仕方ができないもんでさ。
100期代からなんて もはや自分の子供、運動会の応援的に眺めてる…
そんな感じだもん…(笑)

「みんな、大きく立派に育ったなあ…!」

って…(笑)

話を戻すけど、その業者さんのことを なんで「元」って言ったかっていうと、今は車券から遠ざかってる感じだったから。
きっと色々あったのかな?
理由聞くのもなんだし大した問題でもないから、そこには触れず…

たださ、大昔のあの時代に8ミリフイルムのカメラ持ち込んでレースの動画撮影を試みようとしたなんて話をするくらいだから相当のファンだったってのはよくわかったね。

だから、その業者さんが来るとついつい競輪の話が始まっちゃうの。
延々と…(笑)

世代的にそういう間柄だから、先に話したように内容は40年くらい前の競輪が中心。
あの選手がこうだった、この選手はああだったみたいなことから始まって、で、最終的にはいつもこう…

「昔の競輪は面白かったよな~!」
「『並び』『位置取り』が命の競輪は最高だったなあ~!」

年寄りにとっては毎度お決まりのフレーズだね(笑)

人様の記憶に残れる名誉

それから、あとは互いのやられ自慢かな(笑)

「あそこで、あいつに突っ込まれてオケラにされてさあ…」

みたいな感じ(笑)

きっと何年経とうが、何十年過ぎようが、生きてる限り延々繰り返すんだろうね。

だから改めてこうも思うの。

選手たちって、級班は関係なくお客さんたちに何十年にも記憶し続けてもらえる可能性がある存在だってこと。
これって、すごく幸せなことじゃん。

オレ自身、「昔、読んでたよ」なんて声かけられるとやっぱり嬉しいしね。
あの時がんばってよかったなってつくづく思うし。

いよいよオールスターが始まるけど、G1レースって、もうそれだけで歴史や記録に名を残せる場所じゃん。
出場できるだけで ものすごいことだし、さらにはお客さんにも より一層自身を記憶してもらえる可能性がある場所でしょ。

自分自身の人生の中で宝物となる思い出作りのためにも全レースで精一杯がんばって欲しいなって思うね。

記憶から消えない番手まくり

そうそう、ついでだから、今まで話したことの補足的意味合いで個人的思い出話も 最後にちょい追加しとこうかな。

この話は初めてじゃないけど(SR8話参照)、オレにとってのオールスターって今でもやっぱり伊藤豊明さん(41期•OB)の番手まくりなのね(笑)

ちょうど、競輪の面白さを知って夢中で車券買いまくってた頃の出来事だったせいか、ものすごく印象に残ってんだ。
車券をどんな風に買ってたかみたいなのはもう忘れちゃったけど、取れなかったことだけはハッキリ覚えてるかな(笑)

まもなく40年ってくらい大昔のことなのにそうなんだから、繰り返しになるけど選手のみなさんには そのくらい影響力のある場に立ってるんだって事をお伝えしておきたいね。

【1986年/第29回オールスター(平競輪場)】
①高橋健二 (愛知)30期
②佐々木昭彦(佐賀)43期
③中野浩一 (福岡)35期
④野原哲也 (福井)51期
⑤伊藤豊明 (愛媛)41期 ❶
⑥高村 敦 (北海)35期 ❸
⑦井上茂徳 (佐賀)41期
⑧小門洋一 (神奈)49期 ❷ S
⑨本田晴美 (岡山)51期   H•B

たしかにオールスターっていうと、タナカセンセェからはいつもこの話がでるね(笑)

ひょっとしたら今回のオールスターだって、お客さまたちに何十年たっても語りつがれるよ~な大会になるかもしれないんだよね
そうなってくれたらうれしいし、出場できる選手のみなさんたちのこともうらやましくなっちゃう

オレたち選手の側からだって永遠に記憶に残る客ってのは結構いるからな(笑)
もちろん大抵の場合がくだらねえことわめき続けるようなひでえヤツなんだけど…

で、何年過ぎようともそいつの不運や不幸を事あるごとに祈り続けながら走ってたもんな
周回中に、ヤジ内容からそいつの狙い目なんかがわかった日にゃあ絶対そうならないよう走ったりとかよ(笑)

もし、その人がセンセェから買ってた場合はどうすんの?

そりゃ差し脚は若干鈍るわな…
もちろん最終的にはおのれの利益を優先するとはいえさ(笑)

やっぱり選手にはヤジより声援のほうが効果的ってことだね
でも考えてみれば誰だって そうだよね…(笑)

ハイ!
というわけで、今回も最後はお客さまへのオ~エンソングを披露しながらのおわかれにしたいとおもいます。
「でわ!」

それにしても、おまえ
毎回、軍歌の替え歌ばっかだな(笑)
今はなんでも簡単にネットで仕入れてこれるからなあ…

歴史の教科書とかの記憶だと、こ~ゆ~ふ~に洗脳して その気にさせるってのも大きな手なんでしょ?
センセェも、あたしたちの売り上げのために自分の身を気前よくささげてね♡

現役時代、オレが若手の先行屋に言ってたようなセリフと一緒だな

94話 吉橋秀城『追っかけの職人』

ふう~…
こりゃ次回、あたしも覚悟をもってと~じょ~するしかないですね…
ところで今回、本編でのと~じょ~は吉橋選手ですけど、関センセェみたいなことは言わないですよね?
じつは関センセェ、吉橋選手のことがお気にいりみたいなの。
だから、ちょっとシンパイ…

吉橋秀城

吉橋秀城

西武園OB 関優勝(37期)

たまには客を泣かしたろうぜ

「マーク屋は2着で勝ち」…

って言葉も、今や完璧に死語になっちまったけど、オレらの頃は軽い倍数で回転力の競輪、そして競りの競輪だったからな。

軽い倍数ってのは動きやすい分 位置の取り合いや競りの機会も多くなるし、そこでペタルもビュンビュン回してるんだから脚だけでなく心臓の方もいっぱいになっちまう。
とにかく競りの多い競輪だったんでマーク屋もゴールに近づく頃にはもうヘロヘロ…
ゆえに「2着で勝ち」ってことだったんだ。

その点、今の競輪はでかい倍数ゆえ筋力で戦える比率も増えたせいか年寄りの選手にとって多少は戦いやすくなってるよな。
戦い方も、縦中心、仕掛けやダッシュについて行けさえすればどうにかなる…

とはいえ、でかい倍数だと先行屋だってかなり持っちゃうわけだから差すのはやっぱり大変か…
今の若いヤツらは筋力、パワーもすげえしな…

まっ、そういう風に考えていくとマーク屋にとって どっちの時代の競輪の方がいいかってのは一概には言えねえか…

さて、というわけで、吉橋だ。

たしかに頭(1着)の数は多くねえけど、自分の役割や責任を果たす競走はしっかりできててさすがだと思うぜ。

客やってて、それほど迷惑かけられたって印象はねえし、どちらかっていうと気持ち良く競走観せてもらえたってことの方が多い気がするもん。

長い選手生活は、やっぱりダテじゃねえってとこか?

まっ、でもさ、たま~に頭突き抜けて別の意味で客泣かせるってのも悪くはねえぞ。

オレの現役時代の最高の楽しみってのが まさにそれ、ガッハッハッ!
ってなわけでよ

「まだまだ、ガンバレ!」

 

ところでセンセェ、勝ってお客さま泣かせた数とチギレで泣かせた数と、どっちが多かったの?

うるせえ!

ホヒヒヒヒ♪

白岩大助

 

長~い つきあいです

吉橋さんは85期生ですが、元は私と同じ84期生として競輪学校(現養成所)へ入校しました。
ところが持病の腰痛が悪化して一旦休学となり85期生として再入校となりました。

僕の1つ年上の先輩で高校は違いますが自転車競技の大会などで対戦しました。

スプリントという種目で初対戦したのですが大会で初めて負けたのが吉橋さんだったのでとても印象に残っています。
高校生の時から身体がガッチリしていて既にプロのような身体つきでした。

大きなお尻、今でもハッキリ覚えています。

練習は森林公園グループに所属していて主に街道練習。
選手会では以前は幹事、そして今は監査として支部運営でもお世話になっています。

ちなみに85話の安部達也さん編の最後でお話しした競輪学校83期生の2次試験でふざけ合って僕と一緒に不合格となった受験生の1人が吉橋さんなのはここだけの話です(笑)

新井剛央

食いまくってますけどね(笑)

吉橋選手はダッシュ系というより地足をいかす選手です。

追い込み選手として長くやってますが、目標がいなければ自分で動くレースを、そしてレースの中で隙が出来れば自分で捲ったり捌いたりするレースもあります。

最後まで諦めないしつこいレースをしますね。

白岩も言ってるように身体がとてもガッチリしています。
それを維持する為なのかよーく食べますね。

ラーメンも汁まで完食するのは当たり前、カレーは飲み物だって言ってたというのも聞いたことあります(笑)

なんだよ、こっちの方では食いまくりなのか、ハッハッハッ!

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